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東京都現代美術館に行ってきた

昨日は2つの美術展を見に、東京都現代美術館(MOT)に行ってきました。
「花と緑の物語展」「ピカソ展-躰[からだ]とエロス-」

「花と緑」の方はルソーの密林絵画「熱帯風景、オレンジの森の猿たち」が出展されているので行きたかった美術展。たわわに実ったオレンジの鮮やかさが印象的な作品でした。
多数展示されていた印象派の絵の中ではセザンヌの「庭園の花瓶」が良かった。最近やっと気付いたのですが、印象派の巨匠たちの作品は近くで見るとピンぼけみたいな感じでイマイチつかみ所がないのですが、かなり離れた場所(2,3歩程度ではなく、部屋の入口ぐらいまで下がって)から見ると、突然立体感が出て見えてくるんですね。この絵も小さな作品で近くで見るとよくわからないのですが、ちょっとはなれた場所の絵を見ているときに、不意に振り返ってみたら、絵が浮かび上がってるように見えました。更に正面じゃなくて斜めから見るとまた違った感じになったりもして…。
人気がありすぎてないがしろにしてしまいがちなモネの作品では若い頃と晩年の作品が隣りあって展示されていたりして、興味深かったです。

MOTのカフェでしばし休憩してから、「ピカソ展」へ。まだ始ったばかりで大混雑していました。マリ・テレーズをモデルにした裸婦の作品何点かを除いて、安心して見られる作品は1枚もなく、見るのにパワーがいる作品だらけでした。
帰ってから岡本太郎の「今日の芸術」を改めて読み直しました。「今日の芸術は、うまくあってはいけない。きれいであってはならない。ここちよくあってはならない。」ピカソはまだまだ現代に生きつづけている芸術なんだ、と実感しました。
子供の頃には恐ろしかったゴッホの絵を、最近は落ち着いて見られるようになってきたように、いつかはピカソの絵もそうなっていくのか?うーん、今のところは考えられません。

いつもは1人で行くことが多い美術展ですが、この日は美術好き仲間の皆さんとご一緒させていただきました。こういうのも良いなー。楽しかったです。ご一緒してくださった皆さん、どうもありがとうございました!また、よろしくです。
by fumiko212 | 2004-09-26 10:42 | アート | Comments(2)
Commented by Monta at 2004-09-26 11:32 x
たしかに作品の数のせいもあるけどピカソはひとつの作品も見るのにもパワーが要りますね!私は素描とか下絵的なものから作家のストレートなタッチや雰囲気が感じられて好きなのですが、ピカソはどれも力あふれています。
でもFumikoさんの言うとおり、同じ絵画でも自分の成長(?)とともに見方が変わるとか、以前見たときと感じ方が変わることがよくあります。だから同じアーチストの作品を見るとか、テーマにそってみるとかいろいろ楽しみ方があるなあとも思った一日でした。
Commented by fumiko212 at 2004-09-26 11:56
Montaさん、どうもです!
>私は素描とか下絵的なものから作家のストレートなタッチや雰囲気が感じられて好きなのですが、ピカソはどれも力あふれています。

絵を描くためのDNAがどこにもない私には、Montaさんのコメントはなるほどと感心することばかりでした。即興的に描いたとしか思えない、日付入りの作品群は臨場感があってひきつけられました。東郷美術館のピカソ展も楽しみです。


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