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渋谷で出会うポーラ美術館の印象派コレクション展

渋谷で出会うポーラ美術館の印象派コレクション展_b0031055_0263453.jpg既に終了してしまいましたが、渋谷Bunkamuraザ・ミュージアムで開催されていた「渋谷で出会うポーラ美術館の印象派コレクション展」に行ってきました。
ポーラ美術館
は箱根にある印象派を中心とした作品を所蔵している美術館。確か、昨年夏に3周年記念の大きな展覧会をやっていて、そのラインナップの充実さに何とか見に行きたいと思っていたのに、結局行けずじまい。残念に思っていたら、作品が渋谷にやってきてくれました。

展示は印象派の始まりから後期印象派、最後はボナールまで。ぱっと見て、ああ、きれいだな、と思える作品がそろっていました。
大好きなドガのパステル画が3枚、かなり大きな作品でした。メトロポリタンやオルセーの薄暗い部屋でしか見たことがなかったパステル画。この展覧会では、照明を落としているとはいえ他の油絵と一緒の展示なので、明るい場所で見ることができました。絵にとってはよくないですね。黄色いドレスを着た舞台裏のバレリーナを描いた作品。ドガのパステル画で黄色、というのも新鮮で、好きな絵でした。
他には、ロートレックのムーラン・ド・ラ・ギャレットも素敵だったな。油絵だったと思います。油絵に見えないようなラフなタッチで、人の熱気が伝わってくるような臨場感。店内の片隅のテーブルに座っているロートレックの姿が目に浮かぶようです。

印象派といえば、やっぱりモネの作品が一番多かった。相変わらず、近くで見るとピンボケで、部屋の隅から振り返るとその鮮やかさにドッキリします。不思議だなー。どうやって描いていたんだろうか?
ルノワールの作品にもいいものがありました。ルノワールって、渾身の作品とそうじゃないものの差が結構歴然としている画家のように思うのですが、今回展示されていた作品は気合入れて描いたやつだな、っていうのが多かったです(年代の違いかも?あくまでも私見です)。

ポーラ美術館、かなり筋目の通った作品の集め方をしているそうで、画家の作風の変遷をちゃんと辿れる展示となっていました。それがすごく良かった。例えばゴッホは3枚。アルル、サン・レミ、オーヴェール、と3時代の作品が並んでいました。どれも、その時代の特徴が出ている作品でしたよ。
こうなると、ますます行ってみたいポーラ美術館。展示換えも頻繁なのでしょうから、どの絵に出会えるのかは運次第かな?選りすぐりを渋谷で見ることが出来てラッキーでした。

ポーラ美術館では3月18日(土) ~ 9月17日にピカソ展が開催されます。こちらも時代を追ってピカソの画風の変遷をたどれる構成のようです。チラシには、青の時代で一番好きな「海辺の母子像」が出ていました。この絵、日本にある絵だったんだ!
温泉とアートの休日。いいですね~。

展覧会は、この後、京都、福岡に巡回の予定です。
by fumiko212 | 2006-03-02 00:30 | アート | Comments(2)
Commented by ps6 at 2006-03-02 07:41 x
よかったですよね~。ポーラはなかなか足を運べないので都内で所蔵作品がみられて感激でした。
個人的にはセザンヌ目当てでしたが、印象的だったのはゴッホとモネ。ゴッホはあの白っぽい緑の色彩が大好きです。
あとドガのバレリーナが休憩している絵は思わず親近感沸きました。なんか会話も伝わってくる感じ。やはり一度は箱根行かなきゃですね。
Commented by fumiko212 at 2006-03-02 23:49
ps6さん
いらっしゃったんですねー。思いのほか良かったので、本当に得した気分でした。セザンヌも良かったですよね。METにある静物を見たときは、やっぱり違うなー、と思ったものですが、ポーラ所蔵の作品もすごく良かったです。
>思わず親近感沸きました。
うわー。なんだか素敵。ステージ上の緊張感とはまた違った美しさがありますよね。ドガが描く、何気ない女性の姿、いいですよね。
今年は箱根合宿しないと!


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