ニューヨーク番外編 その4 ニューヨークフィルチケット購入大変記

ニューヨークに行ったら1度はニューヨークフィルのコンサートを聴くようになって何年たつだろうか?今回は初めてCreate Your Own subscriberとしてチケットを買ってみました。
というのも、今回聴きに行った小曽根さんがソリストを務めるプログラムは、かつてニューヨークフィルの音楽監督だったバーンスタインの生誕100年を記念したコンサートシリーズの1つであり、かつニューヨーカーが大好きなガーシュウィンの「ラプソディ・イン・ブルー」もプログラムに含まれる超人気公演だったのです。(というのはチケットが発売になってから、どうもそうらしいと知ったのですが…。)どのくらい人気だったかというと、例えば、当時人気ピアニストだったラン・ランがソリストで出たニューイヤー・イヴ・コンサートであっても、一般発売日に余裕で自分の好みの席を取れたのですが、今回はまだ定期会員しかチケットを変えないタイミングで、どんな感じだろうとチェックするとすでに1階の中央は後方まで売れており、2階3階も最前列などは満席状態に。その後もチェックするたびに空席が減っていき、このままでは一般発売ではまともな席は残っていないのではないか、、、と不安が募る日々を過ごしていました。
一般発売まであと3週間くらいになったころだったか、これまずくないかな?という話になり、それを見ていた(LINE上の話です)別の友人(以下師匠)に「会費を払って会員になれないの?」とご示唆をいただき、購入を検討することに。「することに」と言っても、もう待ったなし。LINEで師匠や友人たちの意見を聴きつつ、その場で決めていく感じで検討していきました。あいにく会費を払えば会員枠で買える、という制度はなかったので、一番ハードルの低い、Create Your Ownを検討。これは4公演のチケットを自由に選んで購入することで一般発売に先駆けてチケットを買えるというもの。今回、私は同じプログラムを2公演聴くことになっていたので、まずその2公演を選択。すると後2公演選べば条件クリアと表示されました。同一プログラムでも2公演とカウントされることはわかった。次に、一緒に行く2人の友人のチケットを選択。私と同じ公演をもう2枚購入します。それでも後2公演選ばないとクリアできないことが分かった。チケット4枚ではなく、あくまでも4公演購入する必要があることが判明。さて、自分で行けるコンサートはもうないので、どうしようかうじうじ悩んでいたところ、年末にニューヨークに行く師匠が1枚買って下さるとの神の声!この公演は空席がたくさんあるので師匠にご希望の席をヒアリングしつつ購入。これであと1公演になった。こうなったら行けるかわからないけど自分でチケットを購入しようということで、それでもできれば無駄にしたくないので、うっすらその頃ニューヨーク&フィラデルフィアに行きたいと思っている6月のプログラムを見てみる。そして、チケットが少しお安い6月1日金曜マチネの一番安い席を購入。後からわかったのですが、このコンサートは指揮者なしの小編成の公演らしく、金曜マチネの中でもさらにリーズナブルなコンサートだったことがわかりました。
これでめでたくCreate Your Own会員になれたので、プロモコードを入れて無事購入(確か1回エラーになって焦ったりもした)。結果的に、本当の自分の好きな席は取れなかったんだけど、1日目のソワレは1階後方中央ブロック左寄り(ここはオーケストラの音が塊になって聞こえるオーケストラの音を楽しむには最適な席、かつ双眼鏡を使うと小曽根さんの手元も見える。)、2日目のマチネは1階前方中央ブロック左寄り(ここはピアノの音が聴きやすく肉眼で小曽根さんの手元も見える。さらに当日座ったら2列ななめ前方に小曽根さんの奥様が!きっとここは小曽根さんを聴くのに本当にいい席だったのだと思った。)という席を取ることができました。どれも1席ポツンとあいていたような席だったのでラッキーだったと思います。本当は1日は大好きな2階1列目真ん中で聴きたかったけど、、、と残念がっていましたが、オープンリハーサルで奇跡的にその席に座ることができました。これも1席ポツンと空いていたのです。つくづくあの旅で、私の神様はニューヨークに居続けました。

ちなみに、通常ニューヨークフィルのチケットをwebで買うと、自宅でチケットを印刷する方法を選べますが、Create Your Ownではwill callしか選べませんでした。

というわけで、年末のチケットは帰国してから師匠にお渡しし、私の手元には6月1日のマチネのチケットが残っています。今のところ6月にニューヨークに行くのは難しそうで、このコンサートを自分で聴くことは出来そうもありません。しかし!昨日、6月2日にビリー・ジョエルのコンサートがマジソンスクエアガーデンで行われることが判明。むむむ!と思っていたところ、今回ご一緒した友人(以下社長)がそれに反応していたので、6月1日のチケットも救済してもらおうとしましたが、まだ妄想だけとのこと…。ということで、6月1日にニューヨークに居てチケット救済してくださるという方はご一報ください~。自分が行けたらそれもいいな~。

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# by fumiko212 | 2018-01-06 15:03 | -NY entertainment | Trackback | Comments(0)

マティス勉強中

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今、マティスについての本をいくつか読んでいます。分厚い本ばかりなので、ニース時代、もしくはヴァンスの礼拝堂についてのところをまずは拾い読み。それだけでもマティスの作品理解の手掛かりになります。

グザヴィエ ジラール著「マティス―ニースにて 1917‐1954 (美の再発見シリーズ)」にあったマティスの言葉。オダリスク時代の作品について。

「この物憂い弛緩の雰囲気の中には、人や物を包み込む気だるい太陽の下には、大きな緊張がひそんでいるのです。これは絵画特有の次元で、構成要素の相互のはたらきと関係から生まれる緊張です。」

「大きな緊張」はマティスの作品を観るときの大切なキーワードだと心に刻もう。これは、マティスがまだ経済的に困難だった時代に作品を購入したというセザンヌから引き継いだものだとの記述が(どの本だったか忘れたけれど)あった。私は岡本太郎の「今日の芸術」にあった言葉「芸術は心地よくあってはならない」を思い出しました。明るい室内、窓、着飾った女性、または裸婦、花瓶に活けられた花、美しい家具、自身の作品、など、身近なものが繰り返し描かれており、一見すると親しみやすそうだけれど、よく見ると心地よさとは少し違う。それが「大きな緊張」からくるものだったのだ。マティスの作品をどんどん観たくなる。

「マティス 画家のノート」(二見 史郎訳)はヴァンスの礼拝堂の章を読んだだけなのですが、マティスの言葉の一つ一つ素敵すぎて泣きそうになります。
礼拝堂が完成し、クーチェリエ神父に「あなたは鼻を高くしていられますね。」と言われたマティスは、満足だがうぬぼれたりはしない、と答え、こう続けたそうです。長いけど引用します。「私が十本の指を使って最善をつくして制作してきたいつの場合でも、何かしらあるものがやってきてそれを成就させます、それは私に属しているものではなく、よそからやってくるのです。できるだけのことはやらないといけない、そしてすべてが済んだとき、何か天からの影響力が総仕上げにやってくる…でも、それが次の機会に助けになってくれるわけではない。自信を持って歩き出すこと、そうすれば道は開けてきます。」
これはもうあらゆることにあてはまる言葉で、例えばもうすぐ始まるオリンピックではそういうシーンを何度も目にすることになると思う。なんでもない私たちの仕事や生活にもあてはめられる。「天使が微笑む」とか「神様に選ばれた」とか、いろいろな言い方があるけれど、「自分に属していない何か」に微笑んでもらうには「十本の指」、つまり、決して頭で考えるんじゃなく、体を使ってそのものに触れる、汗をかく、という行為の積み重ねが「何か」を呼び寄せるのだろう。そして「それは次の機会に助けになってくれるわけではない。」本当にそう思う。

最後に、同じく「画家のノート」から。ヴァンスの礼拝堂が完成した後、パリで、あの荘厳なノートルダム寺院を訪れ、そこに集う群衆、建築、ステンドグラス、オルガンの音、そうしたものを見たマティスは自分にこう言ったそうです。「一体あの礼拝堂(ヴァンスの礼拝堂)はなんだろう、(略)あれは一輪の花だ。一輪の花にすぎぬとはいえ、しかし、花一輪ではある」二見史郎さんの訳も素晴らしいのだと思います。これは泣ける。南フランスの丘に建つ花一輪、そんな礼拝堂を持つ彼の地の人々が羨ましい。

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# by fumiko212 | 2017-12-31 21:34 | アート | Trackback | Comments(0)

Carmine streetの朝

今一番好きなごはん屋さん、Jack's wife Freda でご飯を食べた後、お店の外観の写真を撮りました。何度もシャッターを切ったのは人が入ってしまったからなんだけど、後から見たら、むしろその方が面白い写真だったことに気づく。
ちなみに、右方向に行くと地下鉄の赤ラインの駅(金融街方面)、左に行くと青(ローワーイースト方面)・オレンジ(ブルックリン方面)があります。

1枚目。パリッとシャツ姿のお兄さん。走ってます。
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2枚目。全身黒のコーディネートのお姉さん。足元の感じとかオシャレです。ジャケットを脱いで半そで。この日は暖かかったんです。手に持ってるのはコールドドリンクのカップです。
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3枚目。次に横切ったお兄さんはライトダウンジャケット姿です。ニューヨーカーはダウンを着ててもすっきりしてるわ~。
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4枚目。やっと青・オレンジライン駅方向へ向かうグループ。赤ライン駅方面に行く人たちと比べるとぐっとラフな雰囲気です。普段着だけどやっぱりこなれてる。
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こうしてニューヨーカーのファッションに注目すると、ヴィレッジの人々はみんな雰囲気がおしゃれですね。私がいつもうろついているあたり(例えば昼間の地下鉄、泊まってるアッパーウエスト界隈、公園、美術館、コンサートホール、スーパー、新しめのフードコートやカフェ・レストランなど)は観光エリアなのでそもそもニューヨーカーが少ないか、いてももうちょっとカジュアルなクラスの人々、もしくは老人がいる場所なのかもなあ。そっちの人々にはめちゃめちゃなじんでますが、それじゃいけない!と5年前の5月にニューヨークから帰ってきたときも反省しながらブログに書いたんだよな~。というか、日本での服装から見直さないとダメなんだけど。あ、それと皆さん姿勢がいいですね。

なんか話がそれましたが、朝のウエスト・ヴィレッジでいい写真が撮れました。

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# by fumiko212 | 2017-12-05 00:05 | ニューヨーク | Trackback | Comments(0)

Everlaneに行ってみたい~

私の辞書にファッションの文字はないことは分かってますが、そんな私が唯一フォローしているアパレルメーカーがエバーレーン。あ、フォローしたのは昨日です。すいません。

もともとはネットでしか買えなかったこのメーカーの実店舗(今までもショールームはあったけど買い物はネットで、だったそう)が昨日ついにニューヨーク、ノリータにオープンしたそうで、勝手にフォローしてるニューヨーク在住の方のインスタストーリーにオープニングの様子がバンバンアップされていたんです。
そのリンクをたどってエバーレーンのアカウントを見たら、あ、好きかも!と思ったので即座にフォロー。そしたら私がフォローしてるアカウントが12件もエバーレーンをフォローしてる!12件の内訳は勝手にフォローしてるブロガーさん4件、鞄屋さん1件、残りはカフェやレストラン等の食べ物関係のアカウント。私のフォロー件数は90件だったので、私が興味ある人々の1割以上がフォローしてるのか!この洋服屋さんを!と軽く驚きました。でもこういう風に数字を見ると自分が興味もつのも納得って思いますよね。
それで見つけた先週のブラックフライデーのエバーレーンの投稿が↓です。このメーカーは原価や製造工場など、徹底して情報開示しているのが特徴なのだそうで、すでに十分に適正価格をつけているので値下げはしません、というメッセージを発信しています。
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さらに、ブラックフライデーにセールを行うのではなく、基金を設けてアジアなどの自社工場で働く従業員の健康や安全、地域の環境保護等のための活動をもう4年も続けているというメッセージが。今年はベトナムのデニム工場で安全な食事の提供を始めるのだそうです。
カフェやレストランのアカウントがエバーレーンをフォローしてる理由はこういう活動への賛同の気持ちも入ってるのかな?と想像。
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日本では、去年、イオンがブラックフライデーセールを始めたそうで、今年はそれがさらに広がりを見せていると読みました。ハロウィンを根付かせた次はブラックフライデーか...としらけた気持ちで見ていましたが、エバーレーンのブラックフライデーの取り組みを見て、日本の周回遅れ感が痛々しいなと思った次第。

それにしても、この年末はバーグドーフのウィンドウのテーマはニューヨークだというし、ティファニーのブルーボックスカフェはちょっと気になるし、ムンク展とミケランジェロ展は始まるし...。やっぱりホリデーシーズンのニューヨークは輝いてるな~。
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# by fumiko212 | 2017-12-03 23:48 | ニューヨーク | Trackback | Comments(0)

セントラルパークのベンチ

セントラルパークにベンチを寄付できることはよく知られていますよね。数年前ですが、自分は子供もいないし、死んだ後、この世に残るものって何もないのだなあ、と思ったことがあって、それで、現世に遺すものとしてセントラルパークにベンチを寄付しようかな、なんて考えたことがありました。今ではそんな自意識はなくなり、何かを遺すという発想はなくなりましたが、それでもセントラルパークにベンチを寄付するのは憧れです。数年前に見たときは、確か最低7000ドルだったと思います。結構なハードルですが、葬儀代とでも考えればどうか?
もし寄付するとして、プレートになんて書くかが問題ですよ。名前は入れるとして、もう一言入れるとしたら、”She loved this city"とか”a finisher of the NYC Marathon 2006"とか"loved arts, music and the park"とか。具体的な妄想は楽しい。

紅葉写真を撮ろうとセントラルパークをうろついていた時、ベンチが目に入ってそれを思い出し、プレートを1枚ずつ読んでみました。半分以上はカップルの永遠の愛を誓うみたいな趣旨のが多かったんだけど、ちょっと変わってて好きだったものの写真を撮ってきました。

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どうです?どれも素敵じゃないですか?ここに毎日通って、春夏秋冬、毎日の自然の変化の中でこの公園を深く愛した(愛している)人達だっていうのが伝わってくる言葉です。私が遠く極東からどんなに愛を叫んでも、こんな粋で素敵な言葉は刻めないし、ましてや自分の生きた証にするのなんて最大の野暮だってわかりました。セントラルパークは詩人を生む公園なんですね~。そして私も、日々、四季の変化を見せてくれる身近な公園を愛したいと思いました。

あ、でも上の2つのように友達同士何人かでベンチを寄付するのってありなんじゃないかな?いつかみんなでどうでしょ?

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# by fumiko212 | 2017-12-02 14:45 | ニューヨーク | Trackback | Comments(0)