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レオナール・フジタ展@Bunkamura ザ・ミュージアム

b0031055_0571514.jpg今年やたらと多いフジタの展覧会。静岡市立美術館の展覧会に続き(そのことブログにアップしてないけど)Bunkamuraで開催中のポーラ美術館コレクションを中心とした展示を見てきました。
でもフジタのことは書きません。フジタ展としては静岡の展示がすごーく良かったので。

今回の展示で私が何度も感じたのは、なんかこれムットーニの世界じゃないか?ということ。そのものずばりのような「私たちの家」「私のアトリエ」がありましたが、それよりもムットーニを感じたのは子供を主題に描いた作品群。子供たちの表情や動き、服装、周りに配置された小道具。作り物なのにやたら丁寧かつリアルで、洗練と素朴の間の絶妙な表現と言えばいいのか。そして、展示はレプリカだったけどフジタが真鍮の装飾を施した額縁。これなどは、MUTTONIのプレートを付けたらそうとしか見えないくらいにムットーニ色を感じてしまった。

ムットーニとエコール・ド・パリの時代って、何となくあってる気がする。でも、METのクリスマスツリーの天使だったり、ホッパーの「ナイト・ホークス」だったり、ルソーの「眠れるジプシー」だったり、ブリューゲルの「ネーデルランドの諺」だったり、中世の祭壇画だったり、、、とムットーニと繋がっていると思えるものって1つじゃないんだよな~。でも、その1つ1つが自分が好きな世界だというのが不思議だ。ムットーニに全部入っているのか…。

今回、フジタとかかわりのあったエコール・ド・パリの画家たちの作品もいくつか展示されていました。
それを観ながら、改めて「洗練」という言葉が頭をよぎった。モディリアニの、人物と背景の色の取り合わせから描かれた人の人格を浮かび上がらせるような肖像画。スーティンの作品から「洗練」をイメージしたのは今回が初めてだった。先日のプーシキン展でも思ったんだけど、これらを見てしまうともはや印象派は野暮ったく感じてしまう。パスキンの色合いは印象派のような明るさなのにもったりした重さがなく、やはり洗練が感じられるのはなんでなんだろう?

そんなことを感じた展覧会でした。
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by fumiko212 | 2013-10-03 01:17 | アート | Trackback | Comments(0)

ムットーニワールドからくりシアターII 覚書2

ちょっと飛ばして、、、

・ウィングエレメント
「ウィングス」の天使を見ながら、この天使の翼の感じ、髪の毛や表情、いつものムットーニらしくないちょっとアンティークなイメージなんだけどすごく見慣れたもののような気もして、、、、
!!!!と気付いた。
MET(メトロポリタン美術館)のツリーの天使にそっくりだったのだ。
あーっ。そうか、そこにつながってたのかーっ!
定時になると一旦すべてのライトを消して、賛美歌のような音楽に合わせて天使を照らすライトを1つずつ灯していく点灯式のようなものがあるんだけど、あれってムットーニの上演会にそっくりだ。
18世紀のナポリの天使がここにつながってたなんて!しかもイタリアだし。
もしかしたらあの天使を作ったのはムットーニの前世の人なのかも。
天使が時を越えて私に会いに来てくれたに違いない。
と、まあ、妄想が暴走してしまった。

・オートマタ祭壇
のぞき箱や油絵、初期の立体作品など。
ムットーニさんの油絵に出てくる人たちは、ブリューゲルの油絵の人たちにとても似ている。きっとお好きなんじゃないかと思っているんだけど。というか、ブリューゲルは私が好きなんだけど。ムットーニさんの油絵を見る前から好きだったと自分では思ってるんだけど、どうだったのか思い出せない。
そういえば昨年Bunkamuraに来たブリューゲルの版画展もおもしろかった。
おおっ。ムットーニさんの版画とか見てみたいぞ。もしかしたらあるのかしら?

12時過ぎに着いて、会場を出たのが4時過ぎ。なんと、4時間もいたのですか。。。
物販コーナーではムットーニさんがご著書を購入した方にサインをされていました。ご苦労様です。
ポストカードもいろいろ出ていたので、数枚チョイス。サインを求める方の列が途絶えたので、少しお話させていただき、カードの1枚にサインをいただき、軽く毒舌を浴びせられて美術館スタッフさんに笑われつつ(なんでいつもそうなる、、、)会場を後にしました。

最後に、帰宅してからムットーニ作品に使われている曲のAmazonリストマニアをチェックすると、早速新作の曲も追加されていた。すごい。
一番知りたかったのは「ウィングエレメント」の中の「ウィングス」での使用曲。オペラのアリアか、後半に入る男性コーラスの雰囲気が修道院の聖歌隊のように聴こえたので宗教曲?と思っていた。あの曲はアンドリュー・ロイド・ウェッバー作曲のレクイエムで、女声2声のようだけど後からハモる方の声はメゾでもないし、ソプラノ2人でハモるっていうのもあるのかなあ、、、と不思議な印象を受けたのだけど、その正体はボーイソプラノの少年だった。メインはサラ・ブライトマン。素敵な曲だった。

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by fumiko212 | 2011-07-05 00:33 | アート | Trackback | Comments(3)

ムットーニワールドからくりシアターII 覚書1

細々思ったことやら覚書をタイムテーブルを見ながら書いていきます。

・ギフト フロム ダディ
ほぼ日でギアナからのロケット打ち上げUST中継を観て猛烈に感動して、あれ以来どうにか種子島辺りにロケット打ち上げを見に行きたくなっていたので、自分的にすごくタイムリーな作品だった。実際のロケット打ち上げとは違って音もなく静かに上がっていくロケットなんだけど。パカっと開いた壁の向こうの宇宙はこんなに綺麗だったっけ?と改めて魅了されてしまった。
このコーナー、本来は上演会はしないエリアなのだが、2回目の上演会ではタイムテーブルに合わせて急遽口上つきで上演された。上演会をやっている隙に空いているこの部屋を見ようと思ってたんだけど、、、といいつつ、やっぱり口上つきも良いです。今回展示されたギフトフロムダディは名古屋万博でのNHKハイビジョン映像の撮影用に製作されたもので、オリジナルはオーナーさん宅で先日の地震の際に落下してしまったのだとか。考えただけで恐ろしい。。。

・プロミス
ロゴスでは、まずは静止している人形を近くで見ておいて、上演会では遠くから心の目で見る、という感じで鑑賞したけど、今回は動いている人形の表情まで。人形の表情は変わらないはずなのに、輪をくぐる花嫁のあの恍惚とした表情、あれはどういうことなんだろうか。やはり近くであっても心の目で見ているのだろうか。

・エル サルサ デ メディアノーチェ
ロゴスは確か最初の週末に見に行って、そのときには曲も決まっていないようなお話だった記憶が。この曲を探すためにラテンのCDを買いまくって、よって次回のテーマはラテンにする、とおっしゃっていたけど、ムットーニさんらしい伸びのある女性ボーカルが心地よいいい曲を見つけられたようです。ムットーニさんの音楽のセンス、素晴らしい。きっとボーカルの声質にすごくこだわっているんだろうな。
これは前回のエントリに詳しく感想を書いたので、こんなところ。

・ワルツ オン ザ シー
この作品(実際には高泉さん所蔵のオリジナルのほう)は私が一番最初に見たムットーニ作品の1つなので愛着がある。今回の口上で、ジュール・シュペルヴィエルの「海の上の少女」のお話があって、そうだった、世田谷文学館の展覧会以降はそのお話がテーマということになっているのだったなあと。後から見つけた物語がここまでピタリと一致しているなんて、本当に不思議。

・ナイト エレメント
急遽のこのエリアで上演会したとき、ワルツオンザシーをやってるときにちょうどこの近くに立っていて、ガラスケースの中をふと見たら明かりが灯って月が輝いていた。あれ?止まっているときこんなに綺麗だったっけ?と思ったら、動き始めの最初だったんだ。ドドッと観客が移動してきたのでそれだけを見届けてまた後方に退去。ガラスケースの中に三日月があって灯りが着いたり消えたりするだけのものでも素敵だな。

・アローン ランデブー
これはもう、今見たら「はやぶさ」を思わずにはいられない。最後に燃え尽きた「はやぶさ」を。ムットーニさんの口上をはじめて聞いたとき、みんなしーんとしちゃったのを思い出す。上についてる丸いライト、あんな風に色が変わるの忘れちゃってた。

・ドリーム オブ アンドロイド
天使とアンドロイドが並ぶこの作品。いつだったかのナイトツアーでムットーニさんが「かつては天使のほうが現実味があったはずなのに、今ではアンドロイドのほうが現実味がある。」という解説をされていたことを思い出す。天使のほうに現実味があった時代のほうがなんとなくいい時代のように感じてしまう。

・コーヒーブレイク
隣の部屋からIt's a sin to tell a lieが聴こえてきて、ふくろうがいるのかな?と思ったらこっちだった。どちらも好きな作品なのでどちらにしても嬉しい。透明人間が鏡の奥の自分と見詰め合う(実際には鏡の中にしか見えないんだけど)瞬間。ムットーニいいんだよなーって強烈に思う瞬間。

・眠り
世田谷文学館以来、久しぶりに見た。今回もなかなかタイミングが合わず1度しか見られなかった。鏡の向こうがどういう風になってるのか考えてしまう。鏡の向こうがどうなっているのか考えてしまうシリーズ(と私が個人的に命名)の1つ目だった。

・ザ ナイト エンジェル カムズ 08
これはもう2度と見られないと思っていたので、嬉しかった。これ、こんなに良かったんだ。どういう口上だったかなー。女性が本の中の男性の腕をするりと抜けていくところ、ゾクゾクする。
この作品を見たのは、忘れもしない2008年の東京マラソン直前、エキスポの帰りに上演会に行った日だった。あれ以来、ムットーニさんに会うと必ず「マラソンやってる?」と聞かれてしまうんですが、(もうやっていないというのは毎回忘れちゃってるんだなー。笑)今回も同じように聞かれてしまい、「あの作品を見たときだったんですよ。」というと、「2008年かあ。」と即座におっしゃって、私のほうはどの作品が何年までは覚えてないから、まあお互い様といいますか、そんなことを思いました。

・トランスミッション カプセルズ
上演会で隣の部屋でカンターテドミノがこれからまさに始まろうとしているとき、隣の部屋でこの作品が始まった。上演会をパスした数人で、カンターテドミノの口上を聞きながら、この小さな箱から流れるカンターテドミノを聞いている、というのはなんだかすごいシチュエーションだった。この荒唐無稽なお話のシリーズ(「グロリア・マリアが来たりて」とか。)ムットーニならではで好き。

・ザ トップ オブ キャバレー
上演会はこの作品で始まった。心の目で作品を見つつ、ムットーニさんの名調子に酔う。これ、すっごい好きだ。たったあれだけの見せ場のためにトップレスのお姉さんが後ろに控えているというのがこの作品のすごいところなんだな。というか、ムットーニらしくて好きなところ。子供はあれ、どんな風に思うんだろうか。

・プライベート ライブ
これ「メランコリーベイビー」用に作った作品だったんですね。そういえばあのセットのままだ。そうだったそうだった。

今日はここまで。
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by fumiko212 | 2011-07-03 22:03 | アート | Trackback | Comments(0)

江戸川競艇場でムットーニ♪

一般公開で常設展示されているムットーニ作品はそう多くないのですが、江戸川競艇場のアートスペースではオートマタ作品からオルゴール、キネトスコープ、デザイン画など、非常に充実したコレクションを所蔵しています。昨年の秋、yさんがこのコレクションを含む競艇場の所蔵作品を鑑賞するアートツアーを予約してくださり、念願かなって訪れることができました。(アートツアーは一般に公開されているもので、予約しようと思えば誰でも予約できる、のですよね。それでもなかなかきっかけがなかったのでこの機会をいただけて感謝です。汗)

競艇場に着くと、ツアー料金1000円也を支払って、ツアーの出発地点であり、ムットーニを含むアート作品が展示されている貴賓室的なお部屋で無料のドリンク類をいただきながらしばし待機。

ツアーガイドのお姉さんが登場して、その日のツアーメイト10名ほどでツアースタート。ムットーニ以外にも主に現代の日本人アーティストの作品が多数展示されており、その作品の成り立ち、コンセプトなど説明を受けながら作品を一つ一つめぐっていきます。自由に手にとって鑑賞できる作品もあり、美術館とは一味違った鑑賞ツアーにムットーニにたどり着く前から盛り上がりました。

ムットーニ作品はいくつかあるのですが、キネトスコープ1点を除いて、すべて1つの小部屋に展示されています。ムットーニさんは競艇場さんが展示用の祠を作ってくれた、とおっしゃっていたのですが、まさに雰囲気は祠っぽい。HPによると「Altarino di Angelo」(天使の小さな祭壇部屋)とムットーニ氏が名づけた、と書いてありますが、ムットーニさんは「祠、祠」とおっしゃっていました。笑

祠の正面奥にガラス張りのスペースがあり、そこに「無原罪の宿り」が展示されています。銀座ミキモトでの個展のときに発表された作品でミキモトパールを抱いたヴィーナスが小箱から現れるピュアな美しさにあふれた愛らしい作品です。
私はそのミキモトでの個展に行けず、この作品は幻だったか、と残念がっていたのですが、かつて競艇場が展示スペースの改修工事をされたときに、「先生、改修工事中、この作品を自由にお使いください。」と社長さんが超太っ腹なことをおっしゃられたそうで、そのときちょうど開催されていた原宿での個展で見ることができたのでした。今回は本来の居場所である祠の中で光を放つヴィーナスを間近に少人数で親しく見ることができました。動かすときはガラスの扉を開けてくれるので、じかに作品を見ることができます。

私がムットーニの大ファンであることを知るyさんのお計らいで、更にじっくり作品と対面させていただき大感激でした。ありがとうございました。

キネトスコープは自分でスイッチを入れて鑑賞する作品ですので、一人ずつ順番に鑑賞。八王子夢美術館の1度目の展覧会のときに展示されていた作品です。オルゴールなどもじっくり。もー、大満足です。

この展示スペースには私の好きなもう一人のアーティストのコレクションも展示されています。スコープ作家、桑原弘明さんの作品。
展示方法が素晴らしく、ファイバースコープのようなものでスコープの明かり取りの窓すべてに1つずつライトがセットしてあり、自由にスイッチを入れて灯りの位置を変えながら鑑賞することができるのです。ギャラリーでの個展では作家さんご本人やギャラリーのスタッフさんがペンライトでそれぞれの小窓を照らしてくださるのですが、もう一回こっちの窓からの灯りを見たいな、というときに、人様にやっていただいているともう一度こっちも観たいなどとはなかなか言い出せないので、思う存分鑑賞させてもらって大満足です。

競艇場さんでの展示を観た1ヶ月ほど後に京橋の画廊で桑原さんの個展があり、そこでご本人にお会いできたので、競艇場さんで見てきましたよ、というお話をさせていただきました。ちょうどギャラリーでお正月のレースに合わせた江戸川競艇場アートツアーの募集をしていたのでその話になったのですが、私が「舟券も買った。」というと、桑原さんもギャラリーのスタッフさんもこの話に食いついてくださいました。笑

そうなんです。このツアーのポイントは競艇を楽しむレクチャーがついていて、あてずっぽうではなくちゃんと予想して舟券を買ってレースを楽しむことができるのです。しかも、有料の観覧席をキープしてくださっていて、初心者はちょっとびびってしまう競艇場の空気とは隔離された場所で安心してレースを楽しめるという厚待遇!

その前に、アートツアーはもう少しつづきます。ムットーニのある展示室の鑑賞が終わると、外の巨大な大魔神の像や一般観覧エリアにある昭和の映画看板のコレクション、現代の焼き物作家の作品(本来は偶然の失敗作だった国宝の曜変天目茶碗を人工的に作り出す作家さんの作品は、どこから観てもホンモノそっくりの天目茶碗でした。不思議だ。)をはじめとした土を素材にした作品の展示コーナーなどを観て回りました。壁面を飾る土壁アート展示では、自分の好きな作品を1つ決めて、その柄のカードをもらうと、裏に鏡リュウジさんが監修した占いが書いてあるというオマケ付き。土壁で占いて!と笑っちゃう企画ですが、真剣に自分が気に入った1枚を決めようとして鑑賞するきっかけ作りとして素晴らしいと思います。以前、コラムだか対談だったかで、今日はこの中の1枚を買うぞ、というつもりで展覧会を観るとおもしろい、という話を聞いた記憶があるのですが、それに通じるアイデアです。

こうやってご自分のコレクションを不特定多数の人に楽しく見せてくれるコレクターさんの手に渡った作品は本当に幸せだなと思います。なんて、えらそうか。いや、本当にありがたいです。

こうしてアートツアーが終了してからはいよいよレース見学。ガイドさんが競艇の知識をいろいろとレクチャーしてくださいます。各レースごとの細かいデータが出ているシートの見方もポイントを押さえて教えてくれました。
レクチャーの後は解散して、これもツアー料金に含まれているランチをいただきながら予想開始。選手の体重とか年齢、過去の成績、エンジンの過去の成績、江戸川での成績、などを見ながら己の信念でグリグリと丸をつけて行きます。そうするともうこれがきっと勝つはずっていうのが決まるんですねー。で、それらを組み合わせて電車の切符の券売機のような機械でサクサクと舟券を購入。程なくレースが始まり、あっという間に結果が出て、その予想が当たったりするんだな、これが!もー、ムットーニ以上に興奮してきた。笑

レースは本当に一瞬で終わってしまうんです。なんと言ってもスタートがかっこいい。F1の様にエンジンふかしてせーので飛び出すんじゃなくて、スタートラインのもっと手前からスタートサイン前にボートは走り出すんです。で、スタートラインを横切る時は最高速度に達してる。スタートラインを横切るタイミングはわずか決められた1秒間に限られているんです。早すぎればフライングだし、1秒を過ぎてしまっても失格なんですよ。(で、合ってますよね?)ハラハラしますよねー。どういう技術なんだろうか。ホントすごいです。
そんなこんなで1レース置きに最終レースまで3レースくらい買えたかな?まあ、私のような凡人は最終レースであっさり負けて終わりましたが、m社長はガッツリプラスで終わったそうです。さすがだ。
興奮状態で帰ってきた私を見た母は、これで競艇にはまっちゃってらどうするんだろう?と心配していました。一応はまらずに負けがこんで身を持ち崩す(っていつの時代だ?笑)こともなく過ごしてますが、またアートツアーとセットで行ってみたいです。

というわけで、ムットーニだけでなくいろいろ楽しめる江戸川競艇場。社長さんにはまたぜひともムットーニコレクションを増やしていただけたら嬉しいです。それこそ、連作丸ごととかお願いしたい!つか、ムットーニさんに水系、海モノ系の連作を作っていただいて、社長さんに買っていただきましょう!なんて。笑
yさん、素敵なアテンド、ありがとうございました!

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by fumiko212 | 2011-06-29 00:29 | アート | Trackback | Comments(2)

ムットーニワールドからくりシアターII@八王子夢美術館

b0031055_023094.jpg久々のムットーニです。最後に行った個展は確かロゴス。去年の冬?その後、ずいぶんムットーニ情報検索しないでいてなんとなく忘れかけてたのですが、どういう風の吹き回しか今回の展覧会のチラシがDMで届いたのです。ムットーニの個展に通うようになってから15年くらい経つと思いますが、こんなこと初めて。何せ、ファン暦は長いけどオーナーではないですからね。汗

会期は明日までという危ういタイミングで八王子まで電車でゴーです。遠い、、、

ムットーニから足が遠のいていた理由のひとつは上演会の混雑が私の許容範囲を超え始めていたから。そもそも大人数で見るアートではないのにあの鑑賞環境は厳しい。ムットーニを見る喜びよりもストレスのほうが上回ってしまっている気がして、なんとなくもういいやあとなってたのでした。今日は上演会がある日ですが、その時間帯をはずして行こうと決めていました。が、起きたら既にその計画は無理な感じに。。。

会場は八王子という場所柄と中学生以下無料というサービスもあって子供からご高齢の方まで幅広い世代の人たちが集っていました。というか子供と老人が多かった。笑 ガラガラというわけにはいきませんが、そこそこ見やすい適正人数。それと、お客さんの雰囲気が良かった。八王子では2度目の展覧会で、ムットーニを知ってて好き、という人しかいないという感じ。ちょっと多めの人だかりだと自然に前の人たちはしゃがんで、とお互いに気持ちよく鑑賞しようっていう心意気を感じました。ああ、来て良かったと思わせてくれる。
展覧会場で子供を見かけることは珍しくありませんが、大概は親に付き合わされて来ていて興味なさそうにソワソワ落ち着かないことが多いけど(先日の岡本太郎展でもそうでした。)、今日の子供たちはみんな真剣に作品に見入ってました。お父さんもお母さんもおじいちゃんもおばあちゃんも子供も孫もみんな同じテンションで作品に向き合ってる。

「ナイトキャップ」が動き出すと、前のほうにいた幼い兄弟が骸骨の笑い声に合わせてケラケラ笑い出し、それにつられて鑑賞者全員から思わず笑い声が漏れ、心地よい一体感が生まれました。展覧会で1つの作品の前に10人~15人くらいの人が集まってみんなでクスクス笑いながら作品世界に引き込まれていく。なんだか素敵な空間だった。

私が今回始めてみたのは、柱時計のボーンボーンという音とともに骸骨のビッグバンドがせりあがり、デビルの衣装をまとった女性シンガーがサルサを歌い上げる、という怪しくも陽気な作品。あのときのロゴスで発表されたはずですが、確かオープンに間に合っておらず私は未見でした。一番鶏の鳴き声が朝を告げると虚しく音楽が止まり時計の中に戻っていくビッグバンド。でもそれだけでは終わらない。このままじゃ終われないバンドたちはもう一度ライトを灯しせりあがって音楽を再開します。それでもニワトリの鳴き声も2度3度と追い討ちをかける。最後はそのせめぎあいのまま時計はふたたび元の形に。この最後のひとひねりを見て、ああ、私やっぱりムットーニのこのセンスが好きだなーとしみじみ。

もうひとつは5台の連作、「ウィング エレメント」。この形態は数年前の「THE DIARY OF WINGS 」と同じですが、今回は1つ1つの作品が単独でも成立するような内容でした。(前回のも単独でも成立するといえばそうですが、今回のほうがよりそういう色合いが濃かったように思います。)「THE DIARY OF WINGS」を見たとき、私はロバート・アルトマンの映画「ショート・カッツ」を思い起こしました。それぞれ何のかかわりもないと感じていた登場人物たちが最後の大地震で大きな1つの渦に絡め取られていく、そんなイメージ。今回はもっと全体に一体感があって、(それぞれの作品は前作よりもより独立しているように見えるのに不思議です。)1つの舞台作品を見たような気持ちになりました。見たことはないけれど、シルク・ド・ソレイユってこんな感じなのかな?とか。って、それは単なる「エッジ・オブ・リング」(この連作の中の1作品で、天使が回転する大きなリングの上から飛び上がる動きをします。)のイメージで自分の発想の貧困さに萎えますが。いや、でもシルク・ド・ソレイユってひとつの物語の流れがあるんですよね?(違う?)明確なストーリーがあるわけでもなく、ショートショートのようにたくさんの物語があるわけでもなく、でも1つの大きな概念で物語がくくられているような。違う、あれだ、フィリップ・ジャンティ!そーだそーだ。あの世界です。あ!それとロベール・ルパージュをイメージしてたのかも。ルパージュの舞台の中継、1時間で挫折したけど、あの感じ。シルク・ド・ソレイユを思い描いたのはあながち間違いでなかったか。ブログ書いてよかった。思い出せないまま終わるところでした。くーっ、やっぱり5000円出してMETのライブビューイングでワルキューレ見るんだったかなー。はっ。話が飛びすぎた。もう一度ルパージュ作品にトライしてみたくなりました。私が思ったこの感じを確認したい。芸術ってこうやって全部がつながっていくからおもしろいです。つながっていくといえば、音楽も1つ1つタイプがまったく異なっていたのも印象深かったです。ピアノ曲あり、教会音楽のような曲があり、ケルト風(?)の曲あり、それからトニ・ハーパーも。知っているのはこの曲だけだったなあ。ムットーニさんに今回一番感動したのはこの作品だったとお話したところ、この後バラバラにして手放してしまうので、この形で展示できるのはこれが最後になるとのことでした。貴重な展示機会を逃さないでよかった。残念ながら口上を聞くことはできなかったのですが、どこかのギャラリーで発表になったときに口上がついていたのでしょうか?知りたい。ああ、やっぱりこうして後悔するんだからムットーニ情報ちゃんとチェックしよう。

5つの作品の中でダントツに美しかったのは上にも書いた「エッジ・オブ・リング」という作品。薄い衣をまとった天使がブルーに光るリングの回転とともに中空に投げ出され弧を描くように(実際は回転しながら浮かび上がるのですが)リングに舞い戻る。真横から見た天使はサモトラケのニケのような完璧なフォルム。そして中空に投げ出されたとき、天井には天使のシルエッが現れる。そのシルエットこそがこの作品の主役。そして下で青く光るリングが惑星の自転のように回り続ける。美と幻想。魔法のような世界だった。

その隣にあったスーツを着た若い男が地面に足をつけたまま四次元をさまよう「ロスト」も静止している人形を見たときには予想もしなかった印象を残した。飛び立つ寸前のあの悲しみの表情、そしてもう一度3次元の世界に戻った時の表情は確かに違っていた。ふと、ムットーニに大型の彫刻作品を創ってもらいたい、という思いが沸き起こりました。舟越桂さんみたいなサイズの。そして1体1体に異なる角度からライトを当てる。1つの能面が悲しみ、怒り、様々な表情を表現するような、そんな作品世界になるのでは?

そういえば、天使のほうにはほとんど表情がなかった。あれはやっぱり影を見せる作品だったんだろうな。


以前に見たことのある作品にも、やはり新しい発見や忘れかけていた感動がありました。そうそう、上演会は結局すごい満杯の会場で始まって、それでも「トップ・オブ・キャバレー」の元気な口上を聞きたくて、作品から一番遠い壁際にたって声だけ聞いていました。そういえば聞いたことがなかった「インターメッツォ」の口上も聞けたので、満足です。

ロゴスでは人が多すぎてディテールがほとんど確認できていなかったブライド・オブ・ヴァンパイア「プロミス」も近くで見ることができました。あの時はこの作品を全然ちゃんと見ていなかった。宮沢和史の「書きかけの歌」をフィーチャーした「THE SPIRIT OF SONG」を最初に展示したギャラリーでムットーニさんがおっしゃっていた「良くなりすぎちゃった。」という言葉を思い出しました。これ、すごい作品です。

それと「ザ・ナイト・エンジェル・カムズ」。これも素敵だなー。原宿で見たときはきっともう二度と見られないんだろうなって思ってたから嬉しかった。そしてあのときには見つけられてなかったこの作品のゾクゾクするような良さをはじめて知った。

「ギフト・フロム・ダディ」もこんなに綺麗だったっけ?なんて思ったり。

そうそう、「パンドラ館の住人達」。これ、いつ以来で見たんだろう?のぞき箱大好き。「星を売る店」はどこに行っちゃったのかなあ。

今回の展示はエントランスを除くと5つの部屋にテーマ別に分かれていて、1つ目の部屋で、「私はムットーニの作品世界の中ではこの分野が好きだなあ。」と心から思うのです。で、次の部屋に行くと、「いやいやこれこれ、この世界が好きなのよ。」と思い直す。結局それを5回繰り返すのです。このハズレのなさ。なんなの!

これ、読む人いるかわかりませんが、私、どんだけムットーニ好きなんだよ。とわれながら思います。
平日半休でもしてもっと空いているときに1度でも見たかったなあ。
あ、そうそう、私ったらあれは去年だったかな、森美術館にあれは確かネイチャー・センス展を見に行ったとき、隣で北原さんのコレクション展やってて、偶然上演会が始まる寸前のタイミングだったんだった。全然情報チェックしてなくて、入口の係りの人が「上演会が始まりまーす。」って言ってて、あれ?って思いつつ、チケットあるしでネイチャー・センス展に入ったんだった。あー、バカバカ。
なんか、いつもこんな反省してる気がするけど、次はきっちり行きますよ。11月のロゴスだそうです。
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by fumiko212 | 2011-06-26 02:14 | アート | Trackback | Comments(2)

ムットーニワールドからくりシアター@八王子夢美術館

b0031055_1101042.jpg重い腰をやっと上げて、行ってきました。八王子。遠かったー。
2月のプレビュー展はパスしてしまったのですが、今回は新作があるし、未見の作品も出ていたので、何とか1度は、と思っていました。
遠かったけど行ってよかったです。展示スペースも広く、上演会がない日を選んだので人も少なく、久しぶりにゆったりとムットーニ作品を鑑賞できました。

新作は縦型(という呼び名があるのかは不明)の作品が1つと、今までにない、のぞき穴から箱の中をのぞき、自分でスタートボタンを押して見るBOX型の作品が4点。ムットーニさん、頑張りましたね。(追記:BOX型の内3点は既にギャラリー、アートフェアで発表されたものだそうです。)

まずは、BOX型の新作から鑑賞。これは、1度に1人しか見られません。こういうのいいなー。
30~40cmの立方体を直径3cmくらいの穴からのぞき、スタートボタンを押すと1分半~3分半くらいの物語が始まります。どれも今までにない仕掛けで、不思議だった。うわーっ、どうなってるの?っていう驚きに満ちた作品群です。

(以下ネタバレあり)

最初にTHE SECOND WINDを見たのですが、うっすらとヴィーナスの輪郭がレリーフのように残る化石から、ヴィーナスが浮き上がり、こちらをしっかりと見据えるところ、鳥肌ものでした。そして、風の音とともに再び化石に戻っていく。
finもおもしろかった。主人公はロバート。部屋のドアが開き、一陣の風とともに、ロバートの世界が終わっていく。ロバートの悪夢。犬のジョンの動きもかわいかったです。壁の絵が輪郭だけになってから、あれ?何の絵がかかってた?ともう一回確認したら、メランコリー・ヴィーナスでした。
一番不思議だったのがCALL。誰もいない部屋で電話が鳴り続けています。1つだけ置かれた椅子が鏡に映っているだけ。鏡の中の椅子に、女性の姿が浮かんでは消える。その女性が、最後に鏡の中から現実の部屋の世界に移動してきます。そしてまた鏡の中に帰っていく。えーっ?どうなってるんだろう?ちょっと怖かったです。

縦型の新作は「INTERMEZZO」。「アローン・ランデヴー」にも使われていた、カヴァレリア・ルスティカーナのインターメッツォ(間奏曲)を使った作品です。光の変化を見せる作品。ただひたすら美しかった。「サテライト・キャバレー」のような動きの斬新さで見せる大作や、DIARY OF WINGSのような構成の新しさで見せる作品の後に、またこうして光の変化を見せる作品を創ってくれてすごく嬉しかった。
青い光で始まり、次第に暖かい金色の光が燃え立ち、最後にヴィーナスを包むリングが黄金色に輝きます。ヴィーナスのブルーの瞳も美しかった。こういうシンプルな作品、好きです。何度でも見ていたい。

私が初見だった作品が、インタバル・ウィングスという室内型の作品。小ぶりな作品ですが、人形の表情が良かった。後ろに天使の羽が現れたとき、女性の表情がパッと明るくなったように見えました。音楽もシンプルで良かったです。

旧作からも、いろんなタイプの作品が集められていて、見ごたえありました。
「天国と地獄」:ムットーニ最初のオルゴール型の作品。今回は悪魔が顔を覗かせていました。ナイトツアーでは動かしてくれるのかな?
「ワルツ・オン・ザ・シー」:この女の子、ホントかわいい。小さな箱から女の子が現れ、さらに高くせりあがっていく。ムットーニをはじめて見たときの驚きを思い出しました。
「スピリット・オブ・ソング」:何度見ても美しい作品です。ムットーニさんが「良くなりすぎちゃって。」とおっしゃっていたことを思い出します。
「ナイト・エレメント」:何度見ても心がポッとあったかくなる、可愛らしい作品です。
「ナイト・スコープ」:今回は作品の前に実物大(よりはちょっと小さいかな?)のマンホールと工事用ポールのディスプレイがありました。ふくろうの目が赤く光るところ、好きです。短い作品ですが、これもとても好きな作品。
「ドリーム・オブ・アンドロイド」:曲がないので地味な作品ですが、これも光の変化がおもしろい。松屋のナイトツアーで聞いた天使とアンドロイドの話を思い出します。

「猫町」「バニーズ・メモリー」「書斎」:室内型の作品の展示があるといいですね。ムットーニのあやしの世界、好きです。最近、少なくなってしまったので。また作ってもらいたいです。「インタバル・ウィングズ」もここにありました。

「THE DIARY OF WINGS」:この作品を1部屋で展示できる展覧会。贅沢です。今日は1人で鑑賞。それぞれの人形をじっくり観られて、物語がくっきりと浮かび上がった印象。これを見ると、ロバート・アルトマンの映画を思い出す。最後、プッチーニのアリアとともに人形が飛び立つところが好き。

「摩天楼」:光の変化の美しさを再認識。やはり少人数で落ち着いて見るといいです。
「ナイト・アフター・ナイト」:これも摩天楼に明かりが灯るところが格別。その後、さらに光に満ち溢れるところも素敵。両サイドの男女が見つめあうところが好き。
「グロリアマリアが来たりて」:これはやっぱりムットーニさんのノリノリの口上つきで見たい。オルガンと鐘の音に先日のパリのオルガンコンサートを思い出しました。
「カンターテ・ドミノ」:こんなに少人数で見られたのは初めてかも。大型の作品ながら、真正面で見ないと、全貌を把握できない作品なんですよね。最初のヴィーナスの表情からしっかりと見られました。
「サテライト・キャバレー」:うーん、豪華!
この後、新作の「INTERMEZZO」が続きます。

今回は、タイムテーブルがすっきりと部屋ごとに流れていて、とても見やすかったです。
新作をムットーニさんの口上付きで見られなかったのは残念ですが、やはり、ムットーニは少人数で見るものですね。できれば一人で。初めて見に行ったラフォーレの展覧会や、私の中で今でもムットーニ展覧会のナンバーワンであり続けているパルコミュージアムでの展覧会を思い出しました。近かったらもっと通ったけど、1回でもとても充実感のある展覧会でした。
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by fumiko212 | 2009-06-26 01:17 | アート | Trackback | Comments(0)

プレイリストMuttoni Museum

MD時代からコツコツと集めている、ムットーニ作品に使われている音楽の収集。今はiTunesに「Muttoni Museum」というプレイリストを作ってそこに溜めています。
先日、iTunes Storeに「カンターテドミノ」が収録されているのを発見して、また1曲増えました。これで17曲。かなり充実してきました♪骸骨が笑う歌が異彩を放っております。笑

一番欲しいのに、どうしても見つからないのが、「メランコリービーナス」に使われている「マイ・メランコリー・ベイビー」のデジタル音源。かつて、日本で発売されていた女性ボーカルを集めたコンピレーションCDに入っていたらしいことはわかったのですが、中古でも見つからず。
レコードでは持っているのですが、これだとプレイリストに入れられない。
最近、母がボイスレコーダーを購入したので、オーディオにつないでレコードからMP3ファイルに録音してみました。PCのスピーカーで聞いたときは、レコードそのままの音が再現されて、大成功!と思ったのだけれど、ヘッドフォンで聞くと、あれ?左耳おかしくなったか?というような変なバランス。それにざらざらという雑音も入ってて…。やっぱりデジタル音源で欲しいなー。

ついでにiTSにリクエストしておいたのは、「摩天楼2000」に使われている曲。CDでは普通に売っているのですが、欲しいのは1曲だけだからね。(せこくてすみません。)

「ダンスノワール」で骸骨がうたっている怪しい曲と、「やがて鐘が鳴る」のブラジル人シンガーが歌う曲も入手したい。あと、「バニーズメモリー」の曲も!

プレイリスト完成の暁には、車で聴く用にCDを作って、CDジャケットを印刷するのだ。アートワークを4x4のモザイクでCDジャケットサイズに印刷できるのを最近知ったのです。素晴らしい機能ですよね!

でも、まだ見ぬムットーニ作品に使われている名曲がたくさん眠っていると思うと、完成への道は遠そうです。
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by fumiko212 | 2009-01-24 22:14 | 音楽 | Trackback | Comments(7)

アート三昧の夏の日 その参

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>>追記<<
上野で2つの大きな展覧会を見た後は、靖国通りを西へ。〆は新宿ケンジタキギャラリーで開催中のムットーニ展です。3時前にギャラリーに着くと、ムットーニさんが新作の小さなBOXを壁に掛けるためにドライバー片手に格闘中。このBOXは今回の展示作品をモチーフにした人形を箱に収め、CDとセットになって販売されるものだとか。「眠り」の女性、電話の部屋の女性、電車に乗るサラリーマン、の3種類です。

到着後、しばらくすると、THE DIARY OF WINGSが動く時間となり、公式の上演会の時間ではないにもかかわらず、ムットーニさんが口上をつけてくださいました。観客は6名ほど。久しぶりに贅沢な上演会となりました。思えばこんな少人数でムットーニさんの口上付きの上演を見るのは、3年前の夏、パルコミュージアムでの展覧会で会場にいらっしゃったムットーニさんが突然口上をつけてくださったとき以来でした。あの時はなんと私1人が観客でした。今では考えられませんね。会場で高泉さんにお会いできたりもして、非常に思い出深い展覧会です。

今後の予定を伺ったところ、次は六甲で展覧会があるとのこと。「六甲は、、、ちょっと行けないですねー。」とお伝えすると、「次は八王子だね。」とのこと。遠いなー。でも行きますよー。それまでは、世田谷文学館を訪ねてみようかな。

ということで、海外旅行先でもめったにやらない、1日3つの美術展を駆け足で回った夏の日のアートな休日でした。
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by fumiko212 | 2008-08-02 13:50 | アート | Trackback | Comments(0)

ムットーニ展「THE DIARY OF WINGS」

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現在、新宿のケンジタキギャラリーにて開催中のムットーニ展「THE DIARY OF WINGS 一冊の手帳によって導かれる6人の登場人物の物語」を見てきました。

1冊の手帳。それは2月の展覧会で展示されていたBOOK型の作品「THE DIARY OF WINGS」。この作品が発展して、5人の登場人物(タイトルには6人とありますが、実際の登場人物は5人でした。)の物語が生まれたのです。ムットーニ作品では初の連作もの、そして約20分という長尺の作品です。

ギャラリーに入ると、2月に見た「THE DIARY OF WINGS」が中央に、正面に背表紙を向けて置いてあります。その手帳を中心に5角形を作るように人形が中央に立つ作品が5つ配置されています。正面には赤い風船を持った少女、右側に電話が置かれただけの密室に佇む黒いドレスの女性、その後ろに電車に乗るサラリーマン、左側に鏡を背に立つ女性、その後ろにゴールリングの下のバスケットボールプレイヤー。

物語は少女から始まります。自由の象徴である風船を握り締めている少女。一陣の風が吹いたとき、少女の視界からは周りの景色が消えていく。
そのとき、別の場所のある部屋では電話が鳴り続けている。けれど女性はその電話に決して出ないことで、部屋を密室にしている。
別の場所では鏡を見つめる女性。彼女は眠りについて考えている。日常をリセットする眠り、けれど、そうであるならば、眠り、こそ日常の象徴なのではないか?そう考えてから彼女は眠りの必要性を感じなくなる。
電車に揺られるサラリーマン。彼はこの電車から逃れることを考え続けている。しかし同時に、明日も同じ電車に乗ることを知っている。この電車から逃れられないことを。
満場の観衆の声援を受けるバスケットボールプレイヤーはゴールリングの下にいるのにシュートをためらっている。
5人の物語が語られたとき、再び少女にスポットライトが当たる。少女は、自由の象徴だと思っていた風船が、自分を縛り付けていることに気づき、風船から手を離す。まっすぐと空に向かって解き放たれる風船。
風船が上昇を始めたとき、中央の手帳が開かれ、翼の羽ばたく音が聞こえる。そして開かれたページに翼が現れる。手帳が飛び立つとき、4人の大人たちも空に向かって上昇していく。彼らがそれぞれの束縛から解き放たれる瞬間だ。そして、彼らは光を放ちながら高く高く飛び立っていく。その光にギャラリーの空間が埋め尽くされていく。

4人が同時に上昇していることに気づいたとき、鳥肌が立った。ムットーニがまた新たな表現世界に踏み入った瞬間を見た感動と、自分自信を地面に縛り付けていた錘が外れたような開放された気持ちが同時に沸き起こっていた。

「お話し玉手箱」だったムットーニが箱から抜け出し、空間全体を舞台にし始めたのだ。見終わったときに真っ先に浮かんだのが、ロバート・アルトマン監督の映画の世界。オムニバス形式に語られていた物語が、最後にシンクロする。バラバラだった時間が一つに重なる瞬間に心が震える作品でした。

2月に単独の作品として「THE DIARY OF WINGS」を見たときは、人形が登場しない、という今までにないタイプの作品に驚いたけれど、その作品から、今度はまた人形達が織り成す物語がつむがれる。「THE DIARY OF WINGS」がバージョンアップした6台の連作と聞いたときになんとなく想像していたのとはまったく異なる作品でした。

大きな会場での展覧会ではたくさんの作品を一度に見られる喜びがあるけれど、こうして驚きに満ちた新しい作品に出会えるギャラリーでの展示はファンにとっては大きな喜びです。常に新しい世界をたった一人で創り出しているムットーニ氏。次はどんな世界を創造してくれるのでしょうか?

ムットーニ展「THE DIARY OF WINGS」
ケンジタキギャラリー/東京
東京都新宿区西新宿3-18-2-102
tel 03-3378-6051
12:00~19:00 日・月・祝日休
8月8日(金)まで開催
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by fumiko212 | 2008-07-20 22:04 | アート | Trackback | Comments(0)

新作間に合わず!~「ムットーニの秘密の蔵書」~

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日曜日になるそうです。マラソン後に来られるか?微妙だ~。

>>追記<<
東京マラソンエキスポの帰り「ムットーニ展」を再訪しました。最終週ということで新作オルゴールを期待して行ったのですが、まだ出来ていないとのこと。

上演会には、平日の17時だというのにすごい人数が詰め掛けていました。
いつもどおり「ニワトリタワー」からスタート。この作品は大型なのでよく見えましたが、その他の作品はかなり厳しい鑑賞環境でした。上演会が終わった後、ムットーニさんが「何かご要望はありますか?」と声をかけてくださり、どなたかが「Night Angel Comes」の再上演をリクエスト。口上なしですが、再度動かしてくださいました。少し人数が減ってかなり見やすくなりました。鏡の中の男性とのダンス、そして男性の腕を女性がすり抜けていくところがとても素敵です。

終わったところで、ムットーニさんにダメもとで「ミキモトももう一度見せていただけないですか?」とお願いしたところ、「次が始まっちゃうじゃーん。」とおっしゃりながらも動かしてくださいました。上演会では最前列で座って下から見上げる形での鑑賞だったのですが、この時点では更に人数が減っていたため、最前列かぶりつきで見ることが出来ました。天使の顔が左右にゆっくりと振れているところもよーくわかりました。そして天使の顔に当たっていたスポットライトが、天使がゆっくりと舞い上がるとパールに当たる、その光の変化もじっくりと見ることが出来ました。箱の蓋の裏のイラストまではっきり見えて大感激。ちなみに、曲「You and I」のボーカルはマイケル・ブーブレとのことでした。

新作のオルゴールが展示されるのは日曜日とのこと。マラソン帰りに寄るか、いったん帰宅してから再度出かけるか、かなり厳しい気がするのですが、、、出来れば見てみたい!でも、もし日曜日ボロボロになって会場に向かって、結局展示がなかったらあまりに寂しいので、ムットーニさんに「日曜日にはバニーちゃん(オルゴール)大丈夫ですか?私、日曜日は東京マラソンだから本当は来るつもりなかったんですけど、出るなら頑張って来ようかと思って、、、」と再確認。(笑)「大丈夫ですよ。でも、来られるのー?」と言われてしまいました。更に、「マラソン走るの?いい年なのに、また、頑張るねえ。」とややあきれ気味に言われてしまった…。(汗)

最後にもうひとつ伺いたかったことが。
今日は、7時の上演会が終わった後、ムットーニさんは渋谷JZ Bratの高泉淳子さんのライブに出演されるのです。前回のライブでは「メランコリー・ビーナス」と「楽士」が上演されたのですが、今回は何を上演されるのか教えていただきました。
今回は「ナイト・エレメント」と「海の上の少女」とのこと。「海の上の少女」は高泉さんがオリジナル作品のオーナーさんでいらっしゃいますが、今回使用するのはムットーニさん所有の物だそうです。そして、「『海の上の少女』は高泉が歌うよ。」とのこと!!!あー、聞きに行きたかった!さらに、「さっきリハーサル行ってきたんだけど、バンドの皆さんがすごく上手くてねー。残念だねー。」とのこと。あーーーー、行きたかったーーー。ライブは一夜限りのものだから、やっぱり何があっても行かなくちゃダメですね。反省。
「海の上の少女」は高泉さんが書いたお話を原案にして、ムットーニさんが始めて「少女」を主人公にした作品を創られたもので、元々がお二人の共同作業のような作品なのです。今度は違った形で、また、この作品をお二人が共同で上演される形になったのですね。うーん。お二人のファンとして、やっぱりこのライブを見逃したのはかなり失敗だったなー。マラソンより大事だったよ。はあーーー、とっても残念。

ということで、マラソンでくじけそうになったときは新作オルゴールや高泉さんが歌う「魅惑のワルツ」(想像)や今回の新作「The Diary of Wings」の使用曲のプッチーニのアリアなんかを思い浮かべながら頑張ることにします。
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by fumiko212 | 2008-02-15 17:55 | アート | Trackback | Comments(13)