カーネーション

今シーズン、BSプレミアムで朝の7:15から再放送している朝ドラ「カーネーション」。本放送の時は最後の2か月くらいしか見られなかったので最初から見られるのを楽しみにしていました。この数週間は戦争中の話が続いており、今朝の放送で8月15日を迎えました。

この3日間の糸子は、自転車をこぎ続けていた。自宅と家族の疎開先の双方に食べ物を運び、仕事をし、日に何度も鳴る警戒警報に翻弄され、炎天下のもとで防火訓練に駆り出され、睡眠も食事も足りず、夫の戦死公報を受け取っても悲しみも悔しさも何の感情も湧かないほどに何も考えられなくなった極限状態。ふらふらとたどり着いただんじりの山車の前で慟哭する姿。(前シーズンの「ごちそうさん」でも同じ時代を描いていたけど、主演女優の演技も脚本もすべてが生ぬるかったなー…)

本当の戦争は、もっともっともっとひどいはずだ。そうだ、あの時見たゴヤの版画集。あれは朝のドラマにはとても描けない世界だ。

子供のころ、上野だったかに連れて行かれた時、広場の隅に腕や脚を失った軍服姿の人が小銭が入った袋を前に置いて座っていた。何人か並んでいたように思う。あの光景は子供心に恐ろしかった。
私たちは、そんなかすかな恐ろしさを覚えている最後の世代なのかもしれない。あの光景すら見たことのない若い日本人が、ゲームのモニターを見るようにどこかに爆弾を落としたりする時代が来る。。。

「戦争を始めない努力」。私はゴヤの版画を見てからも、それに関して何の努力もしていない。恥ずかしいことです。
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by fumiko212 | 2014-07-02 20:58 | つぶやき | Trackback | Comments(0)
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