2018年 08月 27日 ( 1 )

8月2館目:巨匠たちのクレパス画展/東郷清児記念美術館

タイトルの美術館名、省略してます。
クレパスといえば、小学校に入学するとき、クレヨンとクレパス、両方を買わされた(小1で買わされたもないけど)記憶があります。どちらもベタベタした画材という印象しかなく、どういう使い分けをしていたのか全く覚えていません。6月に行ったチームラボボーダレスにクレヨンの塗り絵コーナーがあって、それにめちゃハマったのもあり、このクレパス展に興味を持ちました。ちなみにクレパスというのはサクラクレパス社の製品の商品名で、一般名だとオイルパステルというのだそうです。解説によるとパステルとクレヨンの良さを併せ持つ画材で、パステルよりも退色しにくく、油絵具と同じように混色が出来たり可塑性を活かした表現(ひっかいたり盛り上げたり)もできるので、戦後、油絵具を入手しづらかった時代にプロの画家たちも使っていたのだそうです。その画家たちの言葉も紹介されていて「子供用の画材にしておくのはもったいない」と評価されていたそう。

そのような前情報を得てますます興味が湧いて行ってきました。最初の1枚から、これがあのクレパスで描いた絵なのか!という驚きのクオリティの作品が並んでおり、油絵具での表現方法が無限にあるように、クレパス画も画家によって表現方法は無限にあることを知りました。風景画の空・山・海・岩の描き分けや裸婦の肌の質感など写実表現はもとより、抽象表現による人物や静物画でも油絵のような、というよりはクレパスだからこそという表現を観られたように思いました。デッサンと彩色が同時に表現できるからなのかなあ。ひっかいて地の色を見せる方法だと版画のように見える作品もあった。
一番気に入ったのは猪熊弦一郎の「二人のこども」という作品。二人のこどもの顔つきや正面を向いて2人が並んで立つ姿はほのぼのとして親しみが持てるのに、黒を基調にした線と面で構成された画面には緊張感もあり、心に残りました。他にも作品リストに丸を付けたんだけど、見に行ったのがちょっと前なので忘れてしまった。それというのも、展覧会を観た後に久しぶりに常設のゴッホのひまわりを見て、ちょうどアルル時代のゴッホに関する本(「ゴッホの耳」というのですごく面白かった)を読んだばかりだったのもありその印象が強烈過ぎたのと、美術館の1階ロビーにクレパス塗り絵コーナーがあり、またもや塗り絵に没頭しすぎたのが原因。ゴッホのひまわりの塗り絵があったので、複製画を観ながら16色入りのクレパスを駆使してゴッホの色を探しつつ、あの盛り上がる筆致の雰囲気をクレパスで何となく真似してみようという取り組みを、もしかしたら小1時間くらいやっていたかもしれない。出来上がりはともかく、複製プリントとはいえ、あんなにじっくりひまわりの色を観察することってただの観賞だとなかなかできないので、すごく面白かったです。塗り絵が終わった後、42階のショップに戻ってクレパスを買いそうになりましたよ。冷静になって買わなかったけど、翌週世界堂にもう一度見に行ってしまった。やっぱり買わなかったけど、、、でも、もし絵をかくならオイルパステルを使ってみたいかも、と思いました。水彩とか油彩とか、準備も扱いも片づけも厄介そうだけど、これはどんどん重ねて塗ると何となく雰囲気が出てくるのが面白かった。展覧会は9月9日までやっているので、もう一度塗り絵コーナーだけ行ってみたいような、、、もう少し近い場所にあったらきっと行ってるな。

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by fumiko212 | 2018-08-27 22:27 | アート | Trackback | Comments(0)