小曽根 真 クリスマス・スペシャル2008~Tribute to Oscar Peterson~

b0031055_2312030.jpg今年で3年目を迎える、小曽根さんプロデュースによるオーチャードホールでのクリスマスコンサート。今年は昨年のクリスマスコンサートの直後にこの世を去った、オスカー・ピーターソンへのトリビュートコンサートでした。

小曽根ファンにとってのオスカー・ピーターソン。それは、バイエルでピアノが大っ嫌いになってしまった少年、小曽根真を一夜にしてピアノ弾きの道へ向かわせた、恩人のような人です。

コンサートは小曽根少年とオスカー・ピーターソンとの出会いを大竹しのぶさんが朗読し、ステージに大きなオスカーのポートレイトが登場してスタート。

第1部は、ピアノ弾きまくりの小曽根さん!あ~、なんだか久しぶりだよー。嬉しいよー。なんといえばいいんでしょう?とにかく弾きまくりの小曽根さんです。音がキラキラ、キラキラしてました。最初の2曲はオスカー・ピーターソンのナンバー。

続いて、小曽根さんのオリジナル曲"Dear Oscar"。J-WAVEの"OZ MEETS JAZZ"のオープニングナンバーといえば、皆さんご存知のはず。あのご機嫌なナンバー(なんて書くとこっ恥ずかしいですが、本当に"ご機嫌"なという言葉以外に見つからない。笑)を生で聴くのはもしかしてこれがはじめてだった?なんでしょうね!このワクワクする音楽は!




第1部のラストはオスカーの「カナダ組曲」の中から「自由への賛歌」という曲。この曲の前に、小曽根さんがオスカーについて話されたことがとても印象に残っています。

オスカー・ピーターソンが子供の頃、お母さんに「ピアニストになりたい。」と言ったとき-それは今よりももっと黒人が差別されていた時代-のことです。お母さんは「もし本当にピアニストになりたいのなら、Grateなだけでは足りない。Bestにならなければダメだ。」と言ったのだそうです。そんな時代に彼はピアニストを目指し、そしてBestになったのですね。
このエピソードを紹介した後、小曽根さんは、「オスカーにアメリカで新しい大統領が生まれたことを見せてあげたかった。」とおっしゃっていました。

この話をされた小曽根さんご自身も、多分、若い頃、いや今でも、アメリカで音楽活動をされる中で、苦労されていることがたくさんあるんじゃないかな、そういうことを身をもって体験されているんだろうな、というのがなんとなく伝わってきました。いつでもポジティブなエネルギーにあふれている小曽根さんが、このお話をされるときに、少しだけ悲しそうな表情をされたように思いました。「差別」という言葉はあえて使わずにこのお話をされました。

その後に演奏された「自由への賛歌」。日本に暮らしていると、なかなか感じることのない、人種差別について、ぼんやりと考えてみました。性差とか階級社会とか、日本にもいろいろな差別があります。それを感じて悲しい思いをすることも時にはあります。でもやっぱり、肌の色で差別される理不尽さを「わかる」ことは、日本に暮らしていては難しいように思いました。出来る限り、想像することは忘れないようにしたいと思いました。

第2部はNo Name Horsesの登場。今回は皆さんブラックタイ。そして胸にはゴールドの馬のブローチが!欲しい!
オスカー・ピーターソンのナンバー、そしてNNHの新曲も。NNHは来年3月にレコーディングを控えているそうで、次回作はラテンジャズなのだとか。うわっ。またラテン!(なぜ「また」かというお話はこちら

アンコールではNNHの皆さんが客席を行進しながら演奏。今回、1階の一番端の席で、ちょっと聴きづらいなーと思っていたのですが、このときばかりは真横を通るメンバーの皆さんの楽器の音が1つずつ聞こえてきて鳥肌ものでした。

コンサートは小曽根さんのソロに戻り、"Reborn"で幕を閉じました。
[PR]
by fumiko212 | 2008-12-29 22:53 | 音楽 | Trackback | Comments(2)
トラックバックURL : http://fumiko212.exblog.jp/tb/10110790
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
Commented by さちえ at 2009-01-01 01:03 x
明けましておめでとうございます!
なんとわたしの年越しはTVのジャニーズカウントダウンライブではなく、テレ東の小曽根さん+井上さんの「ラプソディ・イン・ブルー」でした!
スゴかったよー、曲の終わりで見事に午前0時!
出来るのかなー、とハラハラしながら母と見ていて、
最後の一音(まぁ、1秒程度は目をつぶりましょう)でキッチリ決まった時には「おぉぉーー」と感動でした。
いや、お正月からいいもの見させていただきました!
今年もよろしくねー
Commented by fumiko212 at 2009-01-01 02:07
さちえさん
明けましておめでとうございます!今年もよろしくお願いします。
>年越しはTVのジャニーズカウントダウンライブではなく、テレ東の小曽根さん+井上さん
うわーん!ありがとうございますっ!光栄です!
なのに、なのにーーーっ。私は某千葉県で新年を迎えてしまいました。笑
カウントダウン後、速攻で帰ってきベルリン・フィル見てます。
ラプソディ・イン・ブルーでどうやって時間合わせるんだろうー?って心配してたのですが、さすがお祭り男のお二人、やってくれましたね!
ビデオで見るのが楽しみです。あー、小曽根さん、マエストロ、生で見られなくてごめんなさいー。
今年はさちえさんとコンサートご一緒したいです♪


<< 22日目:雨のエンパイア 19~21日目:続いてます~ >>