音楽の神様からの贈り物

今日は待ちに待った「ベルリンフィル12人のチェリストたち」の東京公演の日でした。

1つ目の音を聴いた瞬間、この世のものとは思えない美しい響きに、ジワッと涙がこみ上げました。ホール全体が1つの楽器のように響いてた。ソリストの出す音とは違う、アンサンブルの包み込むような響き。天国にいるというのはこういうことなんじゃないだろうか。世界中のありとあらゆる美しいものの中で、私にとってもっとも美しいもの。それが今日聴いた音楽でした。大げさじゃなく、今まで聴いた音楽をすべて思い出してみたんだけど、どれよりも美しかったです。

演奏された楽曲は、声楽曲(12パートに分かれた無伴奏混声合唱曲)をチェロ用にアレンジした珍しい曲から、タンゴ、シャンソン、映画音楽、ジャズまで、ポピュラーなものが中心ですが、最高の演奏技術と表現力、そしてアレンジの素晴らしさ、それから12人のチームワークのよさがにじみ出た演奏でした。リードがめまぐるしく変わる様子や、メンバーがアイコンタクトをかわしながら演奏する様子はビッグバンドのジャズを聴いているようだったり。人によってチェロの音色がガラリと変わり、それぞれの個性が程よく交じり合う感じも心地よかったです。こんなにも多彩な表現ができる楽器なんだ、と発見も多かったです。オーケストラの中のチェロパートは低音を担当していることが多いし、ソロになると高音中心になりますが、今日はありとあらゆる音を聴けました。素敵だったー。

休憩時間に上手側の2階席に天皇皇后両陛下がお見えになりました。とても不思議なのですが、それを境に、客席がピリッと締まったんですよね。前半は咳きこむ人がやけに多くてちょっとざわついた空気があったのですが、いいコンサートにしたいという思いで会場が1つになったように感じました。変な緊張ではなく、見守られている、という空気に会場が包まれていたような、不思議な空気でした。ああ、皇族の方の存在ってこういうものなんだな、と肌で感じたといったら大げさかな。

コンサートの終盤からアンコールにかけては、私が一番良く効いているアルバムからの楽曲だったのでさらに盛り上がりました。ラストはリーダーのクワントさんが「美智子様に捧げます。」とスピーチされてから演奏された「白鳥」でした。メンバーの1人がピアノ伴奏をつけ、11人が同じメロディを奏でました。ふたたび涙がジワーッとあふれました。いつかこの曲を弾ける日が来るのだろうか。

終演後のサイン会は、とても慌しい環境でしたが、今日の演奏が素晴らしく、感動して、皆さんに感謝していることを何とか英語でお伝えしてきました。自分のモチベーションも上がりまくって、もっと練習するぞ!の思いも新たに帰路に着きました。

チェロの音色の美しさに、とにかく感動しっぱなしで、チェロを習い始めて本当に良かった、といろんなめぐり合わせに感謝し通しでした。
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by fumiko212 | 2010-07-04 20:57 | 音楽 | Trackback | Comments(0)
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