長生きしたいと思ったコンサート

ひいおじいさんが88歳、祖母が72歳、伯母が今年70歳(もちろん今も元気です♪)、身内で70を超えられたのは3人だけのF家。(これから伯父、伯母たちにどんどん超えていってもらわないと困りますが。)なんとなくあまり長く生きないような気がしている私ですが、今日は長生きしたいと思いました。70歳になってもコンサートホールに行ける身体でいたいです。


響きの森クラシック・シリーズvol.37 ※完売御礼
2009年世界最難関とも言われるハノーファー国際コンクールにおいて、史上最年少の16歳で優勝を果たし、一躍世界で話題となった俊英、三浦文彰が登場。若手音楽家との共演でも評価が高いコバケンこと、マエストロ小林研一郎とのメンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲にご期待ください。

というコンサートを聴いてきました。2009年にハノーファーのコンクールで優勝した三浦君。優勝直後の凱旋コンサートが急遽東京で開催されたのが2009年12月でした。オーケストラは東フィル、コンマスは三浦君のお父上で2人で二重奏もしたのだとか。感動的なコンサートだったようです。行きたいと思いつつ毎年12月はお芝居やコンサートが重なっていたのでパスしたのですが、聴きに行った母が大絶賛大興奮していたので涙が出るほど後悔しました。

オーケストラの公演スケジュールはきっと2年くらい先まで決まっているのでしょう。あれから三浦君を聞くチャンスはなかなかめぐってこないまま月日が過ぎ、今シーズンあたりからようやく国内で頻繁にコンサートが開かれるようになってきたようです。

3月には杉並公会堂に出演するコンサートのチケットを買っていたのですが、それが震災の翌週でした。そのコンサートは中止に。その後、4月にサントリーホールで行われた震災のチャリティコンサートで、1楽章だけでしたが今日と同じメンデルスゾーンを聴きました。そのつややかな音といったら!これはぜひともフルで聴きたい。

そして今日です。今日もオケは東フィルでコンマスはお父様でした。コバケンに促されるようにコンマスとササッと握手した場面では客席から笑いがこぼれました。オケの皆さんも終始笑顔。
演奏が始まるとそんな和やかムードは一変して、若き作曲家の苦悩の世界(というのは私の勝手なイメージですが)を全身で表現。緊張感がぴんと張り詰めた中でどんどん駆け上がっていくような疾走感。身体全体が楽器になっているかのような演奏でした。

あんなつやつやした音がどうして出るんでしょう。私の耳はどうも高音に弱いらしく、女性のソプラノの声やヴァイオリンの高音というのはきれいな演奏であってもたまに辛く感じるのですが、決してまろやかというわけではないのに不思議と耳にやさしい心地よい音でした。勢いがある伸び盛りの音ってこういう音なんですねー。曲と演奏家の年齢やキャリアがマッチしてるっていうのかなあ。この先どんな演奏家に育っていくのかわからないけれど、この年齢でしか演奏できない音が今日聴いた音なんだろな。

休憩を挟んだ後は「シェヘラザード」でお父様のソロをたっぷり。こちらはまた円熟味のある深い音で、年齢を重ねたからこそ出る音というのを実感。

そういえば、4月のチャリティコンサートでは、三浦君のヴァイオリン、小山実稚恵さんのピアノ、堤さんと徳永さんのチェロとヴァイオリン、と続けて聴いて、演奏家の年齢というものがいかに演奏に反映されているのかというのを目の当たりにした記憶がよみがえりました。

そこで、このエントリのタイトルに戻るのですが、三浦君はまだ18歳。例えば彼が50歳になったときにどんな演奏をするのか?これを聴かずに死ねるか!ですよ。70歳まで生きてもまだ40代の三浦君までしか聴けないんだ。ひえーっ。頑張って健康で長生きしなければ。

今日のコンサートはお客さんの雰囲気も良く、昼の公演だったのでアンコールに「カヴァレリア・ルスティカーナ」の間奏曲を聴き、心が洗われるようないいコンサートでした。これでチケット代が3500円。素晴らしい!
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by fumiko212 | 2011-09-23 22:51 | 音楽 | Trackback | Comments(0)
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