OZONE!~小曽根ワールド-JAZZ!!@杉並公会堂~

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最高でした!

>>追記<<
久しぶり。本当ーに久しぶりに小曽根さんの生のピアノを聞いた気がします。しかも今回はソロ。ソロライブは去年2月の上野 東京文化会館以来です。あの時も長時間に渡って熱い演奏が続いたことを覚えているけど、たった1年半で小曽根さんがまた大きく変化、いや、進化していることを感じさせるライブでした。
今回はジャズ、クラシック、ポップス、タンゴなどのスタンダードナンバーのカバー(の粋を超えてるけど)を中心とした選曲とオリジナル、その場の即興(インプロビゼーションというんだそうですね。)とで構成されていました。その中で特に印象に残った曲について、感想、というか自分の思いなど。

最初の驚きは、ビル・エバンスの名曲"Waltz for Debby"。以前、ブログでミュージカルバトンって流行りましたよね。そのときの思い入れの5曲の中の1曲に加えた曲なんですが、私がこの曲を知ったのはJ-WAVEで小曽根さんの演奏で聴いたのが先なんです。今でもそのときの演奏をMDで大事に取ってあるほどかっこいい演奏でした。その後、ビル・エバンスのCDを聴いて、それはそれで温かみがあって素敵だったけど、私の中では最初に聞いた小曽根さんの演奏と、ジャズのワルツってこういうのなんだー、っていう新鮮な驚きが忘れられない1曲。ラジオでは1フレーズをちょこっとだったけど、昨日はたっぷりと聴かせてもらいました。おー、そう展開しますか!の連続で、でもちょうどいいところのちょっと先くらいまでなので、もういいよ~、ってならないところが小曽根さんのセンスのよさというか、育ちのよさを感じます。小曽根さんの演奏する"Waltz for Debby"が大好きだったので、とっても嬉しかった1曲です。

それから、後半だったかな?9月に発売されるソロアルバム(ソロは13年ぶりだそうです!)の1曲目に入るという、ジョン・レノンの"Starting Over"。これも素晴らしかった。今の自分に、この曲が持ってるメッセージ、そして、そこにこめられた小曽根さんの思いが伝わってきて感動的な1曲でした。新しいアルバムは10年続いたトリオでの活動に一区切りつけて、新たな気持ちで作った渾身の1枚なんだと思います。小曽根さんと自分は誕生日が1日違いで丁度10歳違いなんですが、10年後どころか週明けの自分がどうなっているのかも思い描けない自分にとって、10年後に"Starting Over"と言える小曽根さんの存在がすごく勇気を与えてくれました。もちろん、小曽根さんにはピアノという軸があって、突然何かをやめて新しいことを始めるのではなく、クラシック側に(それだけじゃなくいろんな方面に)少しずつ世界を広げて行っての"Starting Over"なんだけど。それでも、毎年続けていたトリオでの録音をせずにソロでアルバムを作る、常に自分を進化させようとしている姿は素晴らしい。(と、そこまで考えると、己の軸がないことにまた落ち込むんだけど、それは自意識過剰というものだ。)とにかく、久しぶりに前を向いた気持ちになれた1曲でした。演奏、アレンジももちろん素晴らしく、ジョンの演奏に敬意を払いつつ小曽根さんの世界に展開していっているイメージでずーっと聴いていたい、終わって欲しくない1曲でした。

それから、前半の最後のほうで演奏された1曲。タイトルの紹介がなく始まって、かなり長く続きました。クラシックの難曲を小曽根さん流にアレンジした曲かな?なんて思いながら聴いていたのですが、終わって「はい。インプロビゼーションでした。」とのこと。こ、これがその場のインスピレーションでつむぎだされた演奏だったなんて!驚愕です。私なんかには到底理解できていない小曽根さんの才能の深さに鳥肌が立ちました。いや、才能だけじゃなく、そこに沢山の練習が加わってこそ弾ける音楽なのだと思います。小曽根さんのすごさが伝わってきた1曲でした。

アンコールも楽しかったですよー。2曲演奏したのですが、1曲は客席に来ていたピアニストの秋田慎治さんをステージに上げて(もちろんその場で無理やり。笑)、連弾でジャズのスタンダード曲を。(曲名忘れました…。)まったくの打ち合わせなし、なのにあの息のあった演奏。本人達も客席もみんなすごく楽しんでいる空気に包まれました。ジャズミュージシャンってすごいなー。ジャズっていう共通言語を持ってるからこうしてどんな状況でも最高のパフォーマンスができてしまうんですね。

ラストはこれもソロアルバムからエルビス・コステロの"She"でした。この選曲には少し驚き。なぜかというと、コンサートの前日、ふと思い出してiPodに入れた曲だったからです。先週だったかな?NHK-BSで映画「ノッティングヒルの恋人」をやっていたのを見て、やっぱりこの曲いいよなー、と思ったばかりだったので。小曽根さんの"She"も素敵でした。最後の1曲にぴったり。

他にもクラシックからはショパンやスカルラッティ、タンゴではピアソラ、オリジナル曲はデビューアルバムから、そしてヴァーヴ移籍後の1枚目の13年前のソロアルバムから、などバラエティに富んだ選曲に約2時間ドップリ浸った幸せなコンサートでした。

あ、小曽根さんもおっしゃっていましたが、新しくなったばかりの杉並公会堂。ホール全体が木に覆われていてとてもいい響きでした。お近くにお住まいの方、せっかくいいホールがあるんだから気になるコンサートがあったらぜひ聞きに行ってみてください。癒し空間としてもお勧めです。世田谷区民会館も見習ってくれ~。



今回はトリオのライブDVDを購入して、サインをいただきました!
次の小曽根さんを聴くチャンスは9月の東京ジャズのNNHです。ソロアルバムのツアーもあるみたいだし、楽しみっ!マラソンと重なりませんように。
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>>8/17追記<<
そういえば、1週間後に杉並公会堂のHPにセットリストがアップされるのを忘れてました。拝借してここにコピペしておきます。

::Programme::
1. Crystal Love [クリスタルラブ](Makoto Ozone)
2. Waltz for Debby[ワルツ・フォー・デビー] (Bill Evans)
3. Martha My Dear[マーサ・マイ・ディアー] (Paul McCartney / John Lennon)
4. Laura's Dream[ローラズ・ドリーム] (Astor Piazzolla)
5. Improvisation[インプロビゼーション] (Makoto Ozone)
6. Mazurka#13[マズルカ#13] (Fryderyk Franciszek Chopin)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
7. Sonata#20[ソナタ#20] (Domenico Scarlatti)
8. (Just Like) Strting Over[スターティング・オーヴァー] (John Lennon)
9. Improvisation[インプロビゼーション] (Makoto Ozone)
10.Wild Goose Chase[ワイルド・グース・チョイス] (Makoto Ozone)
~~~Encore~~~
11.It Could Happen to You[イット・クッド・ハプン・トゥー・ユー] ( Jimmy Van Heusen)
小曽根真&秋田慎治による連弾
12. She[シー](Elvis Costello)
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by fumiko212 | 2007-07-27 21:25 | 音楽 | Trackback | Comments(2)
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Commented by ひまわり2 at 2007-07-28 18:43 x
近くの人です(笑)。
無事にいけましたか?
クラシック等の公演をして気にはなっているのですが平日の夜となるとなかなかいけない場所です…。
Commented by fumiko212 at 2007-07-29 07:01
ひまわり2さん
お蔭様で迷わず行けました。
平日7時スタートは正直きつかったです。せめて7時半~にして欲しい。この日も遅れて入ってきた人が多数でしたよ。休日はわざわざ行く気しないですか?


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