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虹のかけら~もうひとりのジュディ

昨日、このカテゴリで記事をアップしたら、過去のエントリが表示されたのですが、ずいぶん長いこと三谷さんの舞台について何も書いていなかったことに気づきました。新作は大体見ているので年に2本くらいは見ていると思うんだけど、そもそも舞台の感想を書くのが苦手というか、ふわーっと見てるから細かく感想が書けないのですよね、、、
最後に書いたのが、公演情報を知って興奮してアップした2016年の「真田丸」についてでした。それ以降、どんな作品を観たっけ?とチケットの半券をためているボックスをあさってみたら、そうだったそうだった、、、と色々な作品のことを思い出しました。
その中で一番印象に残っている作品のことを書こうと思います。

戸田恵子さんの還暦お祝い公演として、数日間だけスパイラルホールで上演された舞台「虹のかけら~もうにとりのジュディ」。戸田さんと、三谷さんの舞台には欠かせない音楽家の荻野さん+2人の音楽家の4人が舞台の上にいて、戸田さんは時に歌い、演じ、踊り、朗読し、客席をいじり、衣装替えをし、、、と出ずっぱりでショーを引っ張っていきます。ストーリーもあって、お察しの通り、ジュディ・ガーランドにまつわるお話。最後まで見るとちょっとした種明かしがあり、え?!と気持ちよくだまされていたことを知る終わり方もおしゃれだった。
舞台が終わった後、一緒に行った友人と、こういうのすごい好き、と言い合ったのを覚えています。日本ではこういった舞台の呼び名がないそうなのですが、アメリカでは「ショーケース」と呼ばれる短いショーがこんな舞台なのだとか。俳優が自分のやりたいことをやりたいようにやる。オーケストラの団員が気の合う音楽家と室内楽の演奏会を開くような感じでしょうか。とても素敵な習慣だなあと思いました。

この舞台、今年の秋から冬にかけて、再演されることが決まっていて、今度は全国を回るそうです。すでにちらほらと地方公演が発表になっています。まだ一部だと思いますが、本当に全国津々浦々のホールがスケジュールに並んでいます。東京はどういうところでやるんだろうか?できればホールではなく、初演の時のような小さな空間でまたみられると良いな、、、各地の公演情報を見ると、チケット代も抑え目みたいなので、お近くのホールで上演があったらぜひお運びください。

by fumiko212 | 2019-07-16 23:15 | 映画・舞台・ドラマ | Trackback | Comments(0)

最近見たドラマ2つ

もう何年もドラマと言えば朝ドラくらいしか見ていない私が、最近それ以外のドラマを見た。

1つは最近でもなくてとっくに終わってたんだけど自分が見たのが最近なんです。「きのう何食べた?」っていうのがそれで、高泉さんが出演すると告知していたので、とり急ぎ毎週録画設定だけして一度も見ないうちに最終回も終わってた。録画の容量がいっぱいになってしまったから何か消さねば、と思い、もう見ないで消しちゃおうかなあと思ったけど、1話だけでも見るか、、、と見始めたら1日目に7話くらい見て、翌日最後まで見てしまった。まあ、説明書く必要ないと思いますが、西島秀俊はかっこいいし、内野さんはかわいいし、ごはんはおいしそうだし、お話はほっこりするし、悪い人は出てこないし、時々笑えたりもするしで、全体的に目福ドラマでした。料理シーンが本当においしそうで、この間、佳代子さんのコールスローを作ってみたらおいしくできたし、役にも立つドラマでした。お父さんが途中で変わってびっくりしたけど。

もう一つはNHKのBSでやっていた「大富豪同心」というやつ。テレビがつけっぱなしになってて何となく見てたら、エンディングで出演者がみんなで出てきて踊るのです。すべての出演者が楽しそう~にテキト~に踊っている中、主演の中村隼人さんという歌舞伎役者さんの踊りが完全に出来上がっていて目が釘付けになりました。は~、訓練してるってこういうことなのね~と思った。他の人たちが、多分わざとあんまり練習せずにテキトーに踊っているから、中村隼人さんの踊りの出来上がりっぷりが際立つ仕組みになっているのです。丁度同じころに、朝ドラで訓練していない人(山口智子)の変な踊りを見たばっかりだったのもあり、本当に感心しました。体の軸がしっかりしている人の踊りは美しい~。で、その踊りが見たくて途中から毎回見るように、、、昨日最終回でした。エンディングだけでなくドラマの中でも、お茶を飲んだり立ち上がったり、やはり着物での所作が美しいのですよ。訓練のたまものなのでしょうね~。これも目福でした。

そういえば、昨年のア・ラ・カルトに尾上菊之丞さんという方がゲストに出ると発表になったころに、Eテレで尾上家総出の舞台みたいなのをやっていて、あ、菊之丞さんも出てる!と見てみたことがありました。あの時もビシーッと軸のぶれない踊りをみて感動した~。あれこそまたみたい。今年もア・ラ・カルトに出てくれないかなあ。

by fumiko212 | 2019-07-16 00:54 | 映画・舞台・ドラマ | Trackback | Comments(0)

高橋秀+藤田桜 素敵なふたり@世田谷美術館

世田谷美術館の企画展、ミュージアムコレクション展はこの1年全部見ていますが、中でも今回の展示はとても好みでした。

高橋秀さんは主に抽象表現の美術家、藤田桜さんは主に布貼り絵の作家で、お二人はご夫婦。高橋秀さんが1930年生まれで今年89歳、藤田さくらさんは(年齢のことを言われるのはお好きでないそうですが)秀さんの5歳年上、そしてお二人とも現役の作家さんとのこと。当初は世田谷にアトリエをお持ちだったそうですが、63年にイタリアに留学し、そのまま41年間イタリアに暮らし、帰国後は倉敷市の沙美海岸にアトリエを構えておられるそうです。

長く活躍されたお二人が、ご夫婦で二人展をされるのはこれが初めてとのこと。新作を含めた数多くの作品が展示されていました。

世田美の展示室には窓を大きくとった半円形の部屋があるのですが、絵画作品が展示される際は作品保護の為に外光が入らないように壁で閉じられてしまいます。ですが、今回は自然光が入るままの展示室に高橋秀さんの新作を含めた絵画作品がどーんと展示されています。この部屋だけでも一見の価値ありです。これが最初の展示室。
その次の部屋に入ると、まだ具象絵画も描いていた若き日の秀さんのかっこいい油彩画作品が並びます。そしてその先の広い展示室は、抽象表現に移行した秀さんの作品が壁面に、そして中央のショーケースには藤田桜さんによる絵本の原画が並びます。
布の色や柄、質感の特徴を組み合わせ、ハッとするような美しい情景を生み出す桜さんの布貼り絵の世界に絡め取られるようにショーケースの前から動けなくなります。原画には、絵本の文章も添えてあるので、絵本を原画で丸々1冊読みながら展示を見ていけます。そうした子供のための作品を何冊分も鑑賞した後に、絵本用としてではない額装された布貼り絵の展示が表れたとき、これは「桜さんが自分の為に描いた絵」だ。という、絵本を作りながらため込んでいったエネルギーの放出が感じられ、そこでまた新たな感動を覚えます。そしてその小さな額の中の布の表現が、奥の展示室にある秀さんの大型の抽象画と呼応しているように感じました。解説文には、お互いの作品作りには関知しないと書いてあったと思うのですが、やはり影響を与え合っているように感じました。

展示の準備やオープニングレセプションのために上京されたお二人に実際にお会いになった方たちは、口々に「本当に素敵なふたりでした。」とおっしゃっていました。7月28日にNHK、Eテレの日曜美術館で特集されるそうなので、世田美は遠い、、、という方はぜひテレビをチェックしてみてください。

by fumiko212 | 2019-07-16 00:13 | アート | Trackback | Comments(0)