ウフィッツィ美術館展@東京都美術館

b0031055_21524615.jpg珍しく上野の美術館まで遠征しました。ウフィッツィ美術館展。
20代の中ごろにOL友達と2人で格安ツアーで廻ったイタリア9日間の旅の途中、ガイドさんに連れられて訪れました。印象派以降のものしか積極的に見ていなかった私が、毎日毎日宗教絵画を見続けた9日間。それ以降再び積極的に見ることはなかったけれど、久しぶりにそのようなものを見たくなって出かけてきました。
例によって前情報をほとんど得ずに見始めて、期待していたフィリッポ・リッピが小さな作品がわずか4点しかなかったのでちょっとがっかりしたのはありましたが、落ち着いてゆっくりと作品を見られたのはよかったです。フィリッポ・リッピの受胎告知のシーンに描かれたマリア様はやっぱり美しかった。
ニューヨークのメトロポリタン美術館などでもこの時代の絵画が多数展示されていますが、あのような巨大美術館に行くと、どうしても好きな近現代の作品中心に回ることになってしまうので、今回、日本語の解説を読みながらゆっくり見て回れたのはよい機会でした。

年代を見ると1600年代の作品が中心なのに、今塗り終わったかのような色の鮮やかさ。テンペラ画とかフレスコ画とはそういうものなんでしょうか?
そしてこういった作品をどんどん見ていると、画家がまだ半分職人のような位置づけで、絵画は教会や邸宅の室内装飾として存在していた時代であったことが実感されます。題材は聖書のシーンに限定されるという制約の中で、今までなかった構図や、受難を暗示させる小道具を盛り込むなど、画家の工夫やオリジナリティを発揮し、やがて名声が高まる。それが200年かけて印象派の画家たちが屋外に飛び出して自然光の下で風景や家族などの身近な人々、ある人は娼婦まで描くようになった。その時代に生きていたら、その1つ1つがびっくりするような衝撃だったのだろうと想像できます。

あのハードなイタリア縦断ツアーを乗り切れたのは観光先で見学した教会や美術館の絵画作品に日々癒されていたからだったのかもしれない。
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by fumiko212 | 2014-11-03 21:16 | アート | Trackback | Comments(0)
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