灯りを点すか、消すか。何を歌うか。

パリで恐ろしいテロのあった翌日、Facebookの私のフィードにはこの出来事に関するあらゆる人や団体のコメントや写真が並びました。
プロフィール写真も瞬く間にトリコロールに染まりました。

私が個人的にテロの脅威を最初に感じたのは2001年の同時多発テロでした。その後、いろいろなニュースが飛び交う中で、アメリカのどこかのラジオ局でジョン・レノンのイマジンの放送が禁止(自粛かもしれない)されたと聞き、そこにこれから始まる不穏な世界の空気を感じてとても嫌な気持ちになったことを覚えています。

今回もそれは同じで、プロフィール写真のトリコロールカラーを素直に受け入れられない気持ちがあります。「パリ市民の安全と平和を願う」と書いてあり、それはもちろんそうなんだけど、パリと地域が限定されていることに違和感を感じたんです。もちろんそこにはお見舞いの気持ちが入っているのはわかるのですが…。

昨夜は東京タワーがトリコロールカラーにライトアップされたとニュースでやっていました。わが町、駒沢公園の記念塔も昨夜からトリコロールカラーなのだとか。
それを見て、やはりしっくりこないものを感じています。下の写真はフォローしているエンパイアステートビルのアカウントからの写真です。テロのあった日の夜、その翌日とライトアップの灯りは消されました。さらにその翌日、エッフェル塔に倣って今夜から再び灯りをともします、とシンプルな色のないライトが灯されました。私がしっくりきたのはこっちでした。
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ベルリンフィルのアカウントには、翌日の夜、ウィーンでのベートーベンの交響曲第九番の演奏会において黙祷がか捧げられたこと、その際のサイモン・ラトルのメッセージが掲載されていました。

Alle Menschen werden Brüder
すべての人々は兄弟になる

第4楽章で何度も歌われる歌詞を紹介し、「今日こそこの言葉を聞くべき日です。」と観客に語りかけたそうです。

一方、ニューヨークのメトロポリタン歌劇場では出演者によるフランス国歌の大合唱があったそうです。フランス国歌といえば軍歌のようなかなり勇ましい歌詞だったと記憶しています。

私がいいなと思ったのは前者です。もちろん、後者も傷ついたフランスの人たちの心を元気付けたに違いないとはわかります。

ここからは私が昨日の朝Facebookに書いたことです。
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昨夜投稿したこの写真。ニキ・ド・サンファルのブッダです。この展示エリアにはブッダだけでなく、ヒンドゥー教のガネーシャ、古代エジプトのカバの姿をしたトリエスなど多様な信仰をモチーフにした作品が並び、その全てを受け入れる教会も展示されていました。
昨年パリで多くの人を集めたというニキの展覧会。
元々予定していたニキ展の鑑賞が昨夜だった、という偶然。
ニキが理想とした多神教をすんなりと受け入れる世界が訪れる日を諦めたくない。

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by fumiko212 | 2015-11-16 12:41 | つぶやき | Trackback | Comments(0)
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