東京藝大ウインドオーケストラ学内演奏会@東京藝術大学奏楽堂

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5月にニューヨークで聴いたジュリアードの学生たちのコンサートにすっかり魅了されててしまい、帰国後探し出して聴きに行ったのがこのコンサート。ウインドオーケストラ、吹奏楽のクラスの演奏会です。特筆すべきはベルリン・フィル首席クラリネット奏者のヴェンツェル・フックスさんがソリストとして客演していたこと。無料コンサートだったので我が目を疑い、これはきっと学内対象のコンサートに違いない、と電話で問い合わせてしまいました。電話に出た方に伺うと、「一般に開放されているコンサートなのでどうぞおいでください。ただし、フックス先生(とおっしゃったので、学生たちの指導の一環として出演されたのでしょう。)が出演されるので早めにいらっしゃった方がよろしいかと思いますよ。」とのこと。

せっかく上野まで行くのだから、とこの時開催中だった「真珠の耳飾りの少女」を見てから開場時間の30分前を目安に会場へ。列ができてはいましたが、びっくりするほどの行列ではなく、無事に席確保できました。

R.ワーグナー(編曲:中村克己):歌劇《タンホイザー》より序曲
C.M.v.ウェーバー(編曲:山本 真):クラリネット協奏曲第2番 作品74
-管楽器アンサンブル《フルートアンサンブル》-
    P.-M.デュボワ 四重奏曲より第1楽章
   (編曲:R.ミカメニノフ)
    プリンク・プランク・スラップ・ポルカ
    髭ボレロ
G.ホルスト:第一組曲
C.T.スミス:華麗なる舞曲

■出演者
指揮:山本正治
クラリネット独奏:ヴェンツェル・フックス(ベルリンフィルハーモニー管弦楽団首席クラリネット奏者)
演奏:東京藝大ウインドオーケストラ

時間がたちすぎて細かいことはすでに記憶が薄れてしまってますが、クラリネットってこんな音が出たんだ!という聴いたことのないような澄んだ音色でした。オーケストラの中でのソロの音とは全然違うんです。かつて別のソリストの演奏するクラリネット協奏曲で聴いた音とも違う。ホールの良さなのか、フックスさんの技術力、表現力のなせる業だったのか。学生たちの音も俄然よくなったように感じるから不思議。

プログラムの中の「髭ボレロ」、気になりますよね。フルートアンサンブルはフルートばかり10人以上で演奏するコーナーでしたが、編曲者のR.ミカメニノフさん、ロシア人っぽい名前ではありますが、編曲を聴くと確実に昭和世代のコテコテの日本人です。髭はドリフの髭ダンスの髭です。アラフォー以上なら誰もが知っている昭和のメロディー満載で、演奏者が平成生まれの学生っていうのがなんだかなあ、でした。だって、これがどんなものを連想するメロディなのか体験として知らないふわふわのドレスを着た女の子たちなんだもの。

最後の2曲は吹奏楽のために作曲された曲で、編成も大きくなり大迫力。最後は大拍手で学生たちも指揮の先生も満足そうな表情でした。

それにしても、この子たちは、この先どんな音楽人生を歩むことになるのでしょうね。お正月の駅伝を見たときにも思いましたけれど、スポーツにしても音楽にしても、それで食べていける人ばかりではないのが現実だと思います。でもそれは一般学生でも同じことで、勉強したことと卒業後の仕事がリンクしていない人なんていくらでもいるのだから、これだけ1つのことに打ち込んだ青春時代を送ったというのは、その先の人生の宝になるだろうな。大きなお世話ですが、そんなことを考えてしまった演奏会でした。

これに味を占めて通っちゃうだろうな、と思っていたけれど、上野はちょっと遠いのですよね。プログラムのチェックも怠っていてその後は聴きに行けていません。近所の音楽好きのご隠居だったらそれこそ毎回通っちゃいますね。
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by fumiko212 | 2013-01-13 00:04 | 音楽 | Trackback | Comments(0)
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