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ニューヨークのホリデーシーズン37景(22日目)

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コロンバスサークルにあるワーナーセンターの吹き抜けのデコレーションです。音楽に合わせてライトの色が変わったり点滅したり。すっかりこの時期の風物詩になりました。このライトが向こうのガラスに映る夜に見に行くのがやはりお勧めです。

ところで、ガラスの向こうに見えるコロンバスサークル。真ん中にはオベリスクのような塔があり、てっぺんにはコロンブスの像が立っています。コロンブスといえば、私が子供のころはアメリカ大陸を「発見」した人、と教わりました。今では「発見」ではなく「到着」と言うそうです。確かにそれが正しい。
NHKのBS1で土曜の朝のニュースの中に@NYCというコーナーがあります。このコーナーを担当するマイケル・マカティアさんが、その時々のテーマでニューヨーカーに街頭インタビューするのですが、昨年10月のコロンブス・デー(コロンブスがアメリカ大陸に到着した日が祝日になったもの)にはニューヨーカーに「コロンブス・デーをどう思うか」について尋ねていました。インタビューでは多くのニューヨーカーがこの日を祝日として祝うことに反対で、その理由は「先住民族の虐殺が始まった日だから」というものでした。嫌悪感をあらわにして「なぜ侵略者を称えるのか?」と言うニューヨーカーが何人もいました。ニューヨーク州ではまだのようですが「コロンブス・デー」を「先住民の日」に改めている州もあるのだそうです。
インタビューではコロンブス・デーに賛成する人もいました。イタリア系移民にとってはコロンブスはやはり英雄なのだそうです。

ブログで毎日更新するための写真を選んだのは11月末で、日付も大まかに決めて写真に「1222」と日付のタイトルをつけて準備していました。今日の写真はこれに決まっていたのですが、どんな文章をつけるかまでは考えていません。昨日、ヨーロッパからたて続けにいやなニュースが飛び込んできて、この話を思い出しました。

この番組の街頭インタビューを見ていると、彼らの答えている雰囲気やその内容が老若男女、人種、民族にかかわらずニューヨーカーらしいな、と思います。フレンドリーで飾らず、自分の考えを率直に話す姿を見ると、何よりもニューヨークに行きたい気持ちを掻き立てられます。

そうそう、この番組の街頭インタビューで今年一番記憶に残ったのは、40代くらいの白人女性の言葉です。その時の質問は「大統領選の候補者がヒラリーとトランプに絞られたことをどう思うか?」でした。「アメリカには素晴らしい人がこんなにたくさんいるのに、民主党も共和党もなぜまともな候補者1人を選べないの?」あの時の女性の表情も含めて忘れられません。

by fumiko212 | 2016-12-22 00:00 | -NYホリデーシーズン2015 | Comments(0)


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