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9月3館目:イサム・ノグチ 彫刻から身体・庭へ/東京オペラシティアートギャラリー

ぐるっとパス購入のきっかけとなったもう一つの展覧会がこれです。2年前(だったか?)の秋にモエレ沼に行って、前よりもずっといろいろ見たいと思っていたイサム・ノグチ。東京での回顧展、うれしい。
初期の墨絵というよりはむしろ書に近いドローイング作品、抽象化される前の人物の彫刻作品、舞台芸術など、知らない世界から始まった展示。最初の抽象彫刻作品群は、自分が良く知っている石像ではなく、陶器や鋳鉄制の作品が並んでいました。その中にハッとする作品があった。○を付けたので間違いないと思うのですが、1956年の「個我」という作品。ガマの穂みたいな形をした円柱を3本指で握ったような形をしたものが立っていて、横から近づいていき、正面に達した時に、その中心の裂け目から奥に4カ所開いた穴が見えた。その4つの穴は本当の真正面に立たないと見えない。ドキッとしました。
後半は庭の展示。モエレ沼で「地球を彫る」というノグチの言葉を読んでいたのと、モエレ山の頂上から見た景色が焼き付いているのとで、小さな模型を見ても自分が小さい人になって山の頂上から見るという楽しみ方がすぐにできた。展示を立った姿勢から見下ろしても全然面白くない。模型の一番高い山に目線を合わせて、そこから全体を見ると、ノグチの意図がおおお!と感じられるのだ。さらに、低い場所に目線を合わせて周りの山を見上げたり、小さな丘の上に目線を合わせたり、展示ケースの周りに膝をついてぐるぐる回る変な人になって見まくった。誰もやってないけど、これ上から見下ろしても何もわからないのになあ、、、と思いながら。
モエレ沼ほどの規模ではないけれど、映像で紹介されていてぜひとも行ってみたくなったのが、チェイス・マンハッタン銀行プラザの沈床園。もう一つがイエール大学バイニキ稀覯書・写本図書館のための沈床園。一般人が入れるのだろうか?どちらも撮影2017年とあるので現存はしていると思うのだけれど、、、
最後の石の彫刻の部屋では「アーケイック」という作品に○がついてる。四角柱の巨大な作品だったと記憶。香川県立ミュージアムからの作品。香川と言えば、まだ行けてないノグチのアトリエもあるし、空港の外にも作品が一つあるそう。またいつか瀬戸内アートめぐりするときは絶対に行くぞ~。

さて、今まで知らなかった、この美術館の収蔵品展も見てきました。これが良かったのです!前半は同じ画家のモンドリアンとミロが混じったような抽象絵画を延々と見せられて後悔しかけたのですが、後半の展示が良かった。同じく抽象絵画なのですが、パンチがきいた作品が並んでいて、作家もいろいろだったので飽きることなく集中して見られた。リー・ウーファンがあったのがうれしかったし、春に世田美で収蔵品展をやっていた村井正誠の黒の線が盛り上がる作品の別バージョンを観られたのもタイムリーでよかった。村上友晴の名前もあって、この人の展示が目黒区で始まるのだよなあ。日本の抽象絵画の画家の名前を覚える日が来るとは、、、気にしてみていると頭に入るものなのだなあ。タイムリーと言えば、数年前にノグチに行かず丸亀で見た猪熊弦一郎(主目的は谷口建築でしたが)。先日のクレパス展で一番気に入ったのがこの人の作品で、オペラシティに抽象画がかかってて、昨日見つけたチラシで10月から横浜の馬の博物館というところで猪熊弦一郎展があると知った。これは見に行かねば、、、と思ってます。

20代の頃は映画館の予告や演劇のチラシを観ては次の作品を物色していたけど、今は美術展のチラシを物色する日々です。

by fumiko212 | 2018-09-24 01:27 | アート | Trackback | Comments(0)
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