芸術の秋週間④ 小曽根真カルテット@Body & Soul

芸術の秋週間の最後を締めくくったのが、青山のジャズクラブBody & Soulでの小曽根さんのカルテットのライブ。

ちなみに「週間」のタイトルどおり、①~④は全部先週1週間にあった話。東京の秋は大忙しだ。負け惜しみでなく、やっぱり東京ってすごい街だと思います。NYでもパリでもアンテナさえ張れればいろいろすごいものに出会えるんだろうけど、東京だってすごいんだぞ!と書いちゃう時点で負け惜しみか?笑

今回のライブは急遽決まったそうで、お店からのメールが入ったのが1週間前くらいというかなりのショートノーティスでした。速メールで予約しましたが、後から前日がNNHのコンサートだったと気付きました。2日連続で小曽根さん♪
本当は電話で予約してかぶりつきシートなどを物色したらよかったのですが、今回はお任せだったのでお店の一番奥のコーナーの席になりました。でも、この席、以前も座ったことがあるのですがお店全体が見えてなかなかよいのです。B&Sにハズレの席はないということ。と余裕をかましたのもつかの間、ライブが始まってすぐにやはりかぶりつき席がよかったか、、、とちょっと後悔。笑

この日はカルテットということで、NNHのメンバーであるテナーサックス(&クラリネット)の岡崎正典さん、ベースの中村健吾さん、ドラムの高橋信之介さん、という豪華なメンバー。
小曽根さんが担当されたNHKの世界遺産の番組の曲を中心とした、普段は聴けない曲が演奏されました。
前日の大ホールでスピーカー越しに聴いたときと同じように、この日もまた小曽根さんの音がキラキラと輝いていました。忘れもしない、三木さんのビッグバンド、フロントページ・オーケストラに小曽根さんがエキストラで出たB&Sのライブ、あのピアノの鍵盤に手が届きそうな場所で聴いた小曽根さんの演奏をまざまざと思い出すあの音。あの音が鳴り響いていました。
ご一緒したMさんが「さらに進化した」とおっしゃっていたのは私もなんとなく感じることができているような気がして、それを自分なりに言葉にすると、あの時と違うのは音の輝き一つ一つがより純度の高いダイヤモンドのような、冬の空に静かに輝く恒星のような、キラキラしていることには変わりがないのだけれど、シンと静かなのにじっと見ていると無限に広がっていくような、そんなような音に聴こえました。2日ともそう感じた瞬間が確かにあった。
The Trio時代の前半と後半では小曽根さんの演奏はすごく変わってトリオが終わる頃はなんというか複雑になりすぎてしまって私は少し置いてきぼりにされてしまったなあと思っていました。その後、クラシックや即興演奏の時代があって、そしてNNHでの小曽根さんがあって、そしてこの2日間の小曽根さんはやはり去年まで聴いていた小曽根さんとは違っているように思えました。最近あまりチェックしていなかったクラシックの小曽根さんがどんな演奏をされているのか、またソロの演奏なども聴きたくなってきました。
でも、やっぱり私はこの日のカルテットとかトリオとか、このくらいの編成での小曽根さんのピアノを聴くのが一番好きです。小曽根さんが「大きなところでやらせてもらっててこんなこというのはなんですけど、やっぱりジャズはね、このくらいの狭いところがいいよね!」とおっしゃって客席を喜ばせてくれましたが、本当にB&Sで小曽根さんを聴くのが一番の理想的な環境です。

今回、急遽決まったこのライブ、やはり今のご時世、東京のジャズクラブを取巻く環境は厳しい状況らしく、「ここがなくなると困るよね!」という小曽根さんのB&SとKyokoママをサポートしたいというお気持ちで実現したようでした。今まで、ここでいくつものすばらしいライブを体験させてもらっている私ですが、正直、小曽根さん以外の出演者の日に聴きに行ったことはありません。だからいつでも満員御礼のところしか見たことがないのですが、これからは小曽根さん以外のミュージシャンの演奏も聴きに行ってみるようにしようかな、と思いました。(月一エンタメが何もない月は行ってみよう、なんて思っているのですが、何もない月ってないんですよね、、、)

そうそう、このBody&Soul、お料理もとっても美味しいのですよ!例えば、東京にご旅行などで遊びに来られた方なども、夕食を兼ねて音楽を聴くというのもとても東京らしい体験になると思います。それからニューヨーク好きの人にもおすすめ。ブルーノート東京やコットンクラブ(には行ったことないけど)に行くよりもずっとニューヨークらしいジャズクラブの雰囲気を味わえると思います。

小曽根さんの話ばかりになりましたが、この日のメンバー、皆さんすばらしかった。健吾さんのベースは言葉を語りだしそうな表情豊かな音だったし、前日のラプソディ・イン・ブルーでもクラリネットを吹かれた岡崎さんのサックスもですがクラリネットの音、こんな風にクラリネットの演奏を近くで聴くのは初めてだったのですが、やっぱりクラリネットの音ってやさしくて好きだなーと思ったり、高橋さんのドラムは洗練されていて、なんとも素敵なコンビネーションでした。

ここで音楽を聴くときはいつもご一緒してくださるMさんと小曽根さんを聴けるというのも私はいつもすごく嬉しくて、毎度毎度ショートノーティスでお誘いしてしまうのですが、ご都合をつけてくださってご一緒していただいています。ありがとうございます。

そんなわけで、ここでの体験はすべて幸せな思い出になっています。だから、やっぱりなくなっちゃ困るのです。東京の夜はジャズを聴きましょう!
[PR]
by fumiko212 | 2011-11-03 22:41 | 音楽 | Trackback | Comments(0)
トラックバックURL : http://fumiko212.exblog.jp/tb/16650610
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。


<< ミシュランランチ大作戦 芸術の秋週間③ 「ガザを飛ぶブ... >>