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ピカソ展

現在都内で2つのピカソ展が開催中ですが、先日のMOTに引き続き、今日は新宿へピカソ展「幻のジャクリーヌ・コレクション」を見に行って来ました。今日はお客様感謝デーとかで、無料で入場できる日でした。混雑具合はまあまあ。土日だったら無料でなくてもあのくらいの混雑になるんじゃないかな?という程度でした。

ピカソ展_b0031055_18263582.jpgMOTで開催中のピカソ展「身体とエロス」ではピカソが最初の妻オルガとの結婚生活に疲れ果てた頃に出会ったマリ・テレーズ、そしてその後の恋人のドラ・マールと3人の女性の間で悩み苦しんでいた時代の作品が中心だったのですが、今日の展覧会はジャクリーヌとの安定した生活の中から生み出された作品が多く、穏やかな印象の作品が多かったです。これが最も顕著に感じられたのが70年の作品「闘牛士」。大画面に堂々とそしてきらびやかに描かれている闘牛士の姿と先日見た「コリーダ:闘牛士の死」に描かれていた闘牛士。ピカソの中で渦巻いていたマグマがこの時期には穏やかに落ち着いてきたんだろうな、ということが伝わってくるようでした。この作品の左隣に展示されていた「父性愛」という作品も幸せな気持ちで見ることができる作品でした。
素描も多数展示されていたのですが、今まで見たことがなかったタイプの作品も多く、見ごたえありました。

企画展の最後には常設展示コーナーがあり、ゴッホのひまわりも見ることができます。前半のピカソ作品のパワーに少し疲れてしまい、途中ゴッホのひまわりの前の椅子にしばらく座って癒してもらいました。

芸術の秋、満喫中です!
by fumiko212 | 2004-10-01 18:27 | アート | Comments(3)
Commented by Monta at 2004-10-02 13:50 x
さすが美術班長、連日Artな時間をすごしていますね。うらやましい!
私も10月からは美術鑑賞・観劇に忙しくしたいと思っています。
でもピカソの作品、今日本にいくつあるのかと思うとすごいね・・・
Fumikoさんも箱根彫刻の森にいけば合計数アップ(笑)
Commented by Yuko at 2004-10-02 22:55 x
班長さん!素敵な解説をありがとうございました。
私も昨日、会社帰りに行きました。想像していたより混んでいて、私も含めて、皆しっかりしているなーと思いました。
でも、多少の会話はしかたがないけれど、昨日は話しすぎの人や、近くで指して、どうのこうの・・という人が多くて。アメリカではそういうことないんだけれど、日本は文化水準低いのかな?と思いつつも無料だから、我慢。我慢。

肝心の絵ですが、油彩では「椅子に座る裸婦」と「椅子に座るジャクリーヌ」が特にお気に入りです。あんな黄緑(背景)初めて観た色でした。
それにしても、ピカソの創造力・デッサン力は超人。

それから、最近「素描」にもすごく関心があって、「髪を結う女」などもよかったです。

今度は「青の時代」の展覧会やってくれないかなー。
Commented by fumiko212 at 2004-10-02 23:51
Montaさん、どうもです!
ホントだ。ピカソファンは日本へ!って感じですね。彫刻の森、温泉とセットで、なんていいですねー。

Yukoさん、いらっしゃいませー。
会社帰りだと更に混雑したでしょうね。私が行った時間帯もおばちゃん達がぺちゃくちゃしゃべりながら見てるんで、まいりました。「わかんないわー」とか「これはわかるわー」とか「ここが目でここが口でー」とか、声に出したいんでしょうね。私もおばちゃんになった暁にそうなってたら注意してください。
「素描」も良かったです。充実してましたね。パリのカフェ風の絵(でわかりますか?人物が何人か描かれていたものです)も今まで見たことない雰囲気で好きでした。


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