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トロマラマ

これは古い。本当に古いネタですが、iPhoneの写真を見ていたら思い出した話です。

2010年の秋ごろ森美術館で、あるビデオ作品とそのもとになった木版の展示を見ました。アーティストはインドネシアの3人の若者ユニットで「トロマラマ」というのがそのユニット名です。
ビデオ作品は3点ほど展示されていたのですが、どれもストップモーションアニメの手法で制作されたもの。中でもこの版画による作品が驚異的にすごかったのを覚えています。
セリンガイというインドネシアのヘビメタバンドのプロモーションビデオとして制作されたもので、4分ちょっとの作品を402枚の木版のみで作っています。版木は402枚ですが、映像には彫り進む過程の画像も使われているので、種類としてはもっと多分3~5倍くらいになるのかもしれません。4分間一瞬も飽きることなく映像は常に変化していきます。
森美術館での展示では実際に使われた木版がすべて展示されており、その横のモニターで映像が繰り返し再生されていました。
最初は、木版をざっと見て映像を見たのですが、映像を見始めると、え?まさか本当にこれだけで?と木版を1枚ずつじっくり鑑賞、というか確認。確かにすべてこれらの版木が出てきた気がする、、、と映像をもう一度。あれ?あそこはどうなってたっけ?ともう一度木版。そうか、製作途中の画像も入っているのね、ともう一度映像。と何度も何度も見てしまいました。あの時はこのヘビメタバンドの曲を覚えてしまったくらいに。
こちらがその時に撮った版木の展示の写真。
トロマラマ_b0031055_7371715.jpg


そしてこれがYoutubeにアップされていた映像作品です。


他にも色とりどりのプラスチックのボタンを砂絵のように使ったストップモーションアニメやマグカップ、お皿、カトラリー等を大量に使って屋外で撮影された作品なども何度見ても飽きなかったです。

ちなみに、トロマラマというユニット名は最初の木版作品を制作した時の膨大な作業量がトラウマになっていることから付いたのだとか。きっと今もトラウマに悩まされ続けながら作品を制作していることでしょう。。。
by fumiko212 | 2012-02-20 20:37 | アート | Comments(0)


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