ニューヨークのホリデーシーズン37景(35日目)

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元日の夜のMoMA。正面の壁に見えるのはゴッホの「月星夜」です。この混雑っぷりがホリデーシーズンならではの風景だと思ったので選びました。

元日はお休みの美術館が多い中、MoMAは休まずオープンしているので、以前にも元日のMoMAを訪れたことはありました。その時は午前中だったのもあり結構ガラガラで、元日の過ごし方としてはなかなか良い選択をしたと思ったものです。

しかし、2016年の元日は金曜日。金曜日といえば16時以降の入場料が無料になる日です。ご覧のとおり、新年をニューヨークで迎えた世界中の観光客しかいないといった感じで、聞こえてくるのは英語以外の言語ばかり、そして一見すると美術館とはあまり縁のなさそうな雰囲気の若い人が多かった。確かに本当の美術好き、またはニューヨーカーなら、こんな環境での鑑賞はいくら無料でもありえないと思うことでしょう。
金曜日の夜が無料になるのは2004年に現在のMoMAになった時から変わりはありませんが、この日に受け取ったチケットには「UNIQLO Free Friday Nights」と書かれていました。なんと、現在のこの無料開放は我らがユニクロがスポンサーになっているのです。元日にやることないし、無料ならMoMAに行ってみるか、と思った人たちが、美術鑑賞の楽しみを知るきかっけをユニクロが提供しているのだったら素敵ではないですか。20代の頃、美術鑑賞の経験がほとんどなかった私も、パリのオルセー美術館の夜間開館日(確か少し入場料が安かったと記憶)に訪れて、ルソーの絵の前で雷に打たれたように感動し、美術鑑賞の楽しさを知ったことを思い出しました。
かつてバブル景気に乗じてニューヨークの有名不動産を買い占めてひんしゅくを買った大手日本企業に比べたら、ユニクロはすごくいいお金の使い方をしているではないですか。つくづくお金の使い方ってセンスを問われるものなのだな~と思ったりしました。

これだけ混んでいても極端にマナーが悪い人や絵の前に立ちはだかって解説を読みふける人もいないので、意外とストレスなく作品を鑑賞できました。直前に原田マハさんの「モダン」(MoMAを題材にした短編小説集)を読んだばかりだったので、本に出てきた作品を間近で見られたのもよかったです。
でも、次はちゃんと入場料を払って、人の少ない環境で鑑賞したいとも思いました。一応、美術鑑賞愛好家の端くれだし、大人なので、、、それに、自分のお金の使い方のセンスはどうなんだ、と突っ込まれそうだ。今回はユニクロとMoMAに感謝です。

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by fumiko212 | 2017-01-04 00:00 | -NYホリデーシーズン2015 | Trackback | Comments(0)
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