タグ:高泉淳子さん ( 21 ) タグの人気記事

「ア・ラ・カルト 2」 ~役者と音楽家のいるレストラン@青山円形劇場

去年はエンタメ少なかったとはいえ、厳選したいくつかの公演はとても心に残ったので、これからじわじわ振り返ろうかな。NYのエンタメもアップできていないままだし。

b0031055_22595364.jpg

近いところから、まずは毎年恒例のア・ラ・カルト。"2"になってから既に3年目の冬です。
2011年の公演で、過去のア・ラ・カルトを吹っ切った高泉さんを感じた私ですが、もしかしたら高泉さんはとっくに前を見ていて私が吹っ切れたのが2011年だったのかも、と思った今回でした。"2"のメンバーが登場したとき、ああ、今年も彼らに会えた、ここに戻ってこれた、って思えている自分に気づいたから。

今年は、私のスケジュールの縛りで有無を言わせずローリーの日を選択。そうじゃなかったら池鉄さんにしてた~。(ローリーファンの方すみません。)というのは、去年、アドリブで泥沼化する池鉄さんを面白がる中山さんが面白かったから。それから、池鉄さんの「ワインレッドの心」が強烈だったから。今回は何を歌ったのかなあ?そしてこのお2人、私たちと同学年だった!同世代の方はわかると思うのですが、我々の世代って社会に出たときバブルははじけた後だけどその後の氷河期(ロスジェネ世代とかいうのかな?)にも入ってない、何となくどこにもくくられない宙ぶらりんの世代なんですよ。というか、最終学歴やらダブリの年数によってバブル寄り、氷河期寄りとばらけてるからますますまとまりがないんだな、きっと。と感じているのは私だけかなあ。そういえば芸能人にもあんまりメジャーな人がいないのよね。

その中山さん演じるタカハシくんとともにはじけるズレた後輩ナカタくんの存在感が去年あたりから光ってます。あのドタバタっぷり、ノリコさんがいた時代よりも面白くなった気すらします。

山本光洋さんと本多愛也さん、2人のパントマイマーが演じるギャルソンの間合いもいい感じでなじんできたし、このメンバーとこれからら先も毎年12月に会い続けられるといいな、って思っている自分に気づきました。
それなのに、こどもの城閉鎖が発表されて、この劇場でア・ラ・カルトが見られるのは次回が最後になってしまいます。20周年で白井さん、影山さんが去り、今度は劇場が閉鎖。高泉さん、どうされるのかなあ。きっとどこかでまたア・ラ・カルトの灯をともしてくれると信じてます。
[PR]
by fumiko212 | 2013-01-08 23:31 | 映画・舞台・ドラマ | Trackback | Comments(0)

ついに…

b0031055_18134311.jpg

ついにこの日がきました!三谷作品に高泉淳子さんが出演です!
え?渡辺謙が28年ぶりにパルコ劇場?和久井映見が初舞台?まあそんなのはどっちでも良い。むしろチケット取りづらくなるようなキャストはいらないんだよな〜。笑
高泉ファンの私たちは渡辺謙って舞台どうなの?三谷作品ってラジヲの時間のトラックの運ちゃん以来だよね?大丈夫なの?という扱い。いえ、お二方とも嫌いでないです。むしろどちらかというと好きです。でもね、三谷さんと高泉さんのコラボ(さらにそこに段田さんが絡む)という部分が一番楽しみ。パルコ劇場のHPでも三谷さんが、「高泉さんを知らない人にすごい女優さんがいると知ってもらいたい」とコメントしてました。

実は白井さんとご本人意外の演出による高泉さんを観るのははじめて。そして今回の舞台はコメディなのだとか。どんな舞台になるのかワクワクしながらまってます!
[PR]
by fumiko212 | 2012-11-28 17:37 | 映画・舞台・ドラマ | Trackback | Comments(2)

ア・ラ・カルト2~役者と音楽家のいるレストラン@青山円形劇場

b0031055_1337584.jpg12月の観劇記をもうひとつ。毎年恒例の「ア・ラ・カルト」、この3年は日替わりゲスト形式で上演され続けています。1年目篠井英介さん、2年目山寺宏一さん、で今年は、、、と選んだのが池田鉄洋さん。テレビドラマをほとんど見ない私にはサラリーマンNEOでのお姿しか思い浮かばないのですが、いつも一緒に行く友人とも意見が一致したので決まりです。

全部を見終わったとき、過去の「ア・ラ・カルト」ときっぱり決別した高泉さんの意志を見たような気がしました。私の受け取り方、思い込みだったのかもしれないのですが、細部にそんなことを感じました。
例えばオープニング。お皿のフリスビーがなくなっていたりして、以前から踏襲されていたスタイルが大きく変わった印象でした。タカハシくんのコーナーでは始まって以来初のシャンパーニュのテイスティングがありました。「ワインはまず色を楽しみます。はい、赤です!」から始まる一連のテイスティングシーンがまるっきり違うものに。そしてタカハシは独身に戻ってた!のりこさんと離婚したのか全く設定が変わって相変わらずの独身なのか、「〇〇ちゃんは僕のことどう思ってるのかなー?」なんてうっとりするタカハシ。お客さんたちの頭の中は「え?のりこさんどうなったの?」って渦巻いていたはず。
でも不思議と寂しい感じはなく、新しい一歩を踏み出した「ア・ラ・カルト」を、いやタカハシを(笑)ますます応援したいし見続けたいなと思える愛のある決別だったように思いました。

それは新装開店してから3回目というのもあるかもしれないけど、もしかしたらあの震災もきっかけの1つだったのかもしれないように思います。わざわざ語るまでもなく、あの震災を経て直接の被災者であった人もそうでない人も何らかの気持ちの変化を体験しているはずで、それまでの生き方を考え直すきっかけにならなかった日本人はいなかったと思います。なんでも震災に結びつけるのは嫌いなのですが、それは終盤のコーヒータイム、年老いたカップルのシーンを経て私の中に形を現した考えでした。

年老いたカップル(以前のア・ラ・カルトのコーヒータイムの老人たちよりはもう少し若い)が食後のコーヒーを飲みながらぽつりぽつりと会話しています。その会話から、女性はどこか遠方から東京のレストランにこのディナーのために上京しているとわかります。男性とは久しぶりに会う旧知の仲ではあるけれど親しい友人同士というほどでもない雰囲気。男性からの手紙を読んで、東京に行くなんて、、、と迷っていたけれど、一念発起して来ることを決意したと女性は語ります。そのきっかけになったのが女性が部屋の片づけをしていた時に棚の上から落ちてきたある1枚のレコード(この辺がちょっとうろ覚えで細部が違うかもしれません)。それは2人にとって共通の思い出の曲だった。その時に女性が「ひどい揺れだったでしょ。もう棚もぐっちゃぐちゃになっちゃって、、、」とさらっと言ったのです。別に「ひどい震災にあって大変だった」とも「東北から来た」とも何もなく、「ひどい揺れだったでしょ。」の一言だけで通り過ぎて行ったシーン。それに対して男性も「大変だったね」ともなんともなく、うんうん、とうなずくだけ。

高泉さんは仙台ご出身。今回の震災で直接的にいろいろなことが起こったのではないかと感じていました。私が普段高泉さんの発信されることをフォローしきれていないので何とも言えないのですが、同じ仙台出身でア・ラ・カルトに出演されている山寺さんが震災直後から様々な活動をされていて、そこでも高泉さんのお名前を見つけることがなく、口を閉ざしてしまうほどの大きなショックを受けていらっしゃるのではないか(そうでない人はいないこともわかった上でですが)と心の片隅でずっと気になっていました。我ながら身勝手なファンとして書きますが、高泉さんから何か言葉を聞いて安心したかったのだと思います。どんな安心なのかもよくわかっていないで書いてますが。それに私がフォローできてないだけで既にどこかにコメントが発表されていたのかもしれません。

でも、あのシーンを見た瞬間に、高泉さんの故郷に対する、震災に対する思いがこの舞台に全部こめられていたことがドーンと迫ってきました。決して押し付けるのではなく、この舞台を作り上げることが高泉さんの祈りの気持ちだったのではないかと。表現者として、本当に最高の形で私たちを勇気づけてくれたんだ。私はそう受け取りました。そしてその表現のしかたが私の大好きな高泉さん式だったのもとっても嬉しかった。

そういえば、タカハシくんのコーナーはその年の時事ネタを盛り込んで面白おかしくするのが恒例だったのですが、今年はそんな会話は一つもなかった。時事ネタを盛り込めば震災や原発事故のことに触れないわけにはいかなくなる。それ以外の時事ネタだけを盛り込んでもそれは何かを見ないようにしているようなしっくりこないシーンになってしまったと思います。タカハシくんから悲しいことを思い起こすのは私たちは望んでない。いつでも底抜けに明るくて本人がどんなに辛くて悲しくてもそう見えない。むしろタカハシが辛くて悲しいほどみんなに笑われてしまう天使のような存在。(後輩役の中山さんが「タカハシ先輩の何がすごいって、すごいんだかすごくないんだかよくわからないところがすごい。」というのですが、ホントにうまいこと言うなーと思った。)だから、あれ?のりこさんは?ああ、もしかしてこれが過去との決別なのかも、という少し悲しい事実は彼が伝えてくれるのがぴったりだったのかも。

コーヒータイムが終わり、エンディング、ディジェスティフ(食後酒)のコーナーではその日のすべての出演者がそろってシャンパンをあけて乾杯します。その時の高泉さんのセリフは、かつては「どんなことがあっても私だけは生き残りますように。」でした。それがいつからか「このレストランだけはあり続けますように。」に変わっていました。そして2011年は「いつまでもおいしい料理と楽しい会話があり続けますように。」(私の記憶です。メモしてないので違ってたらすみません。特に「おいしい料理」があってるかが微妙です。)とおっしゃいました。本当にそうだな。おいしい料理と楽しい会話、これはどんな状況にあっても人を元気づけてくれるように思います。そう、どんなに辛くても食欲があって話し相手がいれば人間まだまだ何とかなるのかもしれないです。

高泉さんって本当に素敵な人だな。そんな表現者を見続けられる自分は幸せだな。と思った2011年のア・ラ・カルトでした。
[PR]
by fumiko212 | 2012-02-13 22:14 | 映画・舞台・ドラマ | Trackback | Comments(0)

素晴らしき日々

ブログに1つずつアップする時間があるかわからないけど、どうしても書いておきたい。

この3日は楽しいことが目白押し。でも、第九の練習の谷間を埋めるように予定が入ってしまい、疲労もかなり蓄積してきて、金曜日の夜はかなり落ちてました。ツイッタで毒を吐いていたような、、、読んでしまった皆様すみませんでした。
それが今は今年で一番幸せな状態に急上昇。神様ありがとう。


土曜日は巣巣でnorioさんのハンコワークショップ、そして、dans la natureさんのつきいちマフィンカフェで美味しいマフィンやケーキをたくさんゲット。
norio先生のご指導も、一緒に参加された皆さんのセンスも、本当に素晴らしかったです。私だけ落ちこぼれでしたけど、それでもすごく楽しかったです。


日曜日は青山円形劇場で「ア・ラ・カルト2」。去年の半分寂しさの残った気持ちが吹き飛ぶような素晴らしい舞台でした。私の「ア・ラ・カルト」史上、一番良かったかも!って思うほど。まさにリニューアルオープン、という言葉がぴったりな構成でした。

日替わりゲストの山寺宏一さんも素晴らしくて、一夜にして大ファンになりました。
山寺さんを一言で表すと、「世界最高のエンターテナー」。世界のエンターテナーを知っているわけではありませんが、じゃあ彼以上にすごい人をあげよ、といわれても、まったく思いつかない。マダム・ジュジュに「声だけはいいわねえ」って言われてましたけど、そんなことない。もう全身から出るオーラって言うのかな、いや、オーラなんかじゃない。光を発しているような。神様が降りてきているというよりは彼自身が神のように見えました。
昨年の篠井さんも本当に素晴らしくて、その後、テレビのトーク番組を見て益々そのお人柄に惚れ込み、私の一番の憧れの人(人間として、そして女性として)になりました。
山寺さんも、篠井さんも、かつて別のお芝居で拝見したことがあったのに、どうしてア・ラ・カルトでこんなに心をガシッとつかまれてしまったんだろう、と考えてみると、やっぱり、その舞台であるア・ラ・カルトがすごいからなんですよね。日替わりゲストは、その場ではじめて見る台本で即興劇のように演じます。これは並大抵の役者さんじゃ形にならない。そしてその後のショータイムでもとびきりの舞台を見せられる人。ね、そんな人、たくさんはいないでしょ。

こうして、高泉さんの原点である即興劇が加わり、より高泉さんらしい舞台になったところが、本当に素晴らしいです。高泉さんの才能の密度がどれだけ高いのか。凡人の私には、本当に、ほんの一部しか垣間見られていないんだと思います。

もっともっといろいろ書きたいんだけど、次。


今夜は小曽根さんのオーチャードホールでのクリスマスコンサート。今年はジャズをテーマに、1部はビッグバンドNo Name Horses、2部はブランフォード・マルサリスとのデュオという豪華なステージでした。
今夜のコンサート、私が聴いた小曽根さんのコンサート史上、1,2を争う素晴らしさでした。

やっぱり、ジャズって音楽の王様だな、って思った。そんなコンサートでした。「音楽はジャンルじゃない。いい音楽かそうじゃないか、だけだ。」といつも小曽根さんがおっしゃっています。その通りだと思います。私もジャンルにこだわりなく、いい音楽が好きです。だけど、私を最高に幸せなところに連れて行ってくれる音楽って、いつもジャズだったんじゃないかなーと思う。というか、ジャズを、いや、小曽根さんのジャズをライブを聴いてるときって、これ以上の音楽ってあったっけ?と考えると、他を思い出せないんです。
中村健吾さんのベースをフューチャーしたアレンジ、と紹介されたチック・コリアの曲が演奏されたのですが、この曲が今日のコンサートの白眉だった。行間がいっぱいある音楽だったんだけど、その行間からいろんなものがあふれ出してきて、私、何か夢を見ているような気持ちになってしまって、音楽を聴いているんだけど目が何かを見ていたような、本当に不思議な時間でした。演奏が終わって、小曽根さんが感極まってバンドの皆さんに向かって「I'm so proud of you.」とおっしゃったんです。そのときにハッと我に返って、ああ、演奏が終わってる、って。
そのときに見たもの、あれが音楽の神様の幻影だったんじゃないか、なんて思えてきて。なんだか、あさって第九の本番なのに全然気持ちが入らない感じだったのが、あ、私、きっと大丈夫だ、なんて思えてきてしまったんです。その神様に包み込まれているような感覚になってしまって。

後半のブランフォードとの演奏は、親密さと、お互いへの尊敬と、音楽への深い愛情と、音楽に愛されたものの自信、そういうものに支えられた2人がゆったりと会話をするような、会場全体を包み込むような、本当に素敵な音楽だった。バークリー時代の思い出話の中で、まだ皆が無名だった19歳の頃、30人しか入らないジャズクラブで演奏していた話をした後に演奏された曲は、ここがその30人しか入らない小さなジャズクラブに思えてくるような、演奏の輪の中に入って聴いているような演奏だった。
この2人にNNHが加わった最後の大セッションは、本当にすごかったなー。

これも、もっともっと詳しく書きたいんだけど、今日はここまで。


そんな素敵な3日間を過ごして、なんだか東京って素敵な街だな、としみじみと思っています。
[PR]
by fumiko212 | 2010-12-21 01:08 | 音楽 | Trackback | Comments(2)

おしゃべりなレストラン~ア・ラ・カルト リニューアルオープン準備中~@青山円形劇場

b0031055_22222277.jpgお知らせをもらったときには、ガックリと肩を落としていましたが、今年もこの季節がやってきました。

以下、ネタバレありです。
[PR]
by fumiko212 | 2009-12-23 22:44 | 映画・舞台・ドラマ | Trackback(1) | Comments(5)

心にぽっかり穴が…

今年の「ア・ラ・カルト」に関するお手紙が来ました。

このときが来るのを、予期していたような、いなかったような。

昨年の20周年を最後に、「ア・ラ・カルト」は閉店となったそうです。
ああ、そのときがついに来たか。と冷静にその経緯を知らせるお手紙を読んだのですが、夕飯を食べながら、ジワジワジワジワと悲しみがこみ上げてきて、今、ガックリと落ち込んでいます。

今年から、白井晃さん、陰山泰さんのお二人は出演されないとのことです。

白井さんは、最近では演劇だけでなくオペラの演出なども手がけられ、かなり多忙なお仕事振りのようでしたし、20周年という区切りの年に、こういった決断をなさるのも、自然なことなのかな、と思います。

2002年10月、青山円形劇場で遊◎機械/全自動シアターの最後の公演「クラブ・オブ・アリス」を見たとき、深い悲しみを感じながらも、表現者であり、芸術家であれば、変化を求めて次のステージに進もうとするのは当然の行為であり、それこそが私が見たい芸術のあり方だと思って、その舞台を心に刻みながら、その変化をファンとしても前向きに受け入れよう、と思いました。
それは、私自身が、何よりも変化し続けることを望む人間だからです。自分が変化を求めるのに、彼らにはとどまることを求めるのは虫が良すぎる、と思ったのです。

それでも、ファンとしては、いつまでも見続けたい欲求があります。その気持ちに折り合いをつけられたのは、やはり、「ア・ラ・カルト」が残っていたからでした。
遊◎機械が解散してから何年かは、今年が最後なのでは、という気持ちがいつもありました。それでも、毎年、1年の最後の月に、大好きなメンバーが集まってお芝居を見せてくれた。
その数時間が魔法であったように、この先もずっと「ア・ラ・カルト」が続く、と思えるだけで心が温まる、そんな魔法が次の1年も続いていたように思います。

それでも、やはり、物事には終わりがある。

そして、それは次の始まりでもある。

今年も12月に青山円形劇場で新しい「ア・ラ・カルト」がオープンします。
高泉さんと中西さんを中心としたメンバーで、新たな物語が始まります。

白井さん、陰山さんにとっては、今このときは変化すべきときだったのです。でも、いつかまた、その時間が12月の円形劇場で交差することがあるかもしれません。

高泉さんが「ア・ラ・カルト」の灯を灯し続ける限り、心からの声援を贈りながら、今年もまた、12月の円形劇場を訪れたいと思います。
のりこさんとタカハシくんのその後を思いながら。
[PR]
by fumiko212 | 2009-10-15 19:44 | 映画・舞台・ドラマ | Trackback | Comments(4)

ウィスキーが飲めたなら

b0031055_2057165.jpg年末恒例「ア・ラ・カルト~役者と音楽家のいるレストラン~」。去年の暮れもちゃんと見に行きましたよ。
もう、1ヶ月経ってしまって、今更のお話なのですが、書きます。

「ア・ラ・カルト」では、オープニング(アペリティフ)とクロージング(ディジェスティフ)のお話に毎年カクテルが1つずつ登場します。毎年、毎年、結構強めのカクテルが登場しているような印象があります。飲んだことのない珍しいカクテルが登場することもあって、覚えておいて今度頼もう、と思うのですが、「今度」がなかなか来なかったり、頼むときにはすっかり忘れていたりで、その内カクテルの名前も忘れてしまうんです。
今年は、家に帰ってから、出てきたカクテルの名前をほぼ日手帳にバババッと書いておきました。

オープニングお一人様の女性客が、アペリティフに頼んだのは「ウィスキーフロート」。氷を浮かべたミネラルウォーターにウィスキーを静かに注ぎいれる、水とウィスキーが2層に分かれたカクテルです。オーダーした女性客は、「このカクテル、ウィスキーの4つの味が楽しめるのよね。まず最初にストレート、次にロック、水割り、最後に、、、」あれ?最後はお水だっけ?ちょっと忘れちゃいました。「4つの味」っていうのは確かなんですけど。。。

それから、女性客とオーナーの間で、しばしウィスキーについての会話が交わされます。
女性客はウィスキーが大好きで、「ウィスキーを覚えたのは幼稚園の頃だったわ。」と語ります。「え?」と驚くオーナーに「ウィスキーボンボン。」と答えます。「あー。」とホッとするオーナー。「で、小学校に上がるとコニャックを覚えたの。」と女性。再度驚くオーナーに、「バッカスチョコレート。それからはチョコレートはそればっかす!」とおやじギャグを1発。(笑)

それから、6年生の時には、自由研究で「ウィスキーのできるまで」を研究。蒸留所に見学に行ったことがある、と言う話になります。樽が並ぶ蒸留所でとてもいい香りがしたこと、そこで聞いた「天使の分け前」の話。ウットリと思い出話をする女性の表情や声のトーンから、森の中の清流の脇にひっそりと建つウィスキー蒸留所が眼に浮かぶようでした。

「天使の分け前」というのは、、、、なんだっけ?とちょっと忘れてしまったのでググってみたら、「山崎蒸留所ブログ」というものを見つけました。そこに詳しく出ていましたので、興味のある方はこちらからどうぞ。

このシーン、見ているうちにウィスキーがとても飲みたくなってきます。
が、私はウィスキーが苦手。もちろん子供の頃からウィスキーボンボンは食べられないし、バッカスチョコレートは食べたこともないです。
若い頃は大人になったら飲めるようになるかな?と思っていたのですが、年々お酒に弱くなるばかりで、ウィスキーのおいしさを味わうことは一生出来ないんじゃないかなー、ととても残念です。それでもウィスキー蒸留所を見学してみたくなっちゃいました。

お芝居の最後には、冒頭の女性が再度登場します。ディジェスティフにオーナーが選んだのは、アイリッシュコーヒー。アイリッシュ・ウィスキー、ホットコーヒー、砂糖、生クリームでできたこのカクテルなら、私でも飲めそう?
このカクテルを運んできたギャルソンが「ヘアー・オブ・ザ・ドック」というカクテルを紹介します。スコッチ・ウイスキー、生クリーム、蜂蜜をシェイクしたカクテルなのだとか。これも大丈夫かも?

そこから女性客とギャルソンのウィスキー談義が続きます。辛口のウィスキーにスウィートなチョコレート(だったかな?)、とか、甘口のウィスキーになんだったかなー?ビターなチョコレート?忘れちゃいました。なんだかおいしそうに聞こえるんですよねー。ウィスキー飲めないのに。役者さんたちがいかにもおいしそうに語るのです。

「ア・ラ・カルト」ではカクテルだけでなく、ワインと料理の組み合わせも様々出てきます。これは、もうまったく覚えきれません。今年唯一記憶に残っているのは、スクランブルエッグとシャブリの組み合わせ。高泉さんが演じる女性が「そうね。辛口の日本酒と伊達巻って合うものね。」というセリフも印象に残ってます。今年のお正月は伊達巻食べなかったなー。来年はやってみようかな。日本酒は飲めるから。

「ア・ラ・カルト」は酒飲みにもたまらないお芝居なのです。そりゃあ、酒飲みの書いたお芝居ですものね!
[PR]
by fumiko212 | 2009-01-13 22:17 | 映画・舞台・ドラマ | Trackback | Comments(6)

「ア・ラ・カルト」が本になります!

今週末、21日から青山円形劇場で始まるお芝居「ア・ラ・カルト」。今年は20周年のスペシャルイヤーです。それを記念して、なのかは不明ですが、小説版ア・ラ・カルト「アンゴスチュラ・ビターズな君へ」が発売されるそうです。
劇作家 高泉淳子さんの初の小説となるこの本。気になる中身が、平凡社のブログにアップされていました。収録されているのは6編の物語。

アンゴスチュラ・ビターズな君へ
だから好きなのかもしれないね
バイ・マイ・サイド、僕のそばにいてほしい
バナナのブランデーマリネ
タイム・アフター・タイム
マンハッタンで乾杯!

なんとなく、聞き覚えのあるフレーズが並んでいるので、過去のお芝居から選ばれた6つの物語なのだと思います。
読んだら、ああ!と思い出すかな?
高泉さんが小説ではどんな文章を書かれるのかもとても楽しみです。
[PR]
by fumiko212 | 2008-11-18 19:55 | 本・雑誌 | Trackback | Comments(2)

素敵なポスター

b0031055_13361774.jpg

>>追記<<

タカイズミプロジェクトVol.1
遊機械オフィス×青山円形劇場プロデュース
「Over The Rainbow……? ~アリス的不完全穴ぼこ堕落論~」
作・演出・出演:高泉淳子
美術・衣装:宇野亜喜良

遊◎機械/全自動シアターの解散から6年。もう忘れてしまったのかと心配していたお芝居の世界に高泉さんが本格的に戻ってきてくれました。

遊◎機械/全自動シアターが活動していたころは、毎年本公演に通っていました。あの頃は遊機械の他にも、小劇場に頻繁に通っていたのに、遊機械の活動終了と同時に、私自身も小劇場での観劇から遠ざかってしまって、お芝居を観る機会もめっきり減っていました。

今日、久しぶりに劇作家高泉淳子の世界に再会して、あの頃の、心をかき乱されるような言葉が充満する空間、密度の高まった時間の中に身を置く感覚がだんだんとよみがえってきました。6年分年をとって、なまった自分の心と頭にビリビリと刺激を与えてくれているのを感じながら、高泉さんのつむぎだした言葉を聞き逃すまいと背筋を伸ばして舞台を見つめた2時間でした。

年をとってしまったアリス。大きな時計を背負った少女のアリス。降り止まない雨の音。自分の物語のなくしたページを探すアリス。カレシの顔が思い出せなくなってしまう30代のアリス。マッドハッターたちと長いテーブルで飲むうみがめのスープ。バーの機械仕掛けの人形のような男。バスの中の人々。チョコレートを食べながら本を読むアリス。

あのシーンはどんな意味があったのか?でも、人生ってあるとき振り返ると、あれはナンだったんだろう?っていう場面が断片的に転がっているものなのかも。
生きていると、どうしてこんな遠くまで来ちゃったのかしら、なんて思うこと、ある。アリスはなくしたページを見つけたのか?見つけられなかったのか?それは手紙という形でもたらされたのか?でも、どうやら物語を終えることができたようだ。その物語は少女の頃思い描いたものとは全然違ったものだったかもしれないけれど。

More
[PR]
by fumiko212 | 2008-07-13 13:36 | 映画・舞台・ドラマ | Trackback | Comments(2)

6年ぶりのアリス

b0031055_235297.jpg劇作家・高泉淳子さんの長編作品。6年ぶりなのだそうです。遊◎機械/全自動シアターの解散公演「クラブ・オブ・アリス」から6年も経ってしまったのか。

今度のアリスは「Over the Rainbow……?~アリス的不完全穴ぼこ堕落論~」。ドロシーも出てくるの?
「ア・ラ・カルト」のほっこりとあったまるお話とは違う、見る側も緊張感を持って対峙しなければならないタカイズミワールドとの久しぶりの再会、楽しみです。
また、あの、どうしようもない悲しみや喪失感、又は喪失することを予感しながら、その上に明るく成り立っている世界に、自分の心がヒリヒリしてるのを感じながら浸る日が来るのか?いやいや、今の高泉さんがどんな世界を創って舞台に乗せるのか?待ち遠しくてたまりません。

>>追記<<
ちなみに、衣装・美術は宇野亜喜良さんがされるそうです。こちらも楽しみ。
[PR]
by fumiko212 | 2008-05-26 00:10 | 映画・舞台・ドラマ | Trackback | Comments(4)