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美術班、静岡へゆく

6月の話です。
美術班で年に1度くらいは遠征したいのですが、なかなか叶いません。おととしは青森、直島、と頑張ったのに去年はゼロ。今年はあちこち候補はありつつ草間展巡回先で一番近そうな静岡が浮上。埼玉でやってた時になんで行かなかったんだ!と私の中では決め手に欠けていたのですが、その後、フジタ展も開催中と聞きつけて遠征先が決定しました。今回は過去の遠征ではバラバラだったYさんも揃って、ぷらっとこだまでゴー!のはずが、発売日からしばらくたってしまったためにチケット入手に大苦戦。行きは便は同じだけど席はバラバラ、帰りは便もバラバラになってしまいました。(チケット手配に大活躍してくださったM社長自ら1便早く帰京されました。すいません。)

美術班遠征恒例のM社長お手製の朝ごはんを電車で食べながら西へ!お米以外は全部社長の畑で採れたものなのです!何から何までいつもありがとうございます。
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途中、富士山が見え隠れ。私が撮れた一番いい写真はこれでした。
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静岡駅から在来線に乗り換えて2駅先の草薙へ。そこからはタクシーで10分くらいだったかな?小高い丘の上にある静岡県立美術館に着くころには、雨の予報に反してこの青空。雨傘しかないのに日傘が必要なほどの日差し!紫外線が痛い。晴れ女王M社長のパワーすごすぎです!
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さっそくの水玉オブジェにテンションが上がります。
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撮影可の作品がいくつかありつつ、近年の作品中心の展示でした。大画面の平面作品が何十点も。モノクロ作品は点と線、カラー作品は形と色。テレビでは体の自由はかなり制限されているような印象を受けますが、その中これだけの作品を生み出す体力がどこから湧き出てくるのでしょう。若いころの作品が1枚だけあり、その間が50年くらいすっぽりと抜けている展示だったのがちょっと期待外れではあったのですが、この人、もしかしたら200歳くらいまで生きるかも?と思えてくるような展示でした。
この日は子供向けのワークショップが行われていたようで、小学生くらいの子たちが展示室にたくさんいました。小4くらいの男子が「なんだこれ?きもちわりー。」と言いながらうろうろしていたりしてほほえましい。この子たち、今夜、知恵熱出したり、怖い夢観たりしないだろうか?と心配になってしまった。
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その後、この美術館の常設の目玉であるロダン館へ。企画展示室とロダン館をつなぐ通路では美術館考案のロダン体操の動画が放映中。一通り体操をさらって体をほぐしていざ展示室へ。
中央に地獄門、その手前の床にはダンテの「神曲・地獄篇」の一説が言語、英文約、各年代の代表作家(森鴎外や夏目漱石など)による日本語訳で展示されていました。
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ロダン作品は美術館が鋳造したものも含まれていて、この地獄門もその中の1つ。鋳造過程の写真展示もあり、興味深かったです。既にうろ覚えなのですが、フランス本国の原型から鋳造を行ったこと、鋳造できる数には制限があること(地獄門はまだMAXまでは鋳造されていないとのこと、それだけ大変なことなのだと思います。)、上限2つに分かれて鋳造されていること、重さが数トンあることなど、制作から展示に至るまでの苦労がしのばれます。ロダン館の完成と地獄門の公開は94年とのことで、もしかしたらバブル末期に企画されて、建設途中でバブル崩壊、というパターンだったのかも、と思うとますますよくぞ完成させたと思わずにはいられません。
この後の昼ごはんと午後のフジタ展への移動が気になってざっと見る形になってしまいましたが、もうちょっとゆっくりじっくりここで過ごすのも良いかもしれません。

お昼はミュージアムカフェ「カフェ・ロダン」へ。草間の水玉とコラボ中でした。
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このカップ、欲しかったのですがすでに完売。大きさもデザインも気に入ったのに残念でした。
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お昼を食べたら美術館前からタクシーで、静岡駅近くの静岡市立美術館へゴー!演歌歌手の追っかけをしているという運転手さんからその追っかけっぷりをいろいろ聞きながら20分ほどで到着。どの世界でもファンてありがたいですね。
フジタ展ともう一つの目的については別エントリにつづく。
by fumiko212 | 2013-10-15 21:09 | アート | Comments(0)


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