人気ブログランキング | 話題のタグを見る

New York City Marathon 2007完走記(スタート前編)

今年はスタートまでがとっても辛かったので、それも含めての完走記です。こっちは暗いですが、赤裸々にいきたいと思います。(笑)

----

このブログにも何度も書いてきましたが、今年はそれが何かはよくわからないんだけれど、不安で不安で仕方がありませんでした。

まず第一に4月にメンタルのバランスを崩してしまったこと。それでも5月にはNYCMを走ることを決めました。長期服薬が続き、その中には腎機能に影響を与え、口が渇く副作用を持った薬があり、マラソンを走るに当たっては大きな不安要素でした。薬だけでなく自分の精神状態がどこまで持つのかも不安でした。

練習は6月から本格的に走り始めて、それ以降は自分なりにはかなり頑張ったつもり。去年は週末のロングランを飛ばした週が何回かあったけれど、今年は何とかこなしました。平日もほとんど週3日は走れてた。内容はともかく、距離だけは去年よりも走りました。

そこで9月中旬から気になりだしたのが膝の痛み。最初は1時間くらい走ると感じていたものが30分になり、直前には日常の歩行でも感じるようになり、、、こんなことで26.2マイルを走り(歩き)きれるのか、本当に不安でした。

それでも、出発の日はやってきました。両膝とこれまた直前に痛めてしまった左太ももに計3枚の湿布をべったりと貼り付けて飛行機に乗り込みました。非常口前席にもかかわらず、長時間座っていると膝の痛みはどんどん悪化していくのがわかります。席を立ってストレッチをしたら、今度は左ふくらはぎが攣ってしまったりして本当に散々な状態でニューヨークに降り立ちました。

エキスポ会場で「ファイテン」のブースを見つけて膝周りと攣って固くなったふくらはぎにファイテンを貼ってもらい、気分的に痛みがずいぶん和らぎました。今思えば、緊張から来る痛みも混じっていたのかもしれません。

そしてマラソン当日。冬時間への切り替えで1時間多く眠れるはずなのに、今年は夜中に目が覚めて2時間ほど眠れず、また4時起きでいいのに3時過ぎから目が開いてしまいました。完全に睡眠不足。それでも4時ちょっと前には起き出して顔を洗い、仲間達と朝食の準備に取り掛かります。お赤飯や納豆汁やカステラをお腹に収め、慌しく支度をして5時過ぎにホテルを出発。バタバタするのが大の苦手なのでこの時点で精神的にかなり疲れてしまっていました。

New York City Marathon 2007完走記(スタート前編)_b0031055_16322314.jpg地下鉄でスタテン島行きフェリー乗り場へ向かいます。いつもは着てすぐ走る締め付けのきついインナーで地下鉄に乗っていたら肩から背中にかけてバリバリに凝ってきます。朝早くから食べ過ぎたところにCW-Xの締め付けが加わって胃もムカムカしてきました。とりあえず胃薬を飲みますがムカムカは治まらないまま6時のフェリーに乗り込みました。


New York City Marathon 2007完走記(スタート前編)_b0031055_16325140.jpgフェリーの中でシューズにチップを装着します。これは順調にできました。そしてフェリーから見える朝焼けに感激しつつスタテン島に到着。バスに乗り換えてスタート地点へ向かいます。少し乗り物酔いもしてしまって、胃のムカつきも背中の凝りも更に悪化。いやな感じです。


New York City Marathon 2007完走記(スタート前編)_b0031055_16334927.jpg仲間との待ち合わせ場所にひとまず腰を落ち着けて、コーヒーをもらいにいきます。これで何とかお腹が落ち着いてくれないかな。ついでにベーグルももらっておきました。コーヒーとベーグルを早速食べます。本当は赤飯おにぎりを食べたいんだけれど、米粒は胃が受け付けず、唯一食べられたのがベーグルでした。半分ちょっとくらい食べられました。

これ以上何か食べるのはムリそうなので、気を取り直してなりふりかまわずストレッチ。膝にテーピング。と走る準備を進めます。

さてと、次はトイレへ。そこでまた問題が…。狭い個室と高い便座のせいでまたもや脚が攣りそうになってしまった。走っているときに脚が攣ったらどうしよう…、と更に不安の上乗せです。そんな中、母から携帯にメールが。「大丈夫。ずっと祈ってるから。深呼吸して。」の短いメールに涙が出ました。

こうして私がピーピー騒いでいたら、仲間達が救いの手を差し伸べてくれました。まっちキャプテンには脚が攣りそうなときに効くという漢方をいただきました。背中がバリバリに凝っているのをMontaさんにマッサージしてもらいました。そして効き目30倍のファイテンジェルをnanaさんに恵んでいただきました。そして「大丈夫だよー。」と何度も励ましてもらいました。みんな本当にありがとう。

スタート1時間前が近づいてきたところで、荷物をUPSに預けるためにまっちキャプテンと分かれてオレンジゾーンへ向かいます。ここからが辛かった。すべてが滞りなく進むNYCMだけど、ここだけはいただけません。狭い場所に入っていく人と出てくる人が集中して、もみくちゃ状態です。何とか荷物を預けてみんなと再合流。今年ははぐれなくて良かった。

最後にもう一度トイレに並ぶ頃にはスタート30分前になっていました。まっちキャプテンにもらった漢方を服用します。まだ胃はムカムカしているけれど、何か食べなきゃ、とカステラを一切れ。そしてスタート地点に向かいますが、すごい人ごみです。こういう状況もとっても苦手。

自分達のゼッケン番号のエリアに到着したところで、最後の最後にアミノ入りビスケット2枚をスポーツドリンクで流し込みます。列が動き出していよいよスタートです。でも、なんだかもうここまでのいろいろな出来事で精神的に疲れきってしまいました。なんだか泣けてきた。泣いてちゃ走れないよ…。

スタート後編へ続く
by fumiko212 | 2007-11-10 13:42 | -NYC Marathon 2007 | Comments(0)


<< New York City M... ただいまー。 >>