2011年 09月 11日 ( 1 )

10年

5年前の今日「あれから5年」というタイトルでブログをアップしてからまた5年も経ってしまった。9月11日という日は毎年どんな風に過ぎていったのか、この5年のことはあまり思い出せない。あまりいいことがなかったようにも思うし、たくさんのすばらしい体験をしたようにも思う。

1週間前に911に関するテレビ番組を放送しているのを偶然目にした。遅い時間でそろそろ寝ようと思っていたときだったのだけれどそのまま最後まで見続けた。
そして、改めて、ニューヨークは私にとって特別な街なのだと思った。

ニューヨーク好き仲間のある友人から、特にこれといった特別に思い入れのあるもの(ミュージカルやオペラなど)がないのになぜニューヨークに何度も行くのか?という疑問を投げかけられたことがありました。返答に困ってしまったけれど、それはニューヨークが私にとって特別な街だから、なのだと思います。ニューヨークに行ってそこに身を置く。それだけで良いのです。

ポール・オースターが2001年10月11日に書いたという短いエッセイがあります。タイトルは「地下鉄」。「ニューヨークにについて自分が愛するもののことを書こう、と思って書いた」のだそうです。私がニューヨークが好きな理由がそこに全部書いてあった。とても好きなエッセイです。

誰にも気兼ねなく、自分自身のままで居られる場所。それは人々がまわりに無関心なのではなく、自分とは異なる多様な人々が隣り合って存在することがごくごくあたりまえに実現している。そんな街の空気がそう感じさせてくれるのだと思います。

少しでも自分と違うところがあると警戒され、時に激しく糾弾されるこの国に暮らしていると、あの空気をたまに胸いっぱいに吸い込まないとどうにかなってしまいそうになる。たまに息抜きに訪れる旅行者だからこんな風に感じているのかもしれないけれど、ニューヨーカーであるポール・オースターのエッセイを読むと、きっと本質的にそういう街なのだと思えてくる。

次にニューヨークに行けるのはいつだろうか。エアーチケットを手配していても、また本当にニューヨークに行けるのだろうか、と心配になってしまう。それまで、いつも心にニューヨークを思って過ごそう。

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by fumiko212 | 2011-09-11 18:18 | ニューヨーク | Trackback | Comments(2)