ブランフォード・マルサリス@ブルーノート東京

小曽根さんのHPにこんな書き込みを見つけたのは、3月1日の夜でした。(以下、小曽根さんHPからコピペ。本当はいけないのかもしれないです。スイマセン。でも載せちゃう。)




え~~~~、突然で申し訳ありませんが.......

私、来週の6日(土曜)の夜にブルーノート東京に出演する事になりました。僕の級友、ブランフォード・マルサリスのカルテットなんですがピアニストのジョーイ・カルデラッツォが最初の2日間だけ来られなくなったみたいで、ブランフォードからメールが来たわけであります。本当は5日、6日の2日間を頼まれたんだけど5日は三鷹でNo Name Horse のコンサートとバッティングしているので6日だけ引き受けました。


え、え、えっ!!
そろそろ寝ようかなーと半分とじつつあった目が見開かれました。た、大変だー!
最近、クラシックの世界を旅している小曽根さんのジャズを聴ける、めったにないチャンスがめぐってきました!これはなんとしても行きたい!
それにブランフォード・マルサリスもちょっと聴いてみたかったし。私にとっては、Stingと一緒にやっていた人という印象が一番で、Englishman in New Yorkのサックスの音といったら思い出す方も多いのでは?小曽根さんのトリオの録音にも参加しています。

そんなこんなで、とりあえずまだ席があいていることを確認して、深夜近くにもかかわらず、お友達のMさんにメール。すぐにお返事をくださったので、めでたく翌朝には席を確保しました。うわーい。

そして当日。本当ならピアノかぶりつきの席に座る意気込みだったのですが、ウッカリ時間を1時間間違えて、ピアノからはちょっと離れたドラムセットの前の席へ。それでもワクワク。

BNTのおいしいごはんを食べている内に、あっという間に開演時間になりました。ミュージシャン達が登場すると、近くの席の男性が「あのドラムが18歳かあ。」と話しています。へええ~。どんな演奏になるんだろう?
演奏が始まると、思っていたよりもずっとソフトな印象。この席でドラムが張り切りすぎだと困るなあと思っていたのですが(年末のNYで聴いたクリス・ボッティのドラムがばかデカい音を出す人だったのでちょっとトラウマになっている。)、とてもいいバランスでした。

ブランフォードのテナーサックスの音は、私のイメージでは鋭い音を想像していたのですが、どちらかというと柔らかな音でした。決して弱々しくはなく、思ったより落ち着いた演奏をするんだな、という印象。私よりもずーっといい耳を持っていらっしゃるMさんの印象だと「今日はちょっと調子が悪かったのかな?」ということで、もしかしたらそうだったのかな?

で、ここからが本題の小曽根さんのピアノですが、もう、気持ちが舞い上がりすぎて細かいことを覚えていません。準備もリハーサルも短い時間しかできなかったと思いますが、とりあえず的な印象は全然なく、よい緊張感を持ちつつ、探り合いつつ、それでも聴きなれた小曽根さんのフレーズがあふれ出してくる。なんて贅沢な音楽を聴いているんだろう。もうそればっかり思っていました。2曲目はスローな曲で、これも素敵だったなー。

途中、ブランフォードがサックスをソプラノに持ち替えた曲があったのですが、私はどうやらソプラノサックスの音が好きみたいだということに気づきました。弦楽器ではチェロが好きな私は、楽器はどちらかというと低音の楽器のほうが好みだとばかり思っていたので、これは意外な発見だった。大きさとしてはクラリネットに近いんだけど、もっと空気をたくさん含んでいるような音がします。で、ずーっと集中して聴いていると、日本の尺八の音に近いのでは?と思えてきて、何あほなこと考えてるんだ、と自分に突っ込みを入れつつ、妙に落ち着くのはそれで?と分析していました。(音楽を聴くとき、私はしばしばこうして集中していないことがあるのです。)

アンコールでは客席から2人の日本人ミュージシャン(後から調べました。アルトサックス多田誠司さん、ピアノ片倉真由子さん、彼女は小曽根さんが出られなかった3月5日の公演でエキストラを勤められたそうで、プロフィールを見ると1980年生まれ。まだ20代?すごい才能です。)が登場してセッション。ジャズのライブでは、こういう場面にしょっちゅう遭遇しますけど、彼らはきっと神です。高いテクニックに加えて、共通の言語を持っているからできることなんだとは思いますが、あの集中力の高さ、そしてお互いへの信頼がなければ決して成り立たない音楽です。

最近、自分自身がクラシックを聴く機会が多くなってきて、たまにジャズを聴くと、やっぱり好きだなーと思います。相変わらず知識は全然ないのでただ聴くだけなのですが、適度な緊張感とミュージシャン同士の信頼、それが絶妙に交じり合って出来上がる音楽が好きなんだと思います。またこんないいライブに出会えるように、ライブハウスに足を運ぼう。それにしても贅沢なライブでした。ブランフォードと小曽根さんを一緒に聴ける機会なんて、東京にしかないと思うと、誇らしい気分でした。
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by fumiko212 | 2010-03-08 21:49 | 音楽 | Trackback | Comments(2)
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Commented by MOMO at 2010-03-12 00:39 x
fumikoさん、素敵なライブ情報を教えて頂き、ありがとうございました。久し振りに、JAZZの王道をいった素晴らしい演奏に触れることができ、嬉しかったです。ソプラノサックスの音色は、都会的で哀愁があり魅力的ですよね。確かに、息の抜け具合(?)が尺八に似ているかもしれません。耳が良いのはfumikoさんです!マルサリスは、頻りにリードの具合を気にしていたので、納得のいく音色ではなかったのかもしれませんね。それにしても、改めて小曽根さんの懐の深さに感嘆した一夜でした。fumikoさんに感謝です。
Commented by fumiko212 at 2010-03-13 07:03
MOMOさん
先日はありがとうございました!
あの日の翌日の日曜日もピアノは小曽根さんに変わったみたいでした。
>JAZZの王道をいった素晴らしい演奏
小曽根さんのブログご覧になりましたか?
http://makotoozone.com/blog/?p=253
小曽根さんご自身もそのようなことを書かれていました。今後の演奏にもきっと影響するというようなことも書かれていて、楽しみです。写真もいい表情です。
あの後、勢いで6月のゲイリー・バートンとのデュオのチケットも取ってしまいました。
また次の機会もよろしくお願いします。秋にBNTでNO NAME HORSESみたいです!


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