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目指すお店Passage53に到着

さて、無事に時間通りにレストラン付近にたどり着きました。お店の名前は「Passage53」。お店に電話したときに、「そちらはPassage53ですか?」と最初に確認しなきゃなと思ったとき「53」ってどうやって読むんだ?と調べました。「サンカントロワ」です。
Eleven Madisonと同じ方式で、Passageの53番地がお店でした。パッサージュというのは正しい定義はよくわかりませんがパリのあちこちに点在している屋根付きのこんな小道のことです。多分古くから変わらずに保存されていて両サイドには古そうなお店がギッシリ。本屋さん(絵本専門店などの独立系本屋)、額縁や絵画を売るお店、手芸店、アンティーク風のアクセサリーを扱うお店、など、1軒1軒くまなくチェックしたくなります。
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目指すお店Passage53に到着_b0031055_5281565.jpg一度外の通りに抜けてさらに向かい側のパッサージュを進んでいくとレストランが増えてきました。最初見落として通り過ぎてまた戻ってきたらこんなにわかりやすい看板が出ていました。(パッサージュの番地は例えば80まで番地がある場合、片側で1~40、Uターンして41~80という具合に並んでいた模様。つまり1の向かいが80。多分そうだった…。)
お店の前でMちゃんとバッタリ。わあわあ!と再会を喜びつつ、一緒に来られていたこちらのお店で旦那様が働いていらっしゃるというお友達にもご挨拶できました。3月にMちゃんがパリに旅立つ直前のランチ会をしたときに私が「Mがパリにいる方が今よりも会える気がするよ~。」と言っていた予言が当たって、今までは1年に1度会えるか会えないかだったのが半年振りに再会できました。そのとき一緒にランチした日本に居る別の友人達とはあれ以来まだ会ってない。笑

お店に入ると、電話に出てくれていたらしい日本人女性スタッフの方が迎え入れてくれました。お店の内部の配置などは鮮明に覚えていないのですが、間口が狭く奥行きのあるスペースで、壁側がソファで2人がけの席が並んでいたように記憶しています。低めの椅子が並んでいて、レストランというよりもカフェ(パリのカフェでなく日本のこぎれいなカフェのイメージ)っぽい雰囲気でした。瞬間、ちょっと食事をするにはなあと思ったのですが、私たちにはお店の一番奥にある4人がけの丸テーブルが用意されていました。そこはテーブルクロスのかかったレストランらしい一角。2方を壁に囲まれているので、手荷物などを置くのも安心感があってよかったです。
1時の予約でしたが、私たち以外にはまだ数組程度のお客さんしかいないようでした。
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席に着くと、日本人の男性のサービスの方(ソムリエさんでした)が食前酒などを勧めてくださり(ここではグラスシャンパンをいただくことに)、つづいてコースの説明は最初の女性のスタッフの方がすべて日本語で。助かる~。
10皿のシェフお任せのコース(ポーションは小さめとのこと)110ユーロ、または5皿に絞った60ユーロのコースのどちらかとのこと。ちなみにどちらのコースにしても、このお任せというのは、料理が出てくるまで素材も調理法も秘密なのです。苦手な食材のみ最初に尋ねてくれます。そういうのを「Dégustation(デギュスタシオン)」というのだということを今回の旅行で知りました。(絶対に秘密ってことでもなくあらかじめ教えてくれるケースも含めて、かもしれません。)
私的には、たった3日のパリ滞在、この際110ユーロでもという気持ちがなくもなかったのですが、はじめてくるお店だし、皆さん小食だと思うし、そうは言っても私も小心者なので迷うことなく60ユーロの方です。

さて、オーダーも済んだのでシャンパンをいただいて、の前に、ちょっとお化粧室へ。2階にあるとのことで階段を利用。この階段が、私史上最も半径の小さい螺旋階段でした。本当に人一人通れる幅しかない。パッと見、ほとんど鋭角部分て感じ。これ、ワインで足元危なくなってからトイレに行くのは危険だなー。(そんなに飲まないけど。)今日は螺旋階段の日だなあ、と感慨に浸りながら2階へ。2階はお化粧室以外は厨房スペースでした。ということは、、、そうです、あの鋭角螺旋階段をお料理のお皿を2枚3枚もったサービスの方が何度も行き来するのでした。見ているこっちがヒヤヒヤしますが、皆さんクルクルと余裕の足捌きでした。

やっと落ち着いてシャンパンを注いでいただきました。このあたりも日本語でやり取りできるのでほんとーーーうに助かります。それをせっかくフランスに来たのに、、、とマイナスに捕らえる方もいらっしゃるかもしれませんが、落ち着いてお料理に集中してその味を堪能するには最高の環境です。ワインをお願いするにも細かい好みを伝えて選んでもらえるし、お料理の説明もすべて理解できる。食材や調理法、ソースについてなど、繊細に味付けられた料理は味わうヒントをもらって食べた方が絶対に楽しめると思う。こんなにありがたい環境はないです。まるっきり日本で食事している状態で完全リラックス。でもお料理はやっぱり日本のフレンチとは違った、そして伝統的なフランス料理というのとも違う、独創的なお料理でした。

ということで、お料理写真は次のエントリへつづく。

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by fumiko212 | 2011-11-06 06:08 | -パリ(2011/10) | Comments(0)


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