<   2007年 07月 ( 20 )   > この月の画像一覧

とっておきの話のその後

また間が開いてしまいましたが、ニューヨークとっておきの話のその後。

>>前回までのあらすじ<<
レストランで音楽を聴いていた夜、そこで演奏していたピアニストとプロデューサー風のおじさんにタイムズスクエア付近のビルでやっているリハーサルを聞きに来るように誘われる。

さて、その日がやってきて、恐る恐る行ってみました。指定されたビル目指して。
ビルは普通のオフィスビル風でブロードウェイに面したタイムズスクエアのど真ん中にありました。入口は聞いていた通りセキュリティがあり、受付にパスポートとお店でナプキンに書いてもらった訪問先の部屋番号を見せるとすんなりと通してくれました。まずは、第一関門突破。
エレベーターで部屋番号の階に上がると、廊下が伸びてドアが並んでいます。目当ての部屋にたどり着いてそっとドアを開けると、狭い部屋にミュージシャン達が楽器と楽譜を持って集まり、すでに音を出していました。オーケストラのリハーサルと言っていたのでかなりの人数です。
お店で会ったおじさんが目ざとく見つけてくれて、ミュージシャン達に紹介してくれ、みんなが演奏の手を止めて挨拶してくれます。言えたのは「Nice to meet you.」のみ。緊張したー。でも、「あんた誰?」な展開になることを恐れていたのでホッとしました。ミュージシャン達も突然の闖入者を気にも止めていない様子で一安心。
とはいえ、狭い部屋にぎっしりとミュージシャン達がいるのでどこで聴かせてもらってよいのやら、という雰囲気です。おじさんが、まずはガラスで仕切られた小部屋に荷物を置くように教えてくれ、更に、そこにあるコーヒーメーカーのコーヒーを入れてくれました。なんだか嬉しくなってきた!
ピアニストの彼もその小部屋付近にいて「よくきたねー。」と挨拶してくれました。覚えてくれてて嬉しかった。
最初のうちは、若いコンポーザーなのか、アレンジャーなのかが指揮をしながら、曲の一部を合わせたりしています。そうしている内にもちょっと遅れてミュージシャン達が集まってきます。大きなウッドベースを抱えて女性が入ってきました。すると、昨日のおじさんが「彼女はファントムのべーシストなんだよ。」などと解説してくれます。そうか、ここにいる人たちはミュージカルのオケピなどでも活躍している人たちなんだな。
それから、このスタジオのオーナーにも紹介してくれました。オーナーはなんとあのライザ・ミネリの弟さんなんだそうです。かなりのご高齢で腰を悪くして歩けない、と言っていました。
このリハーサルには日本人のボーカリストを目指している女性2人も参加するそうで、それもあって日本人の私を見学に誘ってくれたのだと思いますが、しばらくすると彼女達も到着したようでした。「あれ?日本人?」という感じで目が合ったので、日本語で挨拶させてもらいました。彼女達はここでボーカルを練習するためにリハーサルのお手伝いもしているようで、ミュージシャン達の楽譜のケアなどで忙しそうでした。
しばらくすると、別の見学者がやってきました。その人たちも一見日本人風で、男性1人女性2人のグループ。聞いてみると、男性は日本語新聞や日本語学校関係の仕事をしているそうで、そのアシスタントもされている日本人女性、もう一人の女性はベトナミーズなのだそうです。とても気さくな人たちで、1人ぽつんといた私にも気軽に話しかけてくれて嬉しかったです。聞くと、ピアニストの彼と前日に居酒屋で居合わせて、彼がこんなすごいミュージシャンだったなんて知らなかった!とのこと。(笑)

さあ、いよいよピアニストの彼(彼は有名なアレンジャーでもある)が指揮をとり曲を合わせることになったようです。やはりミュージシャン達にも緊張が走っている様子。「162番」などと声がかかると、楽譜が200曲分くらい入った楽譜ケースから各々がその番号の楽譜を取り出し演奏スタートとなります。1曲終わるとまた次の曲、という風に3-4曲演奏したところで、「ボーカル曲やるよー。」と声がかかり、日本人ボーカリストの2人が入っての演奏になりました。前半の若い指揮者の時とは打って変わって、熱のこもった演奏が狭いリハーサルルームにあふれました。

夕方5時から始まったリハーサルは7時近くに終了となりました。こんな風にニューヨークで音楽に接する機会なんてめったにないチャンスだったと思います。本当に貴重な体験をさせてもらいました。あの夜、お店で熱心に誘ってくれたお二人に感謝です。

印象的だったこと
[PR]
by fumiko212 | 2007-07-29 09:05 | ニューヨーク | Trackback | Comments(8)

OZONE!~小曽根ワールド-JAZZ!!@杉並公会堂~

b0031055_21254410.jpg

最高でした!

>>追記<<
久しぶり。本当ーに久しぶりに小曽根さんの生のピアノを聞いた気がします。しかも今回はソロ。ソロライブは去年2月の上野 東京文化会館以来です。あの時も長時間に渡って熱い演奏が続いたことを覚えているけど、たった1年半で小曽根さんがまた大きく変化、いや、進化していることを感じさせるライブでした。
今回はジャズ、クラシック、ポップス、タンゴなどのスタンダードナンバーのカバー(の粋を超えてるけど)を中心とした選曲とオリジナル、その場の即興(インプロビゼーションというんだそうですね。)とで構成されていました。その中で特に印象に残った曲について、感想、というか自分の思いなど。

最初の驚きは、ビル・エバンスの名曲"Waltz for Debby"。以前、ブログでミュージカルバトンって流行りましたよね。そのときの思い入れの5曲の中の1曲に加えた曲なんですが、私がこの曲を知ったのはJ-WAVEで小曽根さんの演奏で聴いたのが先なんです。今でもそのときの演奏をMDで大事に取ってあるほどかっこいい演奏でした。その後、ビル・エバンスのCDを聴いて、それはそれで温かみがあって素敵だったけど、私の中では最初に聞いた小曽根さんの演奏と、ジャズのワルツってこういうのなんだー、っていう新鮮な驚きが忘れられない1曲。ラジオでは1フレーズをちょこっとだったけど、昨日はたっぷりと聴かせてもらいました。おー、そう展開しますか!の連続で、でもちょうどいいところのちょっと先くらいまでなので、もういいよ~、ってならないところが小曽根さんのセンスのよさというか、育ちのよさを感じます。小曽根さんの演奏する"Waltz for Debby"が大好きだったので、とっても嬉しかった1曲です。

それから、後半だったかな?9月に発売されるソロアルバム(ソロは13年ぶりだそうです!)の1曲目に入るという、ジョン・レノンの"Starting Over"。これも素晴らしかった。今の自分に、この曲が持ってるメッセージ、そして、そこにこめられた小曽根さんの思いが伝わってきて感動的な1曲でした。新しいアルバムは10年続いたトリオでの活動に一区切りつけて、新たな気持ちで作った渾身の1枚なんだと思います。小曽根さんと自分は誕生日が1日違いで丁度10歳違いなんですが、10年後どころか週明けの自分がどうなっているのかも思い描けない自分にとって、10年後に"Starting Over"と言える小曽根さんの存在がすごく勇気を与えてくれました。もちろん、小曽根さんにはピアノという軸があって、突然何かをやめて新しいことを始めるのではなく、クラシック側に(それだけじゃなくいろんな方面に)少しずつ世界を広げて行っての"Starting Over"なんだけど。それでも、毎年続けていたトリオでの録音をせずにソロでアルバムを作る、常に自分を進化させようとしている姿は素晴らしい。(と、そこまで考えると、己の軸がないことにまた落ち込むんだけど、それは自意識過剰というものだ。)とにかく、久しぶりに前を向いた気持ちになれた1曲でした。演奏、アレンジももちろん素晴らしく、ジョンの演奏に敬意を払いつつ小曽根さんの世界に展開していっているイメージでずーっと聴いていたい、終わって欲しくない1曲でした。

それから、前半の最後のほうで演奏された1曲。タイトルの紹介がなく始まって、かなり長く続きました。クラシックの難曲を小曽根さん流にアレンジした曲かな?なんて思いながら聴いていたのですが、終わって「はい。インプロビゼーションでした。」とのこと。こ、これがその場のインスピレーションでつむぎだされた演奏だったなんて!驚愕です。私なんかには到底理解できていない小曽根さんの才能の深さに鳥肌が立ちました。いや、才能だけじゃなく、そこに沢山の練習が加わってこそ弾ける音楽なのだと思います。小曽根さんのすごさが伝わってきた1曲でした。

アンコールも楽しかったですよー。2曲演奏したのですが、1曲は客席に来ていたピアニストの秋田慎治さんをステージに上げて(もちろんその場で無理やり。笑)、連弾でジャズのスタンダード曲を。(曲名忘れました…。)まったくの打ち合わせなし、なのにあの息のあった演奏。本人達も客席もみんなすごく楽しんでいる空気に包まれました。ジャズミュージシャンってすごいなー。ジャズっていう共通言語を持ってるからこうしてどんな状況でも最高のパフォーマンスができてしまうんですね。

ラストはこれもソロアルバムからエルビス・コステロの"She"でした。この選曲には少し驚き。なぜかというと、コンサートの前日、ふと思い出してiPodに入れた曲だったからです。先週だったかな?NHK-BSで映画「ノッティングヒルの恋人」をやっていたのを見て、やっぱりこの曲いいよなー、と思ったばかりだったので。小曽根さんの"She"も素敵でした。最後の1曲にぴったり。

他にもクラシックからはショパンやスカルラッティ、タンゴではピアソラ、オリジナル曲はデビューアルバムから、そしてヴァーヴ移籍後の1枚目の13年前のソロアルバムから、などバラエティに富んだ選曲に約2時間ドップリ浸った幸せなコンサートでした。

あ、小曽根さんもおっしゃっていましたが、新しくなったばかりの杉並公会堂。ホール全体が木に覆われていてとてもいい響きでした。お近くにお住まいの方、せっかくいいホールがあるんだから気になるコンサートがあったらぜひ聞きに行ってみてください。癒し空間としてもお勧めです。世田谷区民会館も見習ってくれ~。

で、お約束。
[PR]
by fumiko212 | 2007-07-27 21:25 | 音楽 | Trackback | Comments(2)

テスト2

b0031055_10473761.jpg

小さいサイズ+マクロモードで撮ってみました。

駅のロータリーにハイビスカス!
[PR]
by fumiko212 | 2007-07-26 10:47 | 街角にて | Trackback | Comments(2)

テスト1

b0031055_10431262.jpg

NEW携帯からのテストエントリー。

イチョウの大木、夫婦です。縁結びのご利益ありだとか。
[PR]
by fumiko212 | 2007-07-26 10:43 | 街角にて | Trackback | Comments(2)

機種変更

私の携帯人生で初めて機種変更しました!今まで携帯を変えるときはキャリアも変えていたので機種変更は初めてです。auユーザーなのですが、条件はアメリカ・アジアでそのまま使えるグローバル・パスポート機種であること、のみ。選択肢は最新機種にするか1つ前の型落ちにするかだけです。ビンボーだけどエイヤッと最新機種(21日に発売になったばかり)のA5527SAにしました。色はグリッターホワイト。ってタダの白ですけど。
画面が大きいことと全体が薄いことにビックリです。何しろ前のは3年近く使いましたから。同じメーカーなのでスケジュールデータも移行できて一安心です。いろんな機能があるんだろうなー。使いこなせないんだろうなー。あ、でもカウントダウンタイマーがないのは前より不便になりました。
[PR]
by fumiko212 | 2007-07-25 23:57 | つぶやき | Trackback(1) | Comments(2)

久々の皇居ラン

昨日、久々の皇居ランに行ってきました。去年最後に皇居ランをしたのいつだったろう?と調べてみたら9月12日。10ヶ月ぶりの皇居ラン。しかも会社帰りではなく夏の午後早い時間に行ってしまいました。結果、大失敗!曇り~雨の天気予報を見て行ったはずなのに日差しがジリジリ照りつけてた!特に皇居前広場側はさえぎるものが何もなく、街路樹も太陽と反対側。もう、自分の意に反して脚が止まりそう、気づくと歩いてる、という状態でした。持っていた水分はスポーツドリンク350ml。これで何とか4周したかったけど、1周目の竹橋過ぎで辛すぎて泣けてきた。レース意外で泣きながら走ったのは初めてだったよ。情けないけどそれほど辛かったんです。時間的にも4周は難しそうだったので、とりあえずの目標は3周にしながらも、1周でやめようかとかなり本気で考えながら走りました。
完全に脱水状態だったらしく、たまに顔や脚の皮膚がぴりぴり痙攣して感覚が麻痺してくる。これって脳に酸素がいっていないんじゃないだろうか?と不安になって、貴重な水分をチビチビ飲んではごまかしながら、何とか3周。タイムは去年の9月とそんなに変わっていなかったことが不思議。半蔵門の銭湯に戻って、ロッカーに入れてあった残りのスポーツとリンク約600mlを一気に飲み干した自分に驚いた。よっぽど脱水状態が進んでいたらしく、これだけ飲んでもお腹がタポタポした感じがしない。しばらく脱衣所の椅子に座って放心した後、マラソン人気で拡張した広いお風呂で久々に手足を存分に伸ばしてお湯に浸かりました。
これからの季節、皇居ランを昼間にするのは危険です。皇居ランは日没後に。良い教訓になりました。でも、これで今月も何とか100km走れていることに気づきました。嬉しい。
冬眠中の長いブランクを取り戻すべく、無理し過ぎない程度にがんばります。
[PR]
by fumiko212 | 2007-07-23 00:20 | -Road to NYCM 2007 | Trackback | Comments(2)

今日もスプモーニ~高泉淳子 Hot Swing with ROLLY 2nd stage~

b0031055_204552100.jpg

気にいると、そればっかり!
ライブすごいことになってます。

>>追記<<
このエントリは休憩中に送ったものでした。2nd stageが更にすごいことになるなど知らないときだ。
2ndはア・ラ・カルトの再来でした!高泉さんとローリーが1曲ずつ交互に歌うのですが、出てくるたびに衣装からヘアスタイルからメイクまでガラッと早変わり。高泉さんはいつもの素敵なドレス姿から、少年になり、マダムになり、おばあさんになり、ローリーはゴージャスなドレス姿のセクシーな女性になり、スーツ姿のサラリーマン風になり、全身水玉タイツのロッカーになり、と。2人もすごいけど、この2人に合わせて演奏を続けるジャズミュージシャン達がまた素晴らしい。予告以上、期待以上のとんでもないステージになりました。ジャズライブの粋を超えてました。
なんて贅沢なライブだったんでしょう。交互に歌っていた2人が最後に一緒に歌った「レストランにおいでよ~腹は立てずに減らすもんさ~」はとても素敵だったなー。そして、アンコール前、最後の1曲は、高泉さんが昼までかかって詞を書き上げたというローリーのことを歌った曲。高泉さんのローリーへの愛があふれた素敵な1曲で、今日の楽しいライブの締めくくりにぴったりの1曲でした。
アンコールでは「オー・シャンゼリゼ」を客席まで降りてきてデュエット。最後まで盛り上がりました!週の真ん中水曜日に期待以上の素敵なライブを聴けたことに大満足で帰路に着きました。

こうなると気になるのが、ローリーが毎年バイオリニストの中西俊博さんをはじめとするジャズミュージシャン達と青山円形劇場でやっているというスウィングライブなのですが、ローリーファンに囲まれて1-2時間ローリーだけを聞き続ける、というのはちょっとtoo muchかもね、、、と連れと話し合い、また、高泉さんとの競演の機会に聴きに来られたらいいな、ということになりました。笑。
でもちょっと気になるなー。ローリーのスウィングライブ。
[PR]
by fumiko212 | 2007-07-18 20:45 | 音楽 | Trackback | Comments(2)

今夜のライブのゲストは…~高泉淳子 Hot Swing with ROLLY 1st stage~

b0031055_18294596.jpg

ROLLY!
高泉さんとどんなコラボになるんだろう~?

>>追記<<
記憶が薄れかけていますが、水曜日に六本木STB139スイートベイジルにて、"高泉淳子 Hot Swing with ROLLY"のライブを聴きに行ってきました。ROLLYは、あの、ロックミュージシャンのローリーです。3年前の12月恒例のお芝居「ア・ラ・カルト」にゲストとして登場したときに、彼の存在が、お芝居でもショータイムでも際立っていたので、今回の競演を知ったときに反射的に予約したのでした。
テレビの中のローリーしか知らない私には「ア・ラ・カルト」のときはシャイな青年役で登場した役者姿が意外で好感度高かったし、ゴージャスなドレス姿で現れ、シャンソンを熱唱する歌声とそのまま歌のメロディをエレキギターで弾いたショータイムでの姿が強烈に印象に残っていました。
彼のHPなどを見るとグラムロックスターという位置づけのようなのですが、スウィングも大好きなんだそうで、ジャズやシャンソンに自分なりの日本語詞をつけて歌うライブもやっているそうで、それって高泉さんのジャズと同じじゃない!ということなんです。

で、この日の第1部。高泉さんが数曲歌ったところでROLLYが登場し、まずはROLLYが自身のスウィングライブで歌ったという高泉さんが詞をつけた曲を競演しました。高泉さんが「ローリーが女性の歌詞を、たまに『○○だぜ』って入れたりしながら歌うのが大好きなの。」とおっしゃっていましたが、うん、なかなかにいい感じでした。
高泉さんの日本語詞による「クレイジー・リバー」では、原曲のUp A Lazy Riverでは愛し合う男女が自分達の未来を夢見る歌詞なのに、高泉さんのイメージは「川をドンドン下っていっていくイメージから、どうしても人生を転げ落ちるように落ちていく男女をイメージしてしまう。」のだそうで、「おんぼろの船でどこまでも落ちていくのよ~地の果てまで2人で」と歌う高泉さんに、「青い月」役のローリーが「ヤケになっちゃダメ。こんな男のどこがいいの?」とステージ上を追いかけまわしながら歌う、という楽しい楽しい演出。2人のサービス精神に早くも笑いが絶えないステージとなりました。そして、「2ndでは未だかつてないようなステージになります。」という予告の言葉を残して、1stステージが幕となりました。

2nd stageにつづく…
[PR]
by fumiko212 | 2007-07-18 18:29 | 音楽 | Trackback | Comments(0)

ニューヨークとっておきの話

いよいよGWのニューヨークネタも尽きてきましたが、最後にとっておきの話を。長い話ですよ。

今回のニューヨークのテーマの1つは「音楽を聴く」。なのにコンサートもオペラも何も予約せずに出発した。というのも、そういう事前手配をする余裕がなかったのと、現地で何かの予定に縛られるのがいやだったのと、ラフな雰囲気のニューヨークの音を聴いてみたかったのと、そんないろいろな理由があったから。
でも、METのパイプオルガンと、もうひとつ、ヴィレッジとあるレストランに毎週月曜日に出演するというピアニストの演奏を聞きたいと思っていた。そのピアニストが本当にその店に毎週出ているのか、確信の持てる情報を入手できないまま現地入り。到着翌日、まずはその店に行ってみた。ランチとディナーの狭間の時間に誰もいないレストランに入っていくと、マスターらしき人物が「何か用?」と出てきた。「明日○○さんはピアノ弾いてる?」とおもむろに聞くと。「え?ああ、来るよ。」と。「何時に来ればいい?」と聞くと、「8時」と教えてくれた。予約も何もなし。なんとなく不安だけど、翌日8時にその店に行ってみた。
お店はあまりお客さんがいない感じで、そろりと入っていくと昨日のマスターが、「あー、君、来たのね。はい、ここ。」と演奏スペースの近くの席に通してくれた。すでにミュージシャンが3人、リハーサルなのか本番なのかよく分からない雰囲気で音を出している。お目当てのピアニストは確かにそこにいた!
飲み物や料理を頼んで、演奏が本格的に始まるのを待っていると隣の席のおじいさんが話しかけてきた。このおじいさんはテーブルの上にCDをいっぱい積んでいる。聞くと「若いミュージシャンに古いジャズのCDを紹介してやってるんだよ。」とのこと。なんだか不思議な雰囲気の店に来てしまった。

b0031055_0382485.jpg飲み物が運ばれてきた頃、演奏が本格的に始まった。ニューヨークに旅立つ前の私は疲れきって心がボロボロになっていた。生で聴いてみたい、と思っていたピアニストの音は思ったとおり、ひび割れた心の隅々までしみ込んで、ばらばらになりかけてた心の隙間を埋めていくようだった。演奏に耳を傾けながら、思わず涙が出てしまった。こうして、ピアノ、ベース、ギターという編成でやさしい音を出すトリオの演奏がしばらく続いた。

1stセットが終わったとき、思い切ってピアニストに話しかけてみた。「あなたがこの店でピアノを弾いているのを日本のテレビで見て、日本から聴きに来ました。」と。すると、彼もこの店でその番組を収録したことをとてもよく覚えていて「そうなの。ありがとう。ちょっと待っててね。」と店の外に出て行った。
しばらくすると飲み物を手にしたピアニストが戻ってきて、私のテーブルの向いの席に座るではないか!私と話しをしに来てくれたようなのだ。え?と思うまもなく、「ニューヨークには一人できたの?」とかそんなようなことをいろいろと聞かれ、話した。「友達は何してるの?」と聞かれ「ヴィレッジ・バンガードのビッグバンドを聴きに行ってる。」と話すと「僕達はスモールバンドだけどね。」と笑っていた。「でも、今夜のニューヨークのベストミュージックはあなた達ですよ!」と力を込めた。しばらく話すと、また次のセットが始まる時間になり、彼は演奏に戻っていった。はー、ビックリした。でも、なんだかとても嬉しかった。こんなことが起こるのがニューヨークなんだなー。

この頃になると、演奏エリアの席も奥のレストランエリアも、入口のバーコーナーも人が増えてきていた。特にバーコーナーはミュージシャンやその関係者、常連さんたちが集っているようで、さっきまでトリオだったところにトランペットが加わって編成も変わってきた。音楽の雰囲気も編成が増えていくにしたがってちょっとずつ盛り上がってきている。

日本人の女の子(という年じゃないけどアメリカ人にはそう見えるだろうってことでお許しを。)がぽつんと座って一心に演奏に耳を傾けているのが珍しいらしく、また別のおじさんに「君が見た日本のテレビに僕も出て痛んだよ。」と話しかけられた。彼はいろんなことを教えてくれて、「火曜日の夜なら○○という店に日本人の女性ピアニストとロシア人(だったかな?うろ覚えです。)のサックスのデュオがお勧めだよ。」などと教えてくれる。その日本人の女性ピアニストが書いたという詩も教えてくれた。とても素敵な詩だったんだけど、全部覚えられず、ここに再現できないのが残念だけど、「誰もが自分のいるべき場所を持っている」という内容の詩だった。このときの私にジワーッとしみ込んだ。
彼が「明日その店に聴きに行くといいよ。」と何度も勧めるので、「明日は友達とクィーンズのグリークディナーなんですよ。」というと「それなら水曜日、僕達のリハーサルがあるから聴きにおいでよ。」と誘われた。「リハーサル風景もテレビで見たでしょ?覚えてる?あのリハーサルだよ。」と。もちろんそのシーンも覚えていた。それはオフィスビルの1室にミュージシャン達が集まってオーケストラのリハーサルをしている光景だった。先ほどのピアニストの彼もやってきて、「そうだね。聴きに来るといいよ。」と勧めてくれた。お店のペーパーナプキンにリハーサル室の住所とその人の名前、リハーサル室のオーナーの名前、電話番号、始まる時間、などを書いて渡してくれた。「IDを持ってくればビルに入れるから。」と。そして、もう1枚のナプキンに言われるがままに自分の名前を書いて渡した。

時計が10時を回り、ヴィレッジ・バンガードのビッグバンドを聴き終わった友達と夕食の約束をしていた時間になったけど、演奏は11時半まで続くという。ならば、と、友達をこっちに呼ぶことにした。ピアニストの彼も、リハーサルに誘ってくれたおじさんも「呼べ、呼べ」とこれまた強引。首尾よく友達と連絡がついて、こっちに向かってくれることになってひと安心だ。友人達が到着すると、ピアニストの彼は、ようこそ、といった雰囲気でまた私達の席に座ってしばらくお話ししてくれた。

その後、3rd、4thと演奏は続き、お客さんだと思っていた周り席の人たちはほとんどみんなミュージシャン達だったことを知ることになった。演奏が終わる頃には最初のトリオにトランペット2人、トロンボーン、バイオリンが加わって7人だったかな?こういうラフなセッションが繰り広げられる感じ、私が思い描いていたニューヨークのヴィレッジの夜を思いっきり堪能して、更にはちょっと不安だけどリハーサル見学のチャンスまでゲットして、そして1日の締めくくりを友人達と過ごすこともできて、とても満たされた夜になった。こんなとき、私の神様はニューヨークにいるんだなあ、(ハリー・ニルソンの"I Guess The Lord Must Be In New York City"は私のテーマソングなんです。)と思ってしまう。

こんな夜があるのがニューヨーク。そしてもちろんリハーサル見学にも行きました。その話はまた今度にしておこうかな。今日はここまでということで。
[PR]
by fumiko212 | 2007-07-15 23:26 | ニューヨーク | Trackback | Comments(15)

「グッジョブ」再放送!

b0031055_163318.jpg今年の3月の終わりに1週間だけ毎晩11時過ぎにNHKで放送していた連続ドラマ「グッジョブ」。見てましたか?
建設会社の営業部が舞台で主役はそこで働くOL達。テーマはお仕事。
第2話辺りでなんとなく見始めたら面白くなってきて、ちゃんと見ようと思ったときには終わっていたという。5話しかないんです。このドラマ。結局、見られたのは2.5話くらいだった。

OL生活は90年代にドップリ経験したものの、最近のOL事情にはまったく疎くなってしまった私ですが、90年代とそんなに、というかほとんど変わってないんだなー。っていうか今の時代でもああいうOLワールドって残っていたんですね。ドラマの中だけかな?なんか見ていて懐かしかったです。
登場するのは、仕事ができない新人ちゃんからお局様と呼ばれるのを恐れる30代OL、部署OL達の中心的存在の中堅OL、その相棒の同期OL。10年近くOLをやっていた人なら誰か1人に感情移入するのではなくて、それぞれの時代の自分をそれぞれの役に投影できるのではないかな?自分自身も新人のときはどうしようもない子供だったし、辞める直前はその部署で一番長くいる人だったりもしたので。

その再放送(ハイビジョンでは6月に再放送していたらしい。)が8月8,9日の深夜にあるそうです。今度はビデオにとって全話見てみようっと。でも、こういうドラマって寝る前、11時くらいにやっててなんとなーく見るのにちょうどいいんですよねー。ビデオに撮っちゃうと結局見なかったりして。
[PR]
by fumiko212 | 2007-07-14 16:02 | 映画・舞台・ドラマ | Trackback | Comments(2)