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画家の足跡を辿る旅:モンマルトル前編~レピック街を行く

今回のパリ旅行の一番の目的は描かれた風景をこの目で見ること。画家がキャンバスを抱えて歩いた道をこの足で歩くこと。百年以上経った今でも私たちに感動を与えてくれるあの絵を描かせた風景はどんなだったんだろう?どんな街で描かれたんだろう?今回の旅で一番ワクワクしながら歩いた街、モンマルトルの散歩日記です。
画家の足跡を辿る旅:モンマルトル前編~レピック街を行く_b0031055_23533480.jpgスタートはこの赤い風車。モンマルトルを愛した画家、ロートレックが通い、ポスターを描いたムーラン・ルージュです。道路の反対側から眺めただけですが、スタート地点にピッタリのランドマークで、これから出会う風景への期待が高まります。
画家の足跡を辿る旅:モンマルトル前編~レピック街を行く_b0031055_23582062.jpgブランシュ広場からレピック街の坂を登ります。この通りはカーブしながらどんどん丘の上に続いていきます。ロートレックがこの坂を下ってムーラン・ルージュに通い、ゴッホが坂を登って丘の上のブドウ畑を描きに行ったのでしょうか?
画家の足跡を辿る旅:モンマルトル前編~レピック街を行く_b0031055_013464.jpgと、ここで19世紀末のパリから現代のパリにちょっと戻ってきました。アメリのカフェもこの通りにあるのです!いきなり休憩するのもナンなので、ここは写真だけ。最後に余力があればクレームブリュレを食べに来ることにしよう。アメリが逆さ文字を書いていたガラスの仕切りにはアメリのポスターが貼ってありました。店内はもちろん映画のまま。
↓この通りは下町の商店街といった風情で、こんな風に食材屋さんが軒を連ねています。吊り下げてあるブドウのディスプレーがかわいかった♪
画家の足跡を辿る旅:モンマルトル前編~レピック街を行く_b0031055_044798.jpg画家の足跡を辿る旅:モンマルトル前編~レピック街を行く_b0031055_065463.jpg
画家の足跡を辿る旅:モンマルトル前編~レピック街を行く_b0031055_0112197.jpg商店街が途切れて、Y字路の先にゴッホが弟テオと暮らしたアトリエ、レピック街54番地のアパートがあるはずです。それにしてもいい天気。昼下がりの日差しが眩しい。この辺から上り坂がきつくなって来ます。54、54と…、あれ?過ぎちゃったかな?
画家の足跡を辿る旅:モンマルトル前編~レピック街を行く_b0031055_018102.jpgも、もしかして~。そーです。外壁修復中?見事、工事用の足場に覆われていました。でもこのプレートはちゃんと外側につけてくれていて何とかその事実に浸れました。でもショックのあまり写真の54の文字が切れてる…。
↓一応アップです。そしてかろうじて観ることができたアパートのドア。修復前とあってボロボロです。
画家の足跡を辿る旅:モンマルトル前編~レピック街を行く_b0031055_0221879.jpg画家の足跡を辿る旅:モンマルトル前編~レピック街を行く_b0031055_0223338.jpg
画家の足跡を辿る旅:モンマルトル前編~レピック街を行く_b0031055_0265531.jpgまだまだ坂は続きます。ここでロートレックのアトリエを探してわき道にそれました。あいまいな地図しか持っていなかったため、これという建物は見つけられませんでしたが、レピック街よりも緑が深く、ちょっと高級な雰囲気でした。さあ、またレピック街に戻って丘の上を目指します。
画家の足跡を辿る旅:モンマルトル前編~レピック街を行く_b0031055_0332027.jpgムーラン・ド・ラ・ギャレットに到着!光あふれる陽気なルノアールの絵、そして寂しげなロートレックの絵に描かれた場所です。入口の先は更に小高い丘になっているようです。丘の上に粉引き風車があるのはわかるのですが、緑が深く、その全容をどうしても見通せません。裏に回ったりもっと高い丘の上に立てば見えるのでしょうか?そんな場所に通じる道は残念ながら見つけられませんでした。ムーラン・ド・ラ・ギャレットは確かにかつて華やかに実在していたのは間違いない事実なのだけれど、それは本当は夢だったのかもしれない、と思えてきてしまう。そこにあるのはわかっているのに、姿を見せてくれない風車の影を見上げていると、そんな不思議な感覚に捕らわれました。この茂みの奥からロートレックが見下ろしているんじゃないか?なんて本当に思えてきてしまうのです。不思議な場所でした。
画家の足跡を辿る旅:モンマルトル前編~レピック街を行く_b0031055_0495380.jpgこちらはモンマルトルに残るもう1台の風車。ラデの風車です。いよいよレピック街が終点に近づいてきました。
画家の足跡を辿る旅:モンマルトル前編~レピック街を行く_b0031055_057358.jpgレピック街の終点、ノルヴァン街に到着。見上げるとサクレクール寺院のドーム!ここから先はユトリロの世界です。
この続きは後編で。お楽しみに!
by fumiko212 | 2005-10-25 01:07 | -パリ(2005/10) | Comments(10)
Commented by piro_siki at 2005-10-25 02:09
出遅れましたが、お帰りなさい!
>描かれた風景をこの目で見ること。
う~~~これ、わかります!この風景が、あの人にはあぁやって見えるのか!と新しい感動に会えますよね。
私、スペインのトレドに行った時、エル・グレコのトレド全景と同じ風景の見える場所へ行きたかったのだけれど時間の関係で行けなくて随分悔しい思いをしました。。。やっぱ行けば良かったと悔やまれます。。。
Commented by yuricoz at 2005-10-25 13:56
すごい内容が濃いのに、アメリのポスターを一生懸命見ようとする私って。。。買い付けって、ついて行ってごはんを一緒に食べるだけなので、多分放浪します。笑
でも、fumikoさんみたいには、でちない~。泣
Commented by musajin at 2005-10-25 23:42
レピック街54番地のアパート、リベンジしてきます(笑)っていうか自慢ネタにしようっと。
パリらしい写真にウットリだなー、続編早めにヨロシクね。
Commented by oshi001 at 2005-10-25 23:59
夜のムーラン・ルージュあたりは、かなり怪しい場所ですよね。
私も早朝、同じコースを歩きました。(夜もね)
Commented by fumiko212 at 2005-10-26 00:31
ピロシキさん
ただいまです!
>あの人にはあぁやって見えるのか!と新しい感動に会えますよね。
嬉しい~。そうです、そうです!画家と同じ場所に立つと、絵しか知らなかったときよりも、あの光や色彩は確かに見えていたものなんだっていうのが感じられました。
トレドは一度は行きたい場所なんですよ。絵はMETにありますよね。あの絵とトレドの風景がバチっと繋がる瞬間を感じてみたいです。行けなくて残念でしたね。次への課題があれば、きっとまた行けますよ!
Commented by fumiko212 at 2005-10-26 00:32
yurikoさん
アメリのポスター、おっきくして載せましょうか?実はカフェに戻ることはできなかったので、中には入ってないんです。yurikoさんは是非クレームブリュレでアメリしてきてくださいねー。
Commented by fumiko212 at 2005-10-26 00:34
むさじんさん
冬ならムーラン・ド・ラ・ギャレットの風車もよく見えるはずですよ。是非、オブザービング・モンマルトルよろしくです。
Commented by fumiko212 at 2005-10-26 00:35
oshiさん
昼間は観光客が写真を撮りまくっていてとても健全な雰囲気でした。夜に行く勇気はちょっとないです。早朝は空気が澄んでいて、また違った雰囲気かもしれないですね。
Commented by ps6 at 2005-10-26 07:57 x
卒業旅行でパリに行ったとき第一の目的がモンマルトルでした。ユトリロが好きだったので、とにかくユトリロが描いた町並みが見たい!と雪降るなかうろうろしました。かつて画家たちが見ていた同じ風景を(多少は変わっているけど)自分もみているんだと思うとなにか熱いものがこみ上げてきたことを今でも覚えています。ユトリロ編楽しみ~。
Commented by fumiko212 at 2005-10-26 21:31
ps6さん
タイミング良く出発前にユトリロ展が日本橋高島屋で始っていたので、TVの美術番組でユトリロの特集をしていたんです。ユトリロが愛したモンマルトルの漆喰の壁はどんななんだろう?とすごく楽しみにしていました。観光客でにぎやかな通りもあったけれど、ひっそりとした裏道の風景は絵のままでした。


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