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若冲!

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混んでた~。
時間ぎれで全部見きれなかったけど、正に「エキセントリック」な若冲の世界を堪能。珍しくポストカード買いまくりました。国内の若冲めぐりしたい!
18世紀にあんな芸術をやってた人がいたなんて。当時の日本人の美意識がいかに成熟していたか。現代の我々ももっと研かなければ。

>>追記<<
時間が足りなくなるのは明らかだったので、「エキセントリック」と名付けられた若冲の部屋からスタート。
真っ白い屏風に墨一色で描かれた鶴が並ぶ「鶴図屏風」辺りから見ていく。こんなシンプルな屏風絵は今まで見たことがない。鶴がクルクルと動き回るのをコマ送りで見ているようなリズム感。この屏風と比べると、NYで見た八橋図ですらベッタリと感じられる。離れた場所から、右から、左から、眺められたらもっと良かったのに。人ごみの間からジワジワ見なくちゃいけないのがもどかしかった。
反対側の壁には墨絵と極彩色の作品が半々くらいの分量で展示されていた。
色つきの絵で気に入ったのは「群鶴図」。7羽の鶴が密集して描かれていて、どことなくユーモラス。そして、ある意味シュールレアリズムの世界。18世紀ですよ。もう一つ気に入ったのが最晩年の作品と紹介されていた「伏見人形図」。布袋さんの人形が7人、縦に並んでる。あれ?立ち位置は鶴と似てる?ベージュの地にちょこんとまとまって並ぶ布袋さんたちの丸い顔に癒される。使われている色はたったの4色。
墨絵の作品群では鶏系に釘付け。威嚇する雄鶏の姿を描いた作品「鶏図」では尾っぽの羽がビューンと飛び上がる!

80余年の人生で様々な作品を残した若冲。決して見ていて心地良い作品ばかりじゃない。とにかく実験しつづけていた人なんだと思う。そして、この人が長い人生かけて実験しつづけるのが許されていた時代が、過去の日本にはあったんだ、っていうことに感動した。19世紀のヨーロッパ人よりも、そして現代の日本人よりも、なんだかずっと懐が深い人たちが回りにいたんじゃないだろうか?
黒沢明しかり、武満徹しかり。若冲も米国人のプライス氏が再発見するまでは忘れ去られていたと聞きました。日本人はいつからこうなっちゃったんだろうか?明治政府が変えちゃったの?もちろん自分自身も逆輸入で興味を持ったクチなんで、自戒を込めて。感性と教養。これさえあれば、人生最後まで楽しめるはず。しかしこれがないと人生の楽しみの半分にも気づかないまま通り過ぎてしまうのですね。恐ろしい。

話題のガラスケースなしの展示室もすごく良かったのですが、長くなるのでとりあえず追記はここまで。
by fumiko212 | 2006-08-18 20:30 | アート | Trackback | Comments(3)
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Commented by MARI at 2006-08-20 14:22 x
若冲は京都の当時大変有力な商家(青物問屋)の跡取りでした。変人で、絵以外のことについては一切無能、酒も女も賭け事にも一生興味を示さず(ゲイだったという説もあります)、ひたすら絵を描いて生きた人です。

「周りの懐が深かった」っていうよりも、大店の、当時の世間常識的には白痴にも近いような無能な跡取りが、絵を描いていさえすれば大人しい&世間体も保てるっていうことで、「放っておいた」っていうことじゃないですかね(笑)。関西の商人はシビアですから。
一生金には不自由しない身分だったわけだし。

技法的には桝目描きもすごいんですが、スーラみたいな点描絵も描いてるんですよ。今回のコレクションにはなかったと思うけど、これもひっくり返りますよ(笑)

ま、変人であったことは間違いないようです。もしご興味が会ったら皇居三の丸の方の動植綵絵もどうぞ。こっちもクラクラするような「ヘン」な絵シリーズです(笑)
Commented by yuriko at 2006-08-20 14:55 x
ご存知だと思いますが、来年、5月13日(日)~6月3日(日)まで、京都相国寺・承天閣美術館にて「若冲・動植綵絵展」が開催されるそうです。MARIさんのコメント読んでさらに興味深々になりました。笑

Commented by fumiko212 at 2006-08-20 20:48
MARIさん
解説ありがとうございます。ひえ~。高級画材付き座敷牢みたいな感じですか?違うか。しかし200年後に再発見されるまでしっかり保存されていたわけですから、誰かが保存(死蔵?)していたんですよね。甥っ子とかに捨てられないで良かった。
金閣寺の襖絵も寄付金目当ての発注だった?なんて妄想が…。
ヘンな絵シリーズ気になります。展覧会の帰りがけに、「やっぱり若冲の傑作は三の丸のナントカだ。」と熱く語っている人がいて、三の丸にも行かなきゃか?と思ってました。三の丸の展覧会は5回も展示換えしてるんですね。

yurikoさん
情報ありがとうございます。ネットで若冲ネタ勉強中にこの美術館を知りました。金閣寺の襖絵を常設展示にすると読んで行ってみたいなーと思ってたところでした!せっかくなら特別展開催中に行ってみたいですねー。


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