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第九とチェロの相乗効果

このことをブログに書きたいとずーっと思いながら、ずいぶんレッスンを重ねてきてしまいました。
第九を始めるときに、チェロを練習する時間が益々減ってしまうことを恐れていたのですが、今は第九を初めて本当に良かったと思ってます。というのも、それぞれのレッスンで先生がおっしゃることが、ことごとくお互いを補完するかのようにリンクして、自分の理解が深まっているから。普通の人、というか音楽をやろうとしている人なら、どちらか一方の練習で十分に理解できることなのでしょうが、私の場合は、言い方を変えて2度聞くとやっと理解できる、という感じ。第九でもチェロでも、そうそう、あっちの先生もそのこと言ってたよ、ということが毎回あるので、いちいち感動しています。それで自分の技術が向上するわけではないのですが、なんとなく、より、ああ、こういうことか、と思ってやっているほうが絶対上達すると思う。と信じてます。

今日のチェロのレッスン。今「ニュー・シネマ・パラダイス」をやっているのですね。念願の曲のひとつなので、それはそれは張り切っているのですが、難しい。最初の音がシ♭なんですが、ちょっととりにくい。けれど、ここがしっかり取れないと曲を台無しにする、という大事な音なんですって。なぜかというと、この音はGm(ソシ♭レ)のシ♭で、和音がマイナーかメジャーかを決めている音だから。ここが高めになると台無しになる。だからその和音の音を出すと思って出せば、ずれてたらすぐ修正できるし、そこを出そうと思ってずれた音であれば、ただずれているよりも良い、と。

このあたりのお話は少し前からたまに教えてくれて、その曲(メロディ)がメジャーかマイナーか決める和音の真ん中の音は、メジャーなら高めに、マイナーなら低めにとるといい、とか、主音の半音下の音は導音といって、主音に戻りたい、と思わせるようにやはり少し高めに弾く、とか。これ、弦楽器だからできることで、今まで私がやったことのあるピアノやクラリネットだとそういう考え方ってなかったなーと思いました。まあ、それ以前に、その頃の教わり方は楽譜どおりに弾けばよい、というやり方だったんだけど。
バッハのE minorとタイトルについている曲があって、この曲のソの音は他の曲をやるときよりも低めにとったほうがあっているように聴こえるなーと思ってたので、きっとマイナーを決めている音なんだろうな?と先生に質問したら、そうそう、そういうこと、ということで、このあたりのことが理解できました。

で、先々週の第九のレッスンでは、はじめてマエストロが指導してくださったのですが、フーガのところで「D-dur(レミファ♯ソラシド♯レ)の音階で歌っていると意識して。」とおっしゃったんです。これ、ただ聞いただけなら、私だったらあまりちゃんと理解できなかったと思うのですが、チェロのレッスンで↑のお話を教わっていたおかげで、スッと理解できた。

まあ、こんな当たり前のことが、カメの私はようやく理解できて、それがすごくおもしろいのです。こんなこともわからずにやってたのか、といわれればそれまでなんですが、中学の音楽の授業でもト短調とかなんだかわかんなくて、すごく苦手だったので。今まで私にとってレはレでしかなかったし、シ♭はシ♭でしかなかったのですが、いろんなレやシ♭があるんだなと。

第九で何度も注意される「テンポ感をしっかり持つ」も、チェロでアンサンブルをするときに、多少音程がずれてても縦の線があってれば音楽になる、ずれてると音楽にならない、と教わっていました。
チェロで休符の前の音の弾き方を質問したときに、先生が「その休符は下パートが弾いてるところだから、下パートが聞けてれば大丈夫。」とおっしゃって、なるほどなーと思ったのですが、先週の第九でも、男声の終わりの音と切れ目なく女声が歌い始めるところのつなぎの注意があった。

チェロで2パートに分かれて弾く曲で、下パートを教わっているときに、「ここは下パートは音が下っていくけど、主旋律は上がっていく。だから、音が下がっていくけど気持ちは盛り上げて」とか、「下パートは上パートを支えて」とか、そういうこともアルトパートに共通するお話で、うんうんうなずけます。チェロの先生が、「この下パートいいよね。これを楽しめるっていうのはチェロをやる人にはすごく大事なんですよ。」とおっしゃって、あ、なんかそれすごいわかる、自分はチェロ向きだったんだー!ってものすごく嬉しかった。
今度、チェロアンサンブルの単発クラスを取るのですが、先生から「いきなりバイオリンとのアンサンブルをやると、チェロの人は萎縮しちゃうんですよ。ほら、バイオリンの人ってグイグイ前に出てくるから。だからチェロアンサンブルから始めるといいよ。」というお話もあって、これってソプラノとアルトにも当てはまるよなーとか思ったり。第九でもソプラノの人は毎回「他のパート聴いてね。」って注意されてる。でも確かに、家で一人で2パートの曲を練習しているときに、主旋律を練習しているときは頭の中にはそのメロディしか流れない。でも、下パートを練習するときは主旋律を頭の中で歌いながら弾ける。だから、ソプラノ歌いながら下を聴くのって難しいのかも?

そんな感じで、まあ、この程度で理解が深まるとか書くな!という突っ込みもあろうかとは思いますが、やっぱり両方やってよかったと思う日々です。楽しみも2倍3倍に膨らむ。これで、もっと自分が練習すると、バッチリなんですけどねー。
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by fumiko212 | 2010-10-31 21:51 | 音楽 | Trackback | Comments(4)

もみじ市に行ってきました その3

会場の中央の川側に「川を背にしたステージ」という場所があって、(といっても1段高くなっている舞台があるわけでなく、ステージも芝生の上です。)そこでお昼頃から音楽が演奏されています。案内には「ライブ」と書いてあって、一応スピーカーも使っていますが、程よく風に乗って会場に音楽が流れている、という雰囲気のライブです。ステージの近くにシートを敷いてじっくり聴く人たちもいれば、土手の上に座って遠くから聴いている人たちもいる。行列に並んでいる人、遠くでシートを敷いてくつろいでいる人、ワークショップもやってるし、子供は飛び跳ねてるし、そこにふわっと音楽が流れてくる。いいなー。
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私たちは1時半からの栗コーダーカルテットだけはステージの前に聴きに行くことにしていたので、開始時間に合わせてステージ前に場所を確保。開始時間にはまだ調整が終わっていなかったようで、「これはまだリハーサルでーす。」なんて言いながら、ボチボチと演奏が始まりました。栗コーダーカルテットは名前の通りリコーダーを中心としたカルテットで、グループの名前は始めて知ったんだけど、ピタゴラスイッチのテーマは知っていたし、きっと誰もが知っています。
リコーダーのほかにはピアニカやギター、ウクレレ、チューバ、サックスも吹いていたかな?あまり音域が広くなさそうな楽器ばかりなのにとてもカラフルな演奏を聴かせてくれました。「10分押しちゃって持ち時間が後5分しかないんだけど、まだ半分残ってます。急いで片付けるからいいよね?」なんていいながら30分たっぷり。2缶目のワインもあけて、のーんびり堪能しました。気持ちよかったー。これ、寝転がって聴いたら、それこそもっと気持ちよかっただろうな。

ライブの間に途中参加のmさんと合流。ここからはコーヒー同好会活動をしつつ徘徊再開です。

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まずはコーヒー同好会活動。日光珈琲さんでホットコーヒー。アイスカフェオレもありました。コーヒーは1つ穴のドリッパーを使い、ペーパーフィルタで落としていました。結構、だーっとお湯を注ぐと、むくむくと粉が膨らみます。蒸らしが終わって、もう一度お湯を注ぐと右の写真のように泡がむくむくと!すごーい!と食いつくコーヒー同好会。ドリップしていたお兄さんがドリッパーを見せてくれました。1つ穴だけど1円玉くらいの大きな穴が開いているんです。適切な量のお湯を落とせば、適度にドリップされるようになっているのだとか。せっかくお話できたので「私たちコーヒー同好会なんですー。」と宣伝しておきました。お兄さんに「いいですね!コーヒー同好会と日光珈琲でなんかしましょう。」等と褒めてもらって、なんか同好会活動っぽくなりました。会員5人の弱小同好会なので、日光珈琲さんとコラボできるほどの実力は全然ありませんが、最初に友達になれた焙煎所ですので、日光珈琲さんを贔屓にしていこうと思います。日光珈琲さんの豆を使っているという世田谷のカフェも教えてもらいましたよ。今度行きましょう。

朝からあまりモノを食べていないのですが、お腹があったまったのでもう一度クラフトエリアに戻って、まだ見ていないブースをチェック。

b0031055_22505056.jpg木下宝さんの硝子のグラスたち。ブログで紹介されていたビール用のコロンとしたグラスもまだ少し残っていました。口がすぼまっていて底が丸いので、綺麗な泡が立つのだとか。せっかく買ったものはガンガン使いたいけれど、家でビールを飲む習慣がないので、買わなかったのですが、あとから、あの形は赤ワインでも良かったかも、、、とかなり後悔。
夏に夏椿さんでオオヤさんのコーヒーを飲ませてもらったときのグラスもシンプルで洗練されているのに温かみがあって、使っていて本当に気持ちが穏やかになるような、自分が少し上等な人間になったように思わせてくれる木下さんの硝子。作家さんの器を使うのっていいな、と思った最初のきっかけの作品だったので、1つ何か欲しいと思っていたのに、なぜかこのときは1つ持ち帰るぞ、という気持ちで見られなかったんです。やっぱり半日外にいてちょっと疲れ始めていたのかなー。次の機会を楽しみに、この気持ちを温めておこうと思います。
ブースには木下さんがいらっしゃって、少しお話させていただきました。この作品は彼女の分身なのだな、と思える素敵な女性でした。もっと作品についてお話伺ってみたかった。
b0031055_22505484.jpgここはハンコ作家のnorioさんのブース。お客さんの前でゴム版を彫り、可愛らしいスタンプを仕上げています。彫りあがったハンコに何色ものスタンプ台やペンを使って色をつけ、名刺大のカードにギューッとスタンプを押すと、かわいい絵柄がポンと現れ、集まったお客さんたちから拍手が沸き起こりました。私も欲しい~!と集まった人たちみんなが思っていたはず。でも、もう予約で一杯だったんです。そりゃそうですよねー。
スタンプを印刷したレターセットなどの紙製品がいくつかあったので、これまたかわいい来年のカレンダーを購入。さらにリサーチの結果、近々、作ってもらえる機会を見つけました。楽しみだなー。
b0031055_22505946.jpgここはオートマタのブース。バナナに乗ったサルが絶妙の動きでオールを回します。

>>ちょっと追記<<
オートマタといえば、ムットーニです。いや、厳密にはムットーニが創るものはムットーニで、オートマタではないんだけど。最近のムットーニ、ちょっと洗練されすぎてしまって、置いていかれたような気持ちになっていたので、ここの作家さんが作るちょっとぎこちない動きのオートマタにかなり癒されました。
b0031055_2251223.jpgざざっと見て回ると、さすがにお腹が空いていることに気付くのですが、食べ物ブースは既にどこも完売して撤収されている常態です。でも会場の隅に煙を上げて行列ができているブースが残っている!朝から気になっていたソーセージのブースでした。
食べ物ブースはおやつやパンなどの粉モノが多いもみじ市において、肉汁の匂いが立ち込めるこのブースは少し異質に見えるのですが、このもみじまきちゃんというんでしたっけ?もみじ市特製のソーセージは大人気のようで、会場でこのグルグルを持って歩いている人としょっちゅう出会うのです。炭火で香ばしく焼きあがったパリパリのソーセージ。美味しかったなー。写真の一番美味しそうに焼けてるの、これを食べたんですよー。これを渡してくれるといいなーと思ってたから嬉しかったです。
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b0031055_2251917.jpgそしてもう1箇所、朝から絶えず行列ができていたアノダッテのジャムの列が少し短くなってたので、並んでみました。種類は減ってしまっていたけれど、まだまだいろいろ買えそうです。(ジャムの写真は午前中に撮ったものなのでまだ全種類並んでいます。)
旬のフルーツだけで作ったジャムはどれも綺麗な色をしています。目を付けていた栗のジャムがなくなっていたのが残念でしたが、イチジクとヘーゼルナッツ、プルーンとキャトルエピス(4種のスパイス)を購入。想像するだけで美味しそうでしょ!他にもりんごとシナモン、桃と生姜、など、フルーツ+何か、というのが他にはない組み合わせなんです。私の買ったキャトルエピス、4つのスパイスは、バニラ、シナモン、クローブ、アニス、とおっしゃっていたと思います。プルーンとだったらこのくらい強いスパイスを組み合わせてもきっとお互いを引き立てあうんだろうな。
まだイチジクとヘーゼルナッツのほうしか開けてないのですが、イチジクのやさしいジャムに歯ごたえのいいナッツが邪魔しない程度に入っていて、美味しすぎて泣けてきます。なぜ泣けてくるかというと、とても小ぶりなビンに入っているのであっという間になくなってしまうから。アノダッテさんは現在お店を閉めているそうなんです。なので、こんなに美味しいのにすぐなくなっちゃう!って泣きながら食べるのです。違う季節のアノダッテさんのジャムも食べてみたいなー。
b0031055_22513420.jpgかなり冷えてきたので、ここでもう1杯コーヒーを。札幌から来た森彦さんのコーヒー。もみじ市でしか飲めないもみじ市ブレンドです。先ほどの日光珈琲に比べると低めの温度で淹れたコーヒー。こちらはネルドリップです。温度の違いでそう感じるのか、こちらのほうが癖がなくサラッとした印象でした。焙煎はこちらのほうが深かったと思うんですけどね。
b0031055_22513935.jpgおお。川の向こうに夕日が!きれー!っていう写真がないのが残念。最後の最後にスタンプラリーも完成しました。(写真は帰ってきてから撮影したもの。)全部集めてシャボン玉をもらってパレードに参加すればもみじ市的には完璧なんですが、スタンプを集められただけでも素晴らしいっ。
11時の開場前から夕方4時45分の鐘がなるまで、丸1日もみじ市を楽しみました。のんびりブラブラしただけなんだけど、この日のことはいつまでたっても「あの日は楽しかったなー。」と思い出す1日になりそうです。

会場を後にして駅まで歩く道すがら、古びた小さな公衆トイレがあり、そこからもみじ市のTシャツを着たスタッフ(ボランティア?)の方が掃除道具を持って出て行くのを見かけました。もみじ市はたくさんの人が集まるけれど、簡易トイレの設置はなく、公衆トイレなどを使うよう案内されていました。ちょっとなあ、と思っていたのですが、私が使った別の公衆トイレも夕方になってもきちんと掃除されていたのは、きっと定期的にスタッフの人たちが見回っていてくれたのかもしれません。窓辺にトイレットペーパーがたくさん積んであったのも、きっと事務局の人たちが用意してくれていたのでしょう。最後の最後にそんな光景を見て、なんだか感動してしまいました。

行く前は、あまりの行列にすぐに帰りたくなっちゃうかも?なんて思ってたけど、並ぶのもそんなに苦じゃなくて、食べ物なんてペーストやさんとソーセージだけ、後はコーヒーとジュースだけだったのに、なんだかすごい充実感でした。
ご一緒してくださった、tさん、mさん、ありがとうございました!

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b0031055_22514485.jpg最後に、見るたびににこにこしちゃうお買い物。アノダッテのジャム、Sunday bake shopのスコーンとSHOZO CAFEの森のブレンド、そしてnuriさんのキャンドルです。写真にはないけど、norioさんのカレンダーと、福田さんのイラストが入ったタンブラーも。

ありがとう、もみじ市。
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by fumiko212 | 2010-10-29 00:01 | お出かけ | Trackback | Comments(2)

もみじ市に行ってきました その2

さて、ここからは川下側、クラフト作家さんたちのブースを見て行きます。
その前に、入口の立体地図をもう一度じっくり。このときは作家さんからお話も伺えましたよ。お店のアイコンは1組ずつすべての作家さんたちに手紙を送って用意してきてもらったそうです。それぞれ凝ったものばかりで、既にのぞいたブースのアイコンは見てすぐわかる。
b0031055_226942.jpgb0031055_2262514.jpg左はベーグル屋さん。本物のベーグルなんですよ。これが一番目立ってたなー。右の写真はさっきジュースを飲んだくだもの屋さん。
b0031055_2261854.jpgb0031055_2261429.jpg日光珈琲とモリヒコのブース。どちらもコーヒー豆が乗っています。モリヒコの隣のじゃがいもがジーッと珈琲を見ているようでかわいい。

b0031055_2262916.jpgb0031055_2263428.jpgえんぴつハウスは文房具のsix。お風呂に入っているのはせっけん屋さん。

あ!これはあそこ!とアイコンチェックをしているといつまでも動けないので、とりあえず切り上げて会場の奥を目指します。


木工、かわいいイラストのノートなどの紙製品、モノクロの素敵な肖像写真を取ってくれる写真屋さんに中古カメラ屋さん。アンティーク、古本。見世物小屋のような怪しさ漂う映画館。子供がたくさん集まるワークショップのブースに大人が集まるウクレレワークショップ。ありとあらゆるものがあります。一つ一つじっくり見たいんだけど、どこも人が群がって大盛況。

b0031055_2265795.jpg紙の小物のお店のだるま。この顔が忘れられない。最後にもう一度見に行ったら全部どこかにもらわれていった後でした。
b0031055_227166.jpg吹きガラス。ちょっといびつで厚みのあるガラスがいい感じ。
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これはかわいい!フェルト屋さん。帽子がメインですが、この赤ちゃんの靴のかわいさ!手とお湯だけで成型するのだそうです。

b0031055_2271583.jpgnuriさんのキャンドル屋さん。もみじ市CMのかわいさNo1で、ぜったに何か欲しいと意気込んで見に行きました。かなり品薄になっていたけど、それでもかわいいものがいっぱい。人が多くてゆっくりは選べないので、目に飛び込んできたものを連れて帰りましたよ。写真は後ほど。作家さんはかわいらしい女性で、会計に大忙し。ゆっくりお話しする間もなくて残念でした。明日から瀬田のギャラリーで個展があるそうなので、そこでもう少し仲間を買い足したいと思います。
b0031055_2272888.jpgここは子供に大人気のブース。陶芸家の小谷田さんと人形作家のイリイリョウコさんのコラボブースということで、陶器と人形の遊園地は自由に動かすことができます。ちびっこが夢中で動かしているところに私が手を出したものだから、ギロリとにらまれてしまった。ゴメンゴメン。遊んでるときに大人に勝手に手出しされるほど嫌なことってなかったよね。大人もいじりたかったのさ。笑
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ここも既に品薄状態。大人気のkatakataさんの型染めブース。鮮やかな染物の手ぬぐいやクロスがたくさん。少し前に世田谷の風景を型染めにするワークショップをされていたり、二子玉のギャラリーで個展を開くこともあるそうなので、またきっと新しい作品を見に行きたいと思います。

そうなんです。もみじ市って、ただモノを買ったり体験したりする市場というだけじゃなく、いろんなジャンルの作家さんの作品と出会える、そんな場所だったんですね。たくさんの人が集まるもみじ市では、なかなかゆっくりと作品を選べなくても、その作り手さんの作品や料理、活動を追いかけるきっかけになる。それがもみじ市の醍醐味なのではないかな。私も帰ってきてから、あの人の作品はどこかで買えないのかな?と検索しまくっていて、既にいくつか行きたい個展やお店を見つけています。もみじ市はどこまでも続いていくのですね。

クラフトのブースでは若い作り手さんが多いのも印象的でした。バブル世代の私たちが消費したり体験したりすることでアイデンティティを確立してきたのに対し、その後の世代である30代の若者達は着実に手を動かし、自分達の世界を育てていたということに驚き、羨ましくもありました。アリとキリギリス、ウサギとカメ、なんかの話を思い浮かべてしまうと私たちが負け組みたいに聞こえますが(この勝ち負けの発想がまた私たち世代なのかも)、どちらがいい悪いではないんだと思います。もみじ市を企画している方たちは多分私たちと同世代。それは、画家と画商みたいな関係、なんじゃないかと思う。私たちはいいなと思った作品にお金を出し、そして使う。それが役割のような気がしました。(さっき読んじゃった方、一部訂正しました。汗)

さあ、そろそろもみじ市のもうひとつのお楽しみ。栗コーダーカルテットのライブが始まります。川を背にしたステージの前の広場に人が集まり始めています。私たちもそっちに移動開始。

つづく
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by fumiko212 | 2010-10-26 23:30 | お出かけ | Trackback | Comments(0)

もみじ市に行ってきました その1

少し前にほぼ日で紹介された「もみじ市」。何だろうー?とコンテンツをクリックしたのは、確か連載が始まって数日経っていた頃だったと思います。少し読んで、すぐに、これは絶対に行かなくちゃ!と思い立ち、すぐさま会場へのアクセスのよいエリアにお住まいのお友達、tさん、mさんに声をかけ、(アクセスだけでなく、お二人ともきっとこういうの好きだろう、とも思ったので。なにせコーヒー同好会のメンバーですから。)すぐさまOKのお返事をもらい(やっぱり!と嬉しくなりました。)、あとは当日まで、出品者の作り手さんを紹介するブログなどを日々チェックしながらワクワクと過ごしてきました。

この週は奄美で大変な雨の被害があったり、週の中ごろは東京も雨模様だったりして、ヒヤヒヤしていましたが、当日は朝から気持ちのよい秋晴れ。混雑で何も買えなかった場合に備えて、食料を少し用意しつつ会場へゴー!
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b0031055_21214460.jpg会場の多摩川河川敷に着くと、そこは既に会場を待つ人たちの大行列。そこにスタッフの方々が、もみじ市パスポートを売りに来てくれます。効率よくお目当てのブースを回るには必須アイテムなので絶対に入手すべし。しかも今年は大好きなイラストレーターの福田さんがビジュアルを手がけていらっしゃるので、これも貴重なアイテムです。
地図を広げて作戦を練っているとあっという間に会場時間になりました。行列といっても、かなりのんびりしていて、開場しても気付かずにボーっと列が動かず前の人がいなくなってるよー、なんていうゆるさ。笑 でも、先頭の方の人たちはお目当ての作家さんのブースを目指して皆さん走ってました。
b0031055_21233434.jpg入口を入ってすぐに目に入るのがこの立体地図。もみじ市に出品している作り手さんたちがご自分のブース用のアイコンを用意して出来上がった「もみじ市立体会場マップ」。井田耕市さんの作品です。これは、会場をグルっと回った後のほうが楽しめるので、また後でじっくり。


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食べ物ブースは早いところは30分で終わってしまう。一番のお目当てを1品買えればラッキーと思うべし。とスタッフさんのブログで読んでいたので、私たちの一番のお目当て「ペーストや」さんのある方向へ。なんですが、あっさりその手前でかわいいブースに吸い寄せられる。ブログで気になってたSunday Bake Shopさんのブースでした。まだほとんど人が並んでいなかったので、スコーンをゲット。

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今度こそペーストやさんへ。料理研究家のワタナベマキさんが作るペースト類は、どれも美味しそう!カンパーニュのスライスに2種類のペースを乗せてくれるのですが、ペーストが6種類。今思えばこの後ほとんどフードブースで買えなかったのだから、全部のせにするべきでした。この時点では他のブースもまだまだいけそうだったので、悩みに悩んでこの4つに。茄子とクミン、プルーンとバニラ、タラとディル、豆のペースト、の4つ。ちなみに買えなかったのは真っ赤なビーツ、それとナッツとハチミツ(だった?)。

b0031055_21291928.jpg途中、美味しそうな音と匂いのハンバーガー屋さんの横を通りつつ、川のほうに敷物を敷いて場所を確保。
b0031055_21292315.jpgちょっと早いんじゃ?といいつつ、tさんがもってきてくれた缶入りスパークリングワインでかんぱーい♪ぷはーっ。なんて気持ちいいのーっ!
ペーストはどれも外で食べるのにぴったりな、複雑すぎないんだけどひとひねりもふたひねりもある美味しさ。タッパみたいなものに買えると思ってたのに、パンに塗ってある状態だったので、mさんに食べさせてあげられなくてごめん、、、だったのですよ。トホホ。
b0031055_21292918.jpgひとまずお目当てのものが食べられたので、コーヒー同好会としては自家焙煎コーヒーのブースをチェック。まずは日光珈琲さん。こんな感じでブースから少し離れた場所にメニューが置いてあります。いくつかのブレンドがあることを確認しつつ、後で飲みに来よう、ということにして、次のブースへ。
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b0031055_21294622.jpg次は那須のカフェSHOZOさんのブース。手ごろな100g入りの豆(森のブレンド)があったので、ここでは豆をゲット。こんな手作りの新聞バッグに入れてくれました。新聞は地元のローカル紙なところもほのぼのします。5月の新聞だったので、きっと時間を見つけてはコツコツ作っていたんだろうな。
この方、店主さんでしょうか?カフェのスタッフさんたちが作った那須の案内マップもいただきました。5月に那須に行ったとき、知っていれば行ったのになあ。次に行くことがあったら、というかこのカフェに行く目的で那須に行きたい。早速、飲んでみましたが、栗みたいなホコッっとした香りがあって、まさに森のブレンド、という名前がぴったりなお味でした。
b0031055_21295317.jpgこちらは札幌のモリヒコさんの焙煎人の方、かな?こわもてでついに話しかけられなかったんですが、、、こちらのコーヒーもしっかり飲んできましたよ。
b0031055_21295989.jpgコーヒーの下見も終わったので、また何か食べ物をゲットしなければ、、、とブースめぐりに戻ります。この頃になると、どこも行列が長くなってきていて、おいそれと近づけない雰囲気。で、比較的列の短かった人参フライのブースへ。確かもみじ市の名物、とブログに描いてあったような気がしたので…。読みが甘く、意外と列が進まなかった。近づいていくと、お兄さん一人で揚げて、ソースかけて、パスタ注文の列のほうからもオーダーが入って、会計して、と大忙し。ようやくあと2人、となったところで、その2人が2人とも1万円札を出す!300円なのに!これはいけません。といいつつ、自分の財布も千円札があと2枚。
ここで教訓。もみじ市へは1000円札に両替していくべし。食べ物関係は500円のものが多いので、大量の500円玉だと更に良いです。なるべくお釣りがないように会計しましょう!
人参フライはあつあつというわけには行かなかったけど、カリカリした衣の中から甘い人参が出てきて、あっという間に完食。


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アノダッテのお芋とりんごのおやつも気になるんだけど、そしてジャムも欲しいんだけど、とにかく行列が長いので、後で買えたらラッキーということにして、もう少し先へ。そこに現れたのが果物屋さん。りんごや梨のジュースが出ています。とにかくすごい日差しだったので、ここでひとまず喉を潤すことに。私は紅玉、tさんは梨(豊水)とパッションフルーツのジュースをゴクゴク。台の上にテープでジュースの種類がわかるようにしてあるのがかわいい。

さて、次はクラフトエリアへ行ってみますか。ということで、とっても長くなりそうなので、つづく。
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by fumiko212 | 2010-10-25 21:24 | お出かけ | Trackback | Comments(2)

ドガ展@横浜美術館(10/18画像追加)

やっと健康診断が終わったので、ビルズでパンケーキを食べてドガ展に行く、と前売りチケットを買ったときから決めていた企画が実現しました。先週の日曜美術館(再放送は今夜)でドガをやってしまったので、きっと混んでるだろうな、と思ったけど、こればっかりは仕方ない。

展覧会は、大きく分けて、「○○美術館展」というものと「画家○○展」というものがあるけど、画家でくくった展覧会が好きです。(かつてMETで見た画商でくくった展覧会は、それはそれはおもしろかったので、このカテゴリーは別。日本なら蔦重展とか。コレクターでくくったのとも似ているけど、「売るつもり」と「持っていたい」はまた違う。)
さらに、画家でくくっても「○○とその時代(同じ時代のほかの画家の作品)展」じゃ物足りなく、やはり画家の全画業を網羅した展覧会は、その画家の好き嫌いにかかわらず、画家の人生がグングン迫ってきて打たれてしまうことが多いです。作品を見るときに、画家はどんな気持ちで、とかどんな意図で、この作品を描いたんだろう?といつも考えてしまう妄想型の鑑賞者なので、1人の人物が軸になっているというのがポイントなのかな?

前置きが長くなりましたが、ドガ展です。ドガの絵は好き。印象派の画家の中では一番好き。特にパステル画が好きで、オルセーやMETの薄暗いパステル画の部屋で過ごす時間がいつも長くなる。バレリーナの絵が好き。というような漠然とした思いがガラッと変わった展覧会でした。

展覧会場に入ると、既に入口付近が大混雑し始めていたけれど、時間的には開館から10分程度しか経っていなかったので、先に進んで空いてるところから見ることに。それが後から思えばこの美術展の印象を決めるひとつの要素になりました。

b0031055_21374528.jpg14歳の少女の彫刻の所からスタート。すぐに今回のメインビジュアルになっている「エトワール」の絵が現れる。オルセーのパステル画のコーナーで長い時間を過ごす、なんてかっこつけて(いや、本当なんですが、)書いてるわりに、えーっと、この絵、見るの初めてな気がする、、、という記憶のあいまいさ。こんな自分にガッカリ。(10/18追記:もっとガッカリ。。。2005年のパリ旅行写真で発見しました。トホホ。展示環境は今回の展覧会のほうが断然良いです!)右のバレリーナのチュチュの繊細さとかフワッと舞っている感じとか、腕のすーっと伸びているところとか、その美しさに見入るんだけど、なんか存在感がないような不思議な印象。
私にとってこの絵で一番印象に残っているのは背景のグレー。紙の元の色じゃないだろうし、パステルで塗りこめたにしては均質な印象だし、と解説文を読むと、背景の色は版画のような手法(モノタイプ)で付けられたものなのだと知る。それを読んで、ふと思い浮かべたのが、写楽の版画の銀色の背景「雲母摺り」でした。あれとはまったく違うんだけど、共通する部分もあるような、そんな印象を受けました。最後の物販コーナーでたくさんの複製画やポスターなどの印刷物での色があまりに違って作品が死んだように見えるので、益々自分の中であの背景の色があの絵の主役のような気がしてきています。もう一度、実物を見たい。次はパリで。

油絵でバレリーナを描いた作品としては「バレエの授業」という作品が有名な絵として目に付いて、これ、確かMETにも似たような作品があったと思うのですが、色合いや雰囲気が好きでした。真ん中にいる男性が先生でペローさんという人。この絵についてはちょっと後でまた書きます。

バレリーナを描いた作品群の中に、カフェコンセールを描いたものやモーパッサンの挿絵などが展示されていました。カフェコンセールや本の挿絵といえばロートレックの作品を思い出します。確かロートレックはドガの影響を強く受けていると聞いた覚えがあり、ドガにもこんな作品があったことを知れて嬉しかった。それから、モーパッサンの挿絵の仕掛け人として解説に「アンブロワーゼ・ボラール」の名前を発見。またしてもこの画商の名です。この春に見たルノワール展には彼の肖像が展示されていました。

そこから先は、日常のしぐさを描く裸婦像がつづきます。このコーナーの作品群にはバレリーナを描いた作品にはない重み、存在感があるように感じながら、最後の晩年の彫刻を見て、展覧会の頭に戻りました。

最初はアングルに影響を受けたという初期の作品の習作が続くのですが、さっきまで見ていたバレリーナの習作の作品群との違いに驚きます。画家の最初期の作品なのでアカデミックな画風であっても取り立てて珍しいことではないのですが、先に後期の作品を見ていたことで、その対比が自分の中でクローズアップされて印象に残りました。こういうのを見ると画家の歩みを感じずにはいられない。

つづいて競馬場で描いた屋外の作品。屋外の光を求めた画家たち、という印象派のイメージには当てはまらないドガですが、とりあえず屋外で描いていた時代もあったのだな、などと思ってしまう。まだ、自分の道を見つける前のドガなのだなあ、と。
あ、美術班的情報としては、今回のデカイ絵はここにあります。サロンに出されたという落馬の絵。晩年に手を加えた痕跡がある、という解説に画家の執念を感じました。過去のものは過去のもので、そのときの自分を残す、という考え方なのかと思ってた。

b0031055_21273179.jpgその次が肖像画のコーナーです。ここが思いのほかおもしろかった。解説を読むと、「人物の配置や表情で、人物の内面を表現することに長けていた。」とあります。それから、「友人や家族を好んで描いた。」ともあった。ゴッホと同じように、よく知らない発注者を描くということをあまりしていないんじゃないかな。内面を理解しなければ描けない、というタイプだったのだろうな、と想像。何も解説がなく、絵の前に誰もいなかったチェリストの肖像。楽器を机に立てかけて楽譜を勉強している姿、その合間にふと窓の外を見ている瞬間を描いた作品です。彼が楽器を鳴らすと、どんな音がするのか、想像できる気がしてくる。

このコーナーにあった、綿花取引所を舞台とした集団肖像画。これが今回の展覧会をひとつにつなげてくれたキーになった作品でした。これ1枚というよりは肖像画のコーナー全体といってもいいかもしれない。

こんなに人物の内面に迫った絵を描いていたドガが、バレリーナの作品では綺麗だけどなんとなく絵の中心がないような作品ばかりを残している。なんでなんだろう?とぼんやりと思い始めていたときにこの綿花取引所を見ました。集団肖像画、ということはこの人物1人1人の性格が描きこまれているのだろうな、と見始めて、ふとテーブルの上の白い綿に目が止まりました。これは、もしかして、、、、

そんな思いを持って、最初に見たバレリーナのコーナーに再度足を踏み入れ、「バレエの授業」を見たら、自分の中でわーっと全部がつながったんです。この絵はペローさんを描いた作品なんだと。そしてまわりを取り囲むバレリーナは、綿花取引所のあのフワフワと机に広がっていた綿なんだと。もちろんバレリーナの動きを一人一人スケッチし、アトリエで再構成して配置したという解説も読みました。それはそれでひとつの表現として取組んだ課題なんだろうけど、ペローさんを描いた作品、と思ってこの絵を見ると、フワフワしていた絵にちゃんと重心ができて自分の中に納まった、という感じ。伝わるかなー、この感じ。
この後、ペローさんの肖像画も見つけて、益々確信を持ちました。
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それから、最初に見たバレリーナの作品を見ていくと、このとき、ドガは人物の内面を描くことは脇においておいて、動きを描くことに没頭していた時代なんだと思えてきます。最後の彫刻のコーナーに、ダンサーの彫刻と同じくらいの数の馬の彫刻があったことを思い出しました。屋外で馬を描いていたドガ。動くものの一瞬の美しい姿を描くこと。それが彼の中のひとつのテーマだったんだろうと。

さらに、その先の裸婦の作品を見て行くと、ここで「人物の内面」と「一瞬の動き」を描くことがひとつにまとまったんだ、と納得できました。描かれた女性たちの姿はバレリーナと比べればずいぶんもっさりした身体をしているけれど、その背中からは彼女たちの生活、さらには人生がにじみ出ているような気がします。美術館や展覧会に行くと、気に入った作品のポストカードを買うのですが、ドガのバレリーナの作品を1枚買うと、裸婦の作品も1枚買っていたかつての自分は、なんとなくそんなことを感じ取っていたのかなあ、と今になると思えてきます。自分の「ドガが好き」の理由がわかった。そんな展覧会でした。

>>10/18追記<<
このエントリで触れた作品をオルセー美術館で撮影したものがあったので追加しました。チェリストの肖像はなんとなく記憶にあったけど、バレエの授業はMETのほうしか記憶になかった…。さらに2005年の写真に「エトワール」を見つけました。情けない。
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by fumiko212 | 2010-10-17 18:26 | アート | Trackback | Comments(2)

この夏食べた美味しいもの(レストランで4カ国めぐり編)

「この夏」というには季節が進みすぎた感がありますが、一度始めたものなので自分のために完結させます。最後はレストランで食べた美味しいもの。

フランス
b0031055_0224564.jpgb0031055_0225427.jpgオザミランチ。確か5月か6月のメニュー。
前菜は冷たいスープ。ホワイトアスパラだったと記憶。
メインの魚が美味しかった。ここの魚はいつも肉厚でプリプリしていて美味しい。「肉」を思い浮かべる店だけど、魚もいける。いや、魚のほうが美味しいこともあるような気がする。魚の下に敷いてある、ビネガーでサッパリマリネしたクスクスが良かった。最初はいいが最後は飽きるクスクスをはじめて最後まで美味しく食べた。
昨日の夕方、店の前を通ったら黒板に「ジビエ」の文字がありました。来週辺り久しぶりに行ってみようっと。
b0031055_0293937.jpgb0031055_0294771.jpg大井町の小ぢんまりしたビストロ風のお店、カトリーヌ
自家製ニョッキがモッチリしててすっごく好みの味でした。
鴨のメインはオレンジ風味のソースで美味しかったなー。
最近、しみじみとここのお料理が美味しかったと思い出しています。秋だからかなー。また行きたいですっ。大井町って素敵♪


イタリア
b0031055_033443.jpgb0031055_033726.jpg千葉、佐倉の川村美術館のレストランのランチ。前菜、パスタ、メインのコースと、サラダ、パスタのコースを頼んで2人でシェアしました。
前菜盛り合わせは手前の茄子とか右奥のブロッコリのムースが美味しかったな。
パスタはレモンクリームソース。パスタランチのほうのなので盛りが良いです。クリームソースなのにレモンの酸味で重くならず、飽きない味。
b0031055_0372055.jpgb0031055_037256.jpg夏に1度は行きたい、ダルマットのディナー。
今年の桃パスタはかなり理想の味でした。去年はゴリゴリの桃だったから、この美味しさは2年ぶり。
左はサーモンを細切りポテトで包んでカリカリに焼いた料理。ベットラで的ダイバージョンを食べたことがあるけど、こっちのほうが美味しかった。まあ、値段も違いますが。上に乗ったサワークリームが良く合いました。
しかし、お店のサービスに「ん?」となることがつづいており、そこがちょっと残念。苦手食材を事前に伝えておいた(予約時に先方から聞かれたので、調べて後日連絡した)のに、まったく記録されておらず、当日改めて聞かれたり、ランチと同じくあまりゆっくりさせてもらえなかったり。深夜までやっているお店なので、人が減った10時以降とかに行くと満足度が高いのかも?


ニューヨーク
b0031055_0422923.jpgb0031055_0423413.jpgUSTで豪華ディナー。ア・ラ・カルトで頼んだ料理全部美味しかった。
nさんが「ニューヨークの味がする!」と言った肉料理、美味しかったです。「ニューヨークの味」っていうのが本当にその通りで、それ以外に表す言葉がないような味でしたね。心がニューヨークに飛んでいってしまう。
お店の暗さもニューヨークで、写真は照明さんがキャンドルで照らしてくれたのでここまで何とか明るくできました。
ウェイティングバーで飲んだカンパリソーダが美味しかった。同じカンパリなのに。ここが使ってるガス入り水の銘柄を知りたい。ワインも全部(何本飲んだっけ?2本?3本?)美味しかったです。この日の主役が飲まないのに回りはいい気になって飲んでましたね。お祝い事だったこともあって、しみじみと楽しい会でした。
b0031055_047761.jpgb0031055_047235.jpg自由が丘のイデーの上にあるカフェ。ブルックリンに1年住んだ方が、ブルックリンのカフェをモデルにして作ったお店なんだとか。(と、雑誌に書いてあった。)ブルックリンのカフェには行ったことがないけど、クリントン・ストリート・ベーカリーにすごく似てた。レジ横のマフィンのディスプレイとか、すごく研究してるんだろうな。お店のHPまで似てるのが笑えます。
メニューがたくさんで散々迷った末にオーダーしたのが豆の煮込みとキッシュ。
この豆が、USTとは別の意味でニューヨークの味だった。塩味が薄くてスパイスが濃い、といえばきっと伝わりますよね。
キッシュのほうもカレー風味というか、クミンかな?スパイスが効いてて、こちらは程よく美味しかったです。
あ、グラスワインが恐ろしくまずかったので要注意。ブルックリンラガーがあるのでそっちにすればよかった、と思いました。


タイ
b0031055_052201.jpgb0031055_0522841.jpg暑い夏にはタイ料理!(季節外れだー。汗)てことで、ワイワイと恵比寿のタイ料理屋さんへ。
タイのさつま揚げが好きで、家では普通のさつま揚げをスイートチリペッパーで食べて、結構満足してます。が、お店の揚げたては美味しいです。かわいい大根カービングの小鳥に癒されましたが、きっと使いまわしてます。笑
海老と青菜を炒めたのとか、ご飯に合う料理が多いのもタイ料理が好きな理由。いろいろ食べて、どれも美味しかった。

さて、そろそろ秋の味覚のお話に移らなくちゃ。
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by fumiko212 | 2010-10-16 01:05 | カフェ・レストラン | Trackback | Comments(2)

アアルト・カレー@巣巣

オオヤコーヒさんのコーヒーを飲んでから、すっかり自家焙煎コーヒーに夢中になっている今日この頃。京都でもスマートコーヒーと六曜社地下店のコーヒーを仕入れてきたのですが、オオヤさんのコーヒーも同時に届いてしまって飲むのが追いついていません。コーヒーポットも購入して、ただいまドリップ修行中です。

そんな中、徳島のビーンズショップ アアルトコーヒーの店主 庄野雄治さんが世田谷にやってくるというので、いそいそと出かけてきました。今回はオカズデザインさんというお料理ユニット(といっていいのでしょうか?現在はNHKの朝ドラ「てっぱん」の料理監修をされているそうです。)の特製キーマカレーとコーヒーのコラボというコンセプトで1日限りのカフェがオープンするという催しなのだそうです。場所は等々力の巣巣さん。(家具を中心とした素敵なお店です。少し早く着いてしまったので店内を見ながら待っていたのですが、欲しいものがザクザク。危険です。)

席に案内されてふとお客さんたちを見渡すと、いかにもこんな雰囲気のお店が好きそうな人ばかり。1人だけ落ち着いたピンクのTシャツの女性がいましたが、20人近くいた人たちがオフホワイト~ベージュ、そしてネイビーの服を着ていることに気付いたときはなんだかおかしかったです。ふと自分を見ると、やはりネイビーのボーダーシャツとチノパンといういつもの格好で、なんだかお店に溶け込めているようでホッとしました。
そういえば大橋歩さんのギャラリーのセールに行ったときも、またちょっと違うんだけど似た雰囲気の人が多かったなー。そんなたたずまいの人たちが結構ガツガツ買い物している姿がちょっとショックだったんですが。笑

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最初に登場したのはなんてことのないサラダなんですが、後ろにぼんやり映っている粒マスタード入りのドレッシングとルッコラの香ばしさがあいまって美味しかったです。スライスした黄色のパプリカや玉ねぎ、トレビスの苦味もいいです。ここ最近、サラダがなんだかすごく好きで、以前は温野菜のほうが美味しいと思っていたんだけど、やっぱりサラダと出来たてのドレッシングは最強だと思うようになりました。木の器はお店で取り扱っているもの。
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特製キーマカレーが素朴なホーローのお皿で登場♪
お米は巣巣さんで扱っている栃木(だったかな?)の山崎さんという農家の新米を土鍋で炊いたそうです。胚芽が残りぎみに搗いてあるお米で、ぱらっと硬めに炊いてある。カレーはサラッとしていて、スッとお腹に落ち着く感じ。単純な味なわけではないのですが、これでもかとスパイスで複雑さを強調するような押し付けがましさがなくて、お昼にぴったりでした。
b0031055_2163263.jpgb0031055_2162147.jpg
お待ちかねのコーヒーが登場。この日は2つのブレンドが用意されていて、深煎りのアルヴァーブレンドは80ccという少量をドリップでゆっくり抽出したもの。量はエスプレッソのようですが、一気に抽出するエスプレッソとは違う味わいがあるのだそうです。浅煎りのキートスブレンドはたっぷりと。
すぐ近くで、ブログのタイトル通り、クルクル髪の店主さんがコーヒーをドリップされていたので、じーっと手元を見つめていたら、「スイマセン、すぐ入りますんで、、」と。「ごめんなさい。自分でなかなか上手く淹れられなくて、見ていていいですか?」と平謝りです。
思ったよりも勢いよくお湯を注いでいたので、そこを伺うと、「焙煎したての粉なんで、お湯を早く吸うんですよ。だからこのくらいの勢いで大丈夫なんです。」とのこと。なるほどー。オオヤさんが焙煎してから、日ごとに味が変わっていくのを楽しむことを教えてくださいましたが、ドリップの仕方も焙煎したてと日が経ったものでは微妙に変えるといいのかも?なんて思うのですが、アアルトコーヒーさんも「難しくなんかないんですよ。」とおっしゃっていて、豆として完成されているから、きっと素人がそれなりの技術で淹れてもちゃんと美味しいコーヒーになるんですね。
素敵な和の器で登場したコーヒー。エスプレッソだと砂糖なしでは飲めない私ですが、このアルヴァーブレンドは香りがしっかりとわかってブラックで美味しいコーヒーでした。キートスブレンドはすっきりとした酸味がかすかにあって、きな粉のような麦落雁のような甘い香ばしさが感じられてすごく好みの味でした。

b0031055_2124265.jpg自家焙煎コーヒーを楽しむようになってから、すっかり浅煎りコーヒーの酸味の美味しさに目覚め、浅煎りのキートスブレンドの香りが気に入ったので、こちらを購入して帰ってきました。自分で淹れても美味しいけど、お店で飲んだときの甘いきな粉のような香りはなかなか再現できません。それでも毎日美味しいコーヒーを淹れる作業は楽しいです。私の中のコーヒーブームはもうしばらく続きそうです。
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by fumiko212 | 2010-10-11 21:34 | 私のお気に入り | Trackback | Comments(0)

ゴッホ展~The adventure of becoming an artist~ その3

実は一度書いたものが消えてしまったので、備忘録的に他の絵について思ったことなど。

・入口のボール紙に描かれた肖像画。今回2点あった肖像画ではこちらのほうが好み。ゴッホの深いグリーンの瞳に吸い込まれる。

・初期のポプラ並木と後期の積み藁。遠くから見たときの積み藁の絵の画面の明るさ。アルル時代のテオ宛の手紙で、ゴッホがもっとも多く注文していたのが白の絵の具だったそうだ。日本の浮世絵のような明るい画面を作るためにゴッホはあらゆる色に白を混ぜて使っていたのだとか。その効果が新旧の作品を並べることでよくわかった。一方、解説文にあったように、初期の作品も補色で構成されていたことは新たな発見だった。

・あ!ドービニーの作品がある!ドービニーの庭が見たくなってしまった。

・ドローイング。1枚目にあった少女の横顔の作品。丁寧に模写された服の柄の部分を見ると、描いているゴッホの手の動きが生々しく感じられドキドキする。

・ドローイング。農民の手の表情が素晴らしい。過酷な労働がにじみ出ているような手だ。これも描いていたゴッホの手を思い起こさせる。ドローイング、思ったよりも充実していて、もっと見たくなった。ゴッホのドローイング展、日本でもやってくれないかな。METで見たmさんが羨ましいっ。

・農民の肖像。どうしてこんな悲しみが宿った瞳が描けるのか。宗教画のようにも見えてくる。また、後期の肖像画においても一貫しているのは、ゴッホは尊敬できる人物しか描いていないということ。つくづく正直な人だと思う。いや、ルノアールやモディリアニの肖像画では、ああ、この人のこと嫌いなんだろうな、っていうのがあるから、正直なのは皆同じか。

・麦わら帽子の静物。これ好き。麦わら帽子のモフモフ感がいい。

・パリ時代。ゴッホとロートレック、2枚仲良く並んだカフェに座る女性の作品は、彼らの友情を思い起こさせ、緊張感に満ちた作品が並ぶ中でホッとくつろいだ気持ちになれるコーナーだった。

・アルル時代。ジュートに描かれたゴーギャンの椅子。ゴーギャンが買い2人で使ったというジュート。生地自体の暗さ、絵の具を吸収する繊維、ゴーギャンに習った薄塗りの画面は粗い織り目の凹凸が影となり画面を益々暗くする。赤と緑という光を吸収する色を使っていることもあってか、明るい画面を目指すゴッホには適さない画布だったように感じる。逆にゴーギャンの画風には適している。きっと、ゴッホはこの新たな挑戦にもワクワクと取組んだのだろうが、思い通りにならないストレスも感じたのではないか、と思ってしまう。

・蟹の絵。緑の背景。地味だけどはっとする作品。パリ時代の青い背景のひまわりと並べたい。三谷さんのお芝居「コンフィダント」で、女性の肖像の背景がなぜ青なのか?と問われたゴッホが「見たままを描いた。彼女の後ろには青が見えるだろ?」というシーンがあったが、これ違うんだな。「彼女が黄色(オレンジ色)のドレスを着ているからだよ。」が正解。

・サン=レミ時代。療養院の庭。大きく張り出した木の存在感が主役だが、左の黄色い壁と藍色の空がこの絵をゴッホの絵にしている。木の緑の中に赤い花のように見える描写。もしかしたら影?ここにも緑と赤。細かい筆致の葉の描写が主役のこの絵でも、私は色に注目してしまう。
この時代のゴッホ作品を狂人が感情に任せて描いた、とか神経衰弱の表れ、のようにいう人がいる(いるんです。未だに。混んだ展覧会ではそういう会話が聞こえてくる。)が、描いているときのゴッホはいつでも穏やか、冷静で、描く喜びをいつでも感じていた、とこの絵を見てもわかってもらえないのか。

・アイリス。思ったよりもくすんだ印象だったのはなんでだろう?壁の色、額縁のせい?いつも見ている印刷が明るいのか?

・オーヴェール、麦の穂。小さな作品だけど好き。画面には麦の穂だけが描かれているが、6月の、金色に色づく前の青い麦畑が風に揺れる情景が浮かぶ。かつて小澤さんの指揮するオーケストラの演奏をホールの二階席中央から見下ろしていたときに、弦楽の弓が波打つ様子がゴッホの麦畑の絵のようだ、と思ったことを思い出した。小澤さんの指揮から風が起こっているような演奏だった。
6月のオーヴェール・シュル・オワーズにも行っておくんだった、と少し後悔。

・ガシェの肖像のエッチング。背景から、あの庭で描かれたことがわかる。穏やかなゴッホの心が感じられる作品。

・聞こえてきたおもしろ会話。じゃがいもの静物の前で女子2人が「ゴッホってじゃがいも好きじゃない?」「じゃがいもっておしゃれ、みたいな?」わはは。いいなー。

・聞こえてきたイライラ会話。アルルの寝室の前でカップルが「ゆがんでるよね。」「もうおかしくなってきてるんだよ。」はあ?振り向いて説教しようかと思った。

・物販。トリミングに愛がない、と感じた商品多数。

最後のほう、相当うざくてスイマセン。ゴッホ様愛が強すぎてー。

今回の展覧会を一言で表すと、やはりゴッホは色彩の画家だ、っていうこと。もっともっと他の作品を見たくなってしまうなー。

最後にまとめでもうひとつ書きたいことがあるので、もう1話つづきます。
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by fumiko212 | 2010-10-05 23:29 | アート | Trackback | Comments(5)

ゴッホ展~The adventure of becoming an artist~ その2

こんな時間になってしまったので、さらに備忘録的に書いていきます。スイマセン。乱暴で。

「種まく人」。これも画集などで見慣れた絵。思ったより小さかったんだな、というのが第一印象。この絵についての解説でよく読むのが、「前景に木の幹を大胆に配した浮世絵の影響を受けた構図」で、それが最初に印象として迫ってくるのですが、テオへの手紙を読むと印象が違ってきます。
ここでも、ゴッホは色の説明をしています。(構図は手紙に描きこんであるので、おのずと文章は色の説明になるのも当然なのですが。)
「黄緑色の空にピンクの雲、黄色(レモン色だったか?)の大きな太陽にスミレ色の大地、プルシアンブルーの人物と木」とありました。そこで、やはりこの絵も色彩が補色で構成されているのだと気付きました。緑と赤(ピンク)、黄色と紫です。

さらに前景にはプルシアンブルー。この色の名前、聞き覚えがあります。以前、テレ東の「美の巨人たち」で特集があったはず、とググッたら、放送は確かにあったようで、「200回記念スペシャル 世界を巡った“危険な”色~プルシャン・ブルー~」というタイトルの回を見つけました。探せばきっとビデオがあるので今度見てみよう。
このプルシアンブルー、日本では「ベロ藍」と呼ばれ、北斎が「凱風快晴」(通称「赤富士」)の空の色に使った色で、番組ではベロ藍が日本に入ってくる前から使われていた藍の顔料で赤富士を刷ると、全体がくすんだ印象になってしまう、ということを説明していました。かなり明るい青だった印象。
またタイトルに「危険な色」とありますが、これは絵を活かしもするし、一歩間違うとすべてを壊してしまう、そういう強い色だ、ということだったように記憶しています。

「種まく人」に戻ると、プルシアンブルーに関しては、やはり退色もあるのかはっきりとわからなかったのですが、もっと他を寄せ付けないようなはっきりとしたブルーだったのではないかな?と想像。だとしたら、淡い補色を組み合わせた背景から、前景の人と木が、今よりもよりくっきりと浮かび上がった印象で、構図の斬新さが際立たされていたんじゃないかな、と思えてきます。

私が気に入ったのは、黄緑の空とピンクの雲。この組み合わせ、以前、パリのショーウィンドウの写真をたくさん撮ってきたときのエントリを見ていただきたいのですが、その年の流行の組み合わせだったんです。補色の色あわせだったんですね。物販コーナーでこの作品をモチーフにしたクリアファイルやマグネットを見たら、絵の縁取りやファイルの地色がピンク系の色彩でまとめられていて、わかってるなー!と嬉しくなりました。

とても長くなってしまいましたが、他の作品についてももう少し書きたいので、つづきます。
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by fumiko212 | 2010-10-03 23:27 | アート | Trackback(1) | Comments(2)

ゴッホ展~The adventure of becoming an artist~ その1

今週末から国立新美術館で始まったゴッホ展を観てきました。
作品数が少なめだというお話を聞いていたのですが、思った以上に充実した作品群で、解説や絵に添えられたゴッホの書簡からの言葉が非常に鑑賞の助けになってくれ、新たな発見、特に色彩に関しての発見が多く、とても充実したゴッホ鑑賞ができました。
ゴッホに関しては珍しく何冊か本を読んでいるのと、テオへの手紙の文章を折に触れて読んだり、また、オーヴェール・シュル・オワーズを訊ねたり、と予備知識があること、そして一番好きな画家を一人選ぶとすればやっぱりゴッホだろうと思うということもあり、どうしてもゴッホの人物像、人生を作品に重ねあわさずにはいられないので、思いいれたっぷりな感想になってしまうと思いますが、思ったことを書いていきたいと思います。

まず、今回の展示で特に印象に残った絵について。1枚は有名な、そして展覧会の目玉の一つでもある「アルルの寝室」、もう1枚は大きな夕日を背景にした「種まく人」。

「アルルの寝室」は、ゴッホ自身の模写が2枚あり、全部で3枚の同じ構図の油絵が存在します。今回、ゴッホ美術館から来たのはアルルで描かれたオリジナル作品。私がかつて何度か見ているのはオルセー所蔵の作品で、これは3枚のうち最後に描かれたものなのだそうです。
「アルルの寝室」はとても有名な絵だし、オルセーで観たこともすごく良く覚えているし、好き、だけど、なにかピンとくるものがない不思議な絵、という存在でした。今まで見た画集などでこの絵に添えられていた解説文には「寝室を描くことで安息を表現した。」と書かれていることが多かったのですが、これもイマイチわかりにくい。

それが、今回展示されている作品を一目見たときに、オルセーの寝室とは違う印象を受けました。逆に、ピンと来た、っていう状態。

次に解説文を読んで、これが「アルルの寝室」のオリジナルだということを知りました。そう思ってみると、この寝室の描かれていない手前の壁を背にして描いているゴッホの目線がすーっと理解できます。
ややこしいのが、この絵の横にある部屋の実物模型なんですが、この模型を部屋の外から見ると、模写版の「アルルの寝室」の目線になってしまうのでは?というのが私の中での理解なんですがー、って伝わらないか。
展示されているオリジナル版は、右の部屋に続くドアのあたりの床がちょっと歪んで描かれているんです。このゆがみがまさに部屋の壁際に立つゴッホの目線から見た部屋の状態で、多分模写版はゴッホの目線が部屋の外、壁をはずして外から部屋の中をのぞいている状態になっているんじゃないかな?それが違いなんじゃないかな?と想像しました。
あの狭い寝室にイーゼルを立てて、少しでも部屋全体が見えるように、きっと立って描いたんじゃないかなと思います。だから天上も見えてない。この辺り、オルセー版と並べて見比べてないし、オルセー版は記憶の中だけにあるので、すべて私の勝手な想像です。もしかしたらオルセー版も手前の床が歪んで描かれているかもしれない可能性があるので、こんなに語ってしまってよいのか?汗

次に書簡を読んでいくと、ゴッホが「寝室を描いて安息を表現しようとした」という、今まで読んでいた解説文がかなりはしょりすぎだったんだ、とわかりました。「寝室=安息」ってそのままやん!というのが今までイマイチ理解できなかった原因だったんですが、「寝室を描くけど、色彩は補色を多用した緊張感のあるものにする、けどそれを調和させて最終的に安息を表現したい」ってことと理解。テオ宛の手紙には、色の説明が詳しく書かれていて、ちょっとうろ覚えですが、「ライラック色の壁に黄色いベッド、黄緑色のシーツに血の赤の毛布(ベッドカバー?)、オレンジ色の洗面台に青い水差し、床は(くすんだ?)赤」(?をつけたのはうろ覚えなところ)などと説明してあります。この作品はゴッホ存命中にもかなり痛んでしまっていたらしく、今では壁はライラックというより水色に見えるし、床は赤の印象が薄く、シーツはクリーム色っぽく見えるのですが、元は手紙のような色合いだったと想像。
そこで浮かんだのが最初のほうに展示されていたシャルル・ブランの「素描技法辞典」です。これはパリに出てくる前の時代のゴッホが絵画の技法を学んだ際に使用したものだそうで、6つの頂点のある星型の対角線上で補色を説明したページが展示されていました。緑と赤(シーツと毛布/窓枠と床)、紫と黄色(壁とベッド)、青とオレンジ(水差しと洗面台)の3組の補色、それが全部使われているのが寝室だったんです。なるほどーーー!
ゴーギャン宛の手紙では、「寝室をスーラの方法で描くのは楽しかった」というような記述があり、スーラが点描でやったこと、その点の一つ一つを部屋のモチーフに置き換えたってことなのかな?とこれまた勝手に想像して、ゴッホがワクワクと実験をしていた姿が浮かんできました。

一つ目の作品でダラダラと長くなりすぎました。ので、つづく。
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by fumiko212 | 2010-10-03 22:33 | アート | Trackback | Comments(2)