2010年 10月 31日 ( 1 )

第九とチェロの相乗効果

このことをブログに書きたいとずーっと思いながら、ずいぶんレッスンを重ねてきてしまいました。
第九を始めるときに、チェロを練習する時間が益々減ってしまうことを恐れていたのですが、今は第九を初めて本当に良かったと思ってます。というのも、それぞれのレッスンで先生がおっしゃることが、ことごとくお互いを補完するかのようにリンクして、自分の理解が深まっているから。普通の人、というか音楽をやろうとしている人なら、どちらか一方の練習で十分に理解できることなのでしょうが、私の場合は、言い方を変えて2度聞くとやっと理解できる、という感じ。第九でもチェロでも、そうそう、あっちの先生もそのこと言ってたよ、ということが毎回あるので、いちいち感動しています。それで自分の技術が向上するわけではないのですが、なんとなく、より、ああ、こういうことか、と思ってやっているほうが絶対上達すると思う。と信じてます。

今日のチェロのレッスン。今「ニュー・シネマ・パラダイス」をやっているのですね。念願の曲のひとつなので、それはそれは張り切っているのですが、難しい。最初の音がシ♭なんですが、ちょっととりにくい。けれど、ここがしっかり取れないと曲を台無しにする、という大事な音なんですって。なぜかというと、この音はGm(ソシ♭レ)のシ♭で、和音がマイナーかメジャーかを決めている音だから。ここが高めになると台無しになる。だからその和音の音を出すと思って出せば、ずれてたらすぐ修正できるし、そこを出そうと思ってずれた音であれば、ただずれているよりも良い、と。

このあたりのお話は少し前からたまに教えてくれて、その曲(メロディ)がメジャーかマイナーか決める和音の真ん中の音は、メジャーなら高めに、マイナーなら低めにとるといい、とか、主音の半音下の音は導音といって、主音に戻りたい、と思わせるようにやはり少し高めに弾く、とか。これ、弦楽器だからできることで、今まで私がやったことのあるピアノやクラリネットだとそういう考え方ってなかったなーと思いました。まあ、それ以前に、その頃の教わり方は楽譜どおりに弾けばよい、というやり方だったんだけど。
バッハのE minorとタイトルについている曲があって、この曲のソの音は他の曲をやるときよりも低めにとったほうがあっているように聴こえるなーと思ってたので、きっとマイナーを決めている音なんだろうな?と先生に質問したら、そうそう、そういうこと、ということで、このあたりのことが理解できました。

で、先々週の第九のレッスンでは、はじめてマエストロが指導してくださったのですが、フーガのところで「D-dur(レミファ♯ソラシド♯レ)の音階で歌っていると意識して。」とおっしゃったんです。これ、ただ聞いただけなら、私だったらあまりちゃんと理解できなかったと思うのですが、チェロのレッスンで↑のお話を教わっていたおかげで、スッと理解できた。

まあ、こんな当たり前のことが、カメの私はようやく理解できて、それがすごくおもしろいのです。こんなこともわからずにやってたのか、といわれればそれまでなんですが、中学の音楽の授業でもト短調とかなんだかわかんなくて、すごく苦手だったので。今まで私にとってレはレでしかなかったし、シ♭はシ♭でしかなかったのですが、いろんなレやシ♭があるんだなと。

第九で何度も注意される「テンポ感をしっかり持つ」も、チェロでアンサンブルをするときに、多少音程がずれてても縦の線があってれば音楽になる、ずれてると音楽にならない、と教わっていました。
チェロで休符の前の音の弾き方を質問したときに、先生が「その休符は下パートが弾いてるところだから、下パートが聞けてれば大丈夫。」とおっしゃって、なるほどなーと思ったのですが、先週の第九でも、男声の終わりの音と切れ目なく女声が歌い始めるところのつなぎの注意があった。

チェロで2パートに分かれて弾く曲で、下パートを教わっているときに、「ここは下パートは音が下っていくけど、主旋律は上がっていく。だから、音が下がっていくけど気持ちは盛り上げて」とか、「下パートは上パートを支えて」とか、そういうこともアルトパートに共通するお話で、うんうんうなずけます。チェロの先生が、「この下パートいいよね。これを楽しめるっていうのはチェロをやる人にはすごく大事なんですよ。」とおっしゃって、あ、なんかそれすごいわかる、自分はチェロ向きだったんだー!ってものすごく嬉しかった。
今度、チェロアンサンブルの単発クラスを取るのですが、先生から「いきなりバイオリンとのアンサンブルをやると、チェロの人は萎縮しちゃうんですよ。ほら、バイオリンの人ってグイグイ前に出てくるから。だからチェロアンサンブルから始めるといいよ。」というお話もあって、これってソプラノとアルトにも当てはまるよなーとか思ったり。第九でもソプラノの人は毎回「他のパート聴いてね。」って注意されてる。でも確かに、家で一人で2パートの曲を練習しているときに、主旋律を練習しているときは頭の中にはそのメロディしか流れない。でも、下パートを練習するときは主旋律を頭の中で歌いながら弾ける。だから、ソプラノ歌いながら下を聴くのって難しいのかも?

そんな感じで、まあ、この程度で理解が深まるとか書くな!という突っ込みもあろうかとは思いますが、やっぱり両方やってよかったと思う日々です。楽しみも2倍3倍に膨らむ。これで、もっと自分が練習すると、バッチリなんですけどねー。
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by fumiko212 | 2010-10-31 21:51 | 音楽 | Trackback | Comments(4)