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初秋の夜に…

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ギャラリーでムットーニ新作を。

>>追記<<
待ちに待った、ムットーニ新作発表会「自動人形師ムットーニ展 THE NIGHT ELEMENTS OF MUTTONI」。原宿のLAPNET SHIPというギャラリーで開催中です。初日の夜、スペシャル上演会を観てきました。
来年2月に世田谷文学館で開催される展覧会に出品され、そのまま収蔵される予定の3作品を含む新作ばかり、暗闇の中に浮かび上がる数分間の人形たちの世界にどっぷり浸ってきました。




一番好きだったのが、三日月とベンチに座るピンクのスーツを着た女性がモチーフの作品。動いていないときは、縦型のシンプルな作品、という印象なのに、動き出すとそれはそれはドラマチックな光を放つのだった。チェット・ベイカーのかわいらしい曲をフューチャーしていて、(早速CDを入手したかったのに、曲のタイトルを聞き取れなかった…。残念。ご存知の方いらっしゃったら教えて下さい!)ニューヨークっぽいメランコリーな雰囲気が秋の夜にピッタリだった。既に売却済みとのこと。一般の目に触れるのはこの展覧会が最初で最後なのかな?会期中にもう一度見られるといいけど、これはもう運次第。

その点、世田谷文学館に収蔵される作品は、今後も鑑賞の機会が与えられているということ。嬉しい嬉しい。文学館に収蔵されるので、すべて文学作品がモチーフになっている。(厳密には内1つは宮沢和史の歌詞をモチーフにしたもの。)3つともまったく違うタイプなのだが、どれもそれぞれに美しくも悲しい世界が表現されている。
例えば1つはSF作家レイ・ブラッドベリの短編がモチーフ。1人の宇宙飛行士が星屑の中を浮遊するストーリーが繰り広げられる。その切ないストーリーと小さな空間に広がる宇宙の美しさの対比に胸を締め付けられる思いだった。ムットーニ氏によると、先に作品ができてしまって文学館のスタッフがピッタリの小説を見つけてきたのだとか。文学館スタッフの情熱も加わって、印象的な作品となった。

今年の中秋の名月は10月6日の金曜日。お月見の夜にムットーニ作品を観られたらすごく幸せかも。スペシャル上演会のチケットは既に完売とのことなので、晴れた日を選んで夕方5時半からのショート上演会にもう1度くらい足を運ぶつもりです。
by fumiko212 | 2006-09-30 20:26 | アート | Comments(6)
Commented by ドリス at 2006-10-05 22:46 x
とびうお掲示板から来ました、ドリスです。
THE NIGHT EREMENTSの曲名を、とのことですが
私は「MY IDEAL(マイ・アイディアル)」と聞こえました。
そのようなタイトルがあれば正解に近いかも?
でも、違うかも…。
他の方の意見も聞いてみてくださいね。
ちなみに宮沢のことならなんでもお任せ下さい!(いらないっか…)
Commented by fumiko212 at 2006-10-05 23:33
ドリスさん
ありがとうございます!そうです、その曲でした!
ムットーニさんのお友達の高泉さんのHPを見ていたら、高泉さんご自身がこの曲について書き込みをされていたので間違いありません。
Amazonで試聴したら、まさにあの曲でした。かわいらしい曲でしたよね。ムットーニ作品で男性ボーカルの曲が使われているのは珍しいように思うのですが、素敵でしたね。(あ、ナイトキャップとかありますね。)
宮沢さんのアルバムとタイトル名もぜひ教えて下さい。
もう一つ知りたかったのが、"WALTZ ON THE SEA"で使われている"Fascination"は誰のボーカルなのか?なのですが、ネットで試聴した限りではDinah Shoreかな?と思っています。ご存知だったらこれも教えて下さい~。(お願いばかりですみません。)

今年はクリスマスにもう一度ムットーニを見る機会があって、楽しみですね!これからもよろしくお願いします。
Commented by ひまわり2 at 2006-10-07 17:31 x
あの不思議な世界、また見てみたいです。
Commented by fumiko212 at 2006-10-08 00:19
ひまわり2さん
ぜひぜひ!詳細、以下をご覧下さい。
http://www.lapnet.jp/event_info/lapnetship/index.html
自動人形師ムットーニ展2006

Commented by ドリス at 2006-10-08 21:20 x
またまたこんばんは。
あたってて良かった〜。
「THE SPRIT OF SONG」使用曲は
1998年、ソロとしての1stアルバム「Sixteenth Moon」より「書きかけの歌」です。
「Fascination」は勉強不足でわかりませんです…。

私も今日図書館に行ってみましたが、ブラッドベリ無くて残念。
音楽や文学にも繋がってゆくムットーニ、いいですよね!
まだ全部を追いかけられないけれど、知る楽しみとしていつか手を伸ばしてみたいです。
こちらこそ、よろしくお願いします。
Commented by fumiko212 at 2006-10-08 23:41
ドリスさん
ふたたびご登場、ありがとうございます。
あの曲は98年の作品なんですね。あの日にたった1回聞いただけですが、声が印象的ですね。「Sixteenth Moon」とは十六夜のこと?うわ、すごい。今日ですね!

>音楽や文学にも繋がってゆくムットーニ
本当にそう思います。実は今、トニ・ハーパーのCDが届くのを待っているところなんです。欲しい、欲しい、と思っていて、やっと注文しました。


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