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アドベントカレンダー 13日目

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アッパーウエスト、ブロードウェイ沿いの高級アパートの入り口。定点観測している場所です。門扉にも大きなリースがかかって合計3つという派手派手な年もあったけど、このゴールドのリース1つ、ゴージャスだけどシックというバランスがアッパーウエストらしくて好きです。

実はこのアパート、今年6月に亡くなった映画監督のノーラ・エフロンがかつて住んでいたのだとか。(あるHPにそう出ているのですが真相は不明です…。)
私のニューヨーク好き、アッパーウエスト好きにもっとも影響を与えたのはノーラ・エフロン監督の映画の数々といっても過言じゃないと思う。中でもアッパーウエストが舞台の「ユー・ガット・メール」は本当に何度も見たしロケ地もほとんど巡りました。このアパートから南北に10ブロックでほとんどのロケシーンが撮影されているのです。ゼイバーズ、グレイズパパイヤ、カフェラロ、バーニー・グリーングラス、リバーサイドパークなどなど。(その時のエントリはこちら

ノーラ・エフロン監督といえばもう一つ忘れられないのが2002年、911直後のオスカー授賞式。傷ついたニューヨークを慰め、そして元気付けようと、ニューヨークを舞台に撮影された様々な映画のシーンをつなぎ合わせたフィルムが上映されました。そのフィルムを編集したのがノーラ・エフロンでした。次々と映し出されるニューヨークで撮影された映画の断片には様々な時代の美しくそして猥雑なNYの姿があふれていました。それは彼女のNYへの親しみと映画への愛にあふれ、センスの良さが存分に発揮されたものでした。
(長年、この映像をネット上で見られないものかと探していましたが、今年の8月に誰かがアップしてくれていたようでやっと見つけました!)



彼女の撮るニューヨークはおとぎ話のようでありながらニューヨークそのものでもある。きっと今も彼女は天国から毎日ニューヨークを見下ろして街角で起こるあらゆることを演出しているのかもしれません。



さらにおまけ。↑のフィルムを紹介したウディ・アレンのスピーチ。これも感動的です。


by fumiko212 | 2012-12-13 00:00 | -NYホリデーシーズン2010 | Comments(0)


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