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ニューヨークのホリデーシーズン37景(14日目)

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先日、何年振りかで年末の銀座に行く機会がありました。夜10時を回っていたと思いますが、三越の晴海通り側にすっばらしいクリスマスのデコレーションがしてあり、友人たちと写真を撮りまくりました。それで勢いづき、そのまま中央通りのイルミネーションやウィンドウめぐりをしてきました。三越の1階にあるティファニーのウィンドウやアップルストアの赤いリンゴ、ブルガリのビルに巻きつくゴージャスなイルミネーションなどなど、どれも洗練されていてびっくりしました。SNSでは連日友人たちが撮った都内、国内各地のイルミネーションやツリーの写真がアップされます。こうしてみると、もうニューヨークだからと言ってありがたがるような時代ではないのだな、、、とつくづく思い知らされました。
しかし、それでもやっぱりニューヨークならではの風景はあります。デパートでいえば、このバーグドーフのウィンドウはやはりあそこまで見に行く価値があるものの一つだと思います。ウィンドウは57丁目~5番街~58丁目とデパートの三面にありますが、なんといっても圧巻なのは5番街に面した縦長の大きなウィンドウ。昨年はスワロフスキーとコラボしていたようで(窓にスワロフスキーのロゴがあった)、どのウィンドウもラインストーンで埋め尽くされていました。

そういえば、昨年の夏ごろだったでしょうか。ファッション写真家のビル・カニンガム氏が亡くなりました。私は映画のタイトルでその名前を知っていただけなのですが(残念ながら映画は見ていない)、改めて彼の作品や映画のトレイラーをネット上で見ました。ファッション写真といっても彼が映すのはニューヨークの路上で出会うおしゃれなニューヨーカーだったのだそうです。映画のトレーラーによるとどんな有名人でも、どんなブランド品でも彼の審美眼にかなわなければ完全に無視だったのだとか。
この夏、バーグドーフは、彼の死を悼み、ウィンドウに彼の愛用のカメラや撮影場所に移動するために乗っていた自転車を、彼自身のポートレイトと共に展示していたそうです。ストリートファッションを撮り続けた写真家の追悼をニューヨーク最高のデパートのウィンドウで行う。何ともニューヨーク的で素敵なエピソードだなと胸が熱くなりました。
by fumiko212 | 2016-12-14 00:00 | -NYホリデーシーズン2015 | Comments(0)


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